百歳学入門(193)―『発明王・エジソン(84歳)ーアメリカ史上最多の1913の特許をチームワークで達成したオルガナイザーの人生訓10か条』
百歳学入門(193)
発明王・エジソンーアメリカ史上最多の1913の特許をチームワークで達成したオルガナイザー
発明王の天才・エジソンが小学校を中退し、母親が以後教師となって教えたことはよく知られている。エジソンは日記にこう書いている。
➀小学校の先生から無能呼ばわりされて中退した。その時、自分を最も強く弁護して、私の教育をしてくれたのが母親であった。
「母親の大切さを自分は幼い時に発見した。小学校の先生から無能呼ばわりされた時、自分を最も強く弁護してくれたのは母親であった。
その期待に応えるために努力を重ねたといってもよい。人生の節目節目で体験した危機的状況に際し、母ほど自分を認め、信じてくれた存在はない。それなくしては、決して発明家としてやっていけなかった気がする。」
(浜田和幸著「快人エジソンー奇才は21世紀に甦る」日本経済新聞社 (1996)
②12歳で耳が不自由となったが、悲観しなかった。それはハンディキャップではなかった。
12歳となったエジソンは、列車の中で新聞売りをしていた。ある時、列車に乗り遅れそうになった時、貨物列車の機関員がホームを駈けていたエジソン少年の耳をつかんで列車に引っぱり上げてくれた。
その瞬間、エジソンの耳の奥に激痛が走った。鼓膜が破れたのか、その後、耳が聞こえなくなった。専門医の治療を受けたが、好転せず、その後、二、三の言葉しか聞こえない聴覚障害者となった。
③自分は耳が不自由であるからこそ、蓄音機の完成に精魂を傾けた。
エジソンは、耳の聞こえないことに悲観しなかった。ハンディキャップとは思わなかった。周囲の雑音が耳に入らないことを、逆に幸運だと思った。そのためにエジソンは読書に集中して、デトロイト公共図書館の本を全部読破した。
そこで得た膨大な知識を片っ端から実験して確かめて、数多くの発見、発明に成功した。
「自分は耳が不自由であるからこそ、蓄音機の完成に精魂を傾けた。また、電話機を本当に使えるように改良できたのも、耳が聞こえないからできたことだと自負している。」と日記に書いている。
④幸せになる方法の第一は頭の回転を良くすること。自分の脳で考えること。
それまでより、二回余計に頭を働かせれば、ほとんどの問題は解決できる
⑤幸せになる法の二つ目は教育。正しい早期教育に勝る方法はない。
大人になってからでは手遅れである。四歳の子供なら、どんなことでも頭に入り、一度入ると永久に残る。幼い頃に、善悪を正しく教えることが大切である。
常に先を考え、備えることが自信を呼ぶことにつながる。この自信があれば、幸福感が強まる。
⑥「困難な苦しい時、自分は気分を変えることに努めた。
困ったことから気分を外すためにか、人一倍働いた。悩みの解決には、仕事が一番の薬であった。決して、お酒では問題は解決できない。
⑦お金は人を幸せにしない。
大金持ちたちは近づいてくる人間は自分のお金目当てに違いないと、いつも気が休まらない。立派な屋敷に住み、高級車に乗っているが、一日に食べる食事はだいたい三回だ。人生を本当に楽しんでいる金持ちなんて見たことがない。
⑧この地球上で年をとらない薬や不死の命を手に入れても決して幸せにはなれない。
人間は分をわきまえることが肝要である。自分の人生を力いっぱい充実させた人間は延命など望まない。人間の知性を司るリトル・ピープルは変化を求める性質を備えている。なぜなら、変化こそ進歩の原動力となるからである。
➈35歳から本格的な生産活動に入る知性は、80歳あたりで急激な下降線をたどる。
今の生命の終わりのシグナルである。このような現象が見えた時には、リトル・ピープルは新しい生命へのサイクルに乗り移る準備段階に入ったのだと心得ることである
⑩「82歳の今、自分の人生を振り返ってみるに、おおむね幸せな一生を過ごせたと思う。
人生で一番幸せだった時12歳の頃であった。世の中の素晴らしさが実感できた年であった。
<以上は浜田和幸著「快人エジソンー奇才は21世紀に甦る」日本経新聞社日本経済新聞社 (1996)より>
百歳学入門(93)「世界天才老人NO1・<エジソン(84)の秘密>とはー発明発見・健康長寿・研究実験、仕事成功10ヵ条」①
http://www.maesaka-toshiyuki.com/longlife/370.html
百歳学入門(94)天才老人NO1<エジソン(84)の秘密>➁落第生 アインシュタイン、エジソン、福沢諭吉からの警告
http://www.maesaka-toshiyuki.com/longlife/368.html
百歳学入門(95)「史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>10ヵ条③ー「天才は1%の霊感と99%が汗である」
http://www.maesaka-toshiyuki.com/longlife/364.html
関連記事
-
-
『Z世代のための百歳女性学入門⑦」★『天女・料理研究家/アートフラワー創始者・飯田深雪(103歳)の応援メッセージ』★『百歳名言10ヵ条ー「自分は今、何を果たすべきかを第一に考え実行するとき、不思議に心に充実感と幸福がみなぎります』
飯田深雪 103歳(1903年10月9日~2007年7月4日) 料理研究家・アー …
-
-
日中韓異文化理解の歴史学(5)(まとめ記事再録)『日中韓150年戦争史連載70回中、52-62回まで)『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』(59)『(日清戦争開戦3週間後)- 日本の謀略がすでに久しいことを論ず』★『もし朝鮮から中国勢力が排除されたならば,すぐさま ロシア艦隊が出現し,その国土にもロシア兵が到来するだろう。 ロシアは日本が朝鮮半島でわがもの顔に振る舞うことを許さない(ニューヨークタイムズ)』●『日清戦争開戦4週間後、日本の朝鮮侵略(英タイムズ))』
『英タイムズ』からみた『日中韓150年戦争史』(52)「浪速(東郷平八郎艦長)の …
-
-
世界/日本リーダーパワー史(913)-米朝首脳会談(6/12日)を前に7回目の日米首脳会談(6/7)でトランプ氏は拉致問題提議を確約、安倍首相は北朝鮮と直接交渉する、と明言』★『トランプ氏「朝鮮戦争終結、合意あり得る」北朝鮮と調整』★『「安倍首相大慌て!トランプ心変わりの深刻度―日米首脳会談が「分かれ道」になる可能性」』★『安倍政権は今こそトランプと距離を置く時ではないか』
トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による初の米朝首脳会 …
-
-
「Z世代のための約120年前に生成AI(人工頭脳)などはるかに超えた『世界の知の極限値』『博覧強記』『奇想天外』『抱腹絶倒』の南方熊楠先生の書斎訪問記(酒井潔著)はめちゃ面白いよ①』南方熊楠の方法論を学ぼう』
2015/04/30/ 「最高に面白い人物史①記事再録 …
-
-
日本メルトダウン(957)『討論初戦はヒラリー圧勝、それでも読めない現状不満層の動向』●『「日本のせいで巨額の金を失った」とトランプ氏、ヒラリー氏と初の直接対決で日米安保に言及』●『戦略なき日本の「お粗末」広報外交』●『安倍首相の呼びかけで自民議員が一斉に起立・拍手 「北朝鮮か中国」と小沢一郎氏が批判』●『東大、またアジア首位逃す 世界大学ランキング』
日本メルトダウン(957) 討論初戦はヒラリー圧勝、それでも …
-
-
速報(27)『日本のメルトダウン』39日目ー『何よりダメな日本の政治家へー前エコノミスト編集長・エモットの提言』
速報(27)『日本のメルトダウン』39日目 『何よりダメな日本の政治家へ前エコノ …
-
-
高杉晋吾レポート(21)ルポ ダム難民⑤超集中豪雨の時代のダム災害ー<和歌山県新宮、田辺本宮、古座川、白浜など>
高杉晋吾レポート(21) ルポ ダム難民 ⑤ 超集中豪雨の時代のダ …
-
-
日本リーダーパワー史(488)アジアが世界の中心となる今こそ100年前の 大アジア主義者・犬養毅(木堂)から学ぼう
日本リーダーパワー史(488) …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(242)/★『日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(28) 『川上操六の日清戦争インテリジェンス①「英国の文明評論家H・G・ウェルズは「明治日本は世界史の奇跡であり、「日本国民はおどろくべき精力と叡智をもって、その文明と制度をヨーロッパ諸国の水準に高めようとした。人類の歴史において、明治の日本がなしとげたほどの超速の進歩をした国民はどこにもいない」と評価』。
2016/01/07日本リーダーパワー史(635)記事再録 &nbs …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ ウオッチ(230)』-『35年ぶりに、懐かしのイスラエル第3の都市・ハイファを訪ねた。②』★『テルアビブへ行く途中、世界遺産カイザリアの遺跡が忽然と現れ、現在も大規模な遺跡群を発掘中でした。』
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ ウオッチ(230)』 ・ハイファ〜エル …
