日本リーダーパワー史(65) 辛亥革命百年⑥孫文と中国革命と頭山満の全面支援①
何と言っても日本が根本であり、根本を固める方の仕事を放って置くわけには行かない。そこで適当な分身を発見して、一切をその人に任せ、自分は指示すれば、それでも事足ると思ったのであらう。そこへ荒尾が現われたのである。翁が彼に嘱望したのは、当然すぎる程当然の成行であった。だが同時に、欧米の侵略に対する支那民族の反発も踵を接して起った。広東における「平英国」の蜂起は実にその嘱矢であつた。
これが支那革命党と日本人との関係の端緒である。孫文と菅原とはハワイで識り合ったものと伝へられている。菅原は陳を曽根俊虎に紹介し、曽根は更にこれ宮崎弥蔵に紹介した。すなはち滔天・宮崎寅蔵の兄である。宮崎兄弟は志を支那に懐き、弥蔵は横浜に在って支那商館のボーイとなり、支那語、支那事情を研究していた。不幸にして彼は病にかかり寅蔵に孫文、陳白のことを伝へるひまなく死んでしまった。
宮崎はこの共鳴を同志平山周に分ち、犬養及び平岡浩太郎に会い、主として平岡の資助に依って東京に一戸を構へ、平山の語学教師の名義で、陳白を加へて四人が同居した。関連記事
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