『鎌倉通―梅雨の<奇跡の花菖蒲>を見に行く(6/12)』日本生まれ育ちの本当の花は、木では桜、草ではハナショウブ」
2015/01/01
『鎌倉通―梅雨の<奇跡の花菖蒲>を見に行く(6/12)』
「この世でかくも美しく清楚で、気品のある花があるだろうか!」
日本に生れ、日本で育ったほんとうの日本の花は、木では桜、草では
花菖蒲(ハナショウブ)。その気品のためか、江戸時代には大名や
武士階級の間で栽培され発達してきた。
「日本一の「横須賀しょうぶ園」で、この美の極致の花を堪能してきた。
横須賀市立の「横須賀しょうぶ園」は広さ約7000㎡の水田に412種類、14株のハナショウブが5月下旬から7月上旬にかけて次々に咲き誇る。
<日本人とハナショウブ>
日本に生れ、日本で育ったほんとうの日本の花は、木では桜、草では花菖蒲(ハナショウブ)といわれる。梅雨、多雨多湿の気候の風土のアジアモンスーン地帯に存在する日本は、ヨーロッパにも中国にもない日本独自の花ショウブを生んだ。
アヤメ・カキッバタ・ハナショウブで代表されるアイリスの仲間は、中国にもヨーロッパにも分布する。ところが、乾燥した大地である大陸の中国、ヨーロッパには乾燥地にはえるショウブはあるが、日本独自の湿地に生えるショウブはほとんど注目されなかった。じめじめした梅雨の中に、我々の先達は、気分転換の花を求めて、ショウブを愛したのである。
ハナショウブは原種であるノハナショウブが江戸時代以降、日本の各地で品種改良され、その地方の美意識や考え方の中で改良され、地域色を持ちながら発展してきた。
花菖蒲の品種は江戸時代以来、次から次へと作り出され、古い品種は新しい品種に席をゆずって姿を消してきたが、いま各地で栽培されている品種を合計すると500を越える多さである。
花菖清の花がもつ気品のためか、江戸時代は特に大名や武士階級の間で珍重されて栽培され発達してきた。茶席でも一輪挿しにたむけて、めでたという。
江戸の未に熊本の細川侯のたっての所望で、江戸の松平菖翁から愛蔵の名花の苗が贈られ、熊本の人々はこれを大切にし、花時の会合には鉢を持ち寄って語り合い、さらに新しい花を作り出して花菖蒲への誘いあった、という。
現在多く見られる江戸系、肥後系、伊勢系の三系統のハナショウその花姿は諸大名に好まれ、やがて庶民にも広がり、様々な品種が生み出した。そして明治時代になるとハナショウブは海外へ輸出され、特にアメリカで改良が盛んに進められれた、という
関連記事
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(100)』「パリ通信ーノートダムとルーブルを回わる」
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(100)』 [F氏のパリ通信( …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(112)「ピカソ美術館編」(5/3日)⑩その多種多様、創造的インスピ レーションには圧倒される
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(112)』 「パリ・ぶらぶら散 …
-
-
『Spring in KAMAKURA SEA』=『キス、キス、キスよ、大スキ!?』<だけど『沈黙の春』だね>』
『Spring in KAMAKURA SEA』=『キス、キス、キスよ、大スキ! …
-
-
『花の美しい鎌倉』スペシャルガイド!『真夏の穴場・鎌倉―<花の美寺・ビューティースポット・ポイント>を紹介するね
<『花の美しい鎌倉』スペシャルガイド!> 『真夏の穴場・鎌倉―<花 …
-
-
『美しい鎌倉』スペシャル◎『夏も終わり、もうすぐ秋。カマクラ・クール・スポット、 KAMAKURA/Strong/Spotを紹介するよ』
<『美しい海と山と文化の鎌倉』スペシャル!>   …
-
-
『百歳学入門(215)』100歳時代の世界のシンボル・ギネス芸術家・平櫛田中(107歳)の長寿パワー(気魄・禅語)に学ぶ』★『悲しいときには泣くがよい。つらいときにも泣くがよい。 涙流して耐えねばならぬ。不幸がやがて薬になる』
記事再録/2010/07/31 日本リーダーパワー史(77) 『超 …
-
-
『Z世代のための百歳女性学入門⑧」★『日本最初の女性解放運動家・日本初の女性代議士・加藤シヅエ(104歳)の奇跡の人生』★『男女平等は与えられたものではない、日本の女性の戦前からの地道な活動のたまもの」。104歳、最期の言葉「みんなに愛してもらって幸せです 』
104歳 加藤シヅエ((婦人運動家,政治家) (1897年3月2日~2001年1 …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ (107)』「パリ・ぶらぶら散歩/ピカソ美術館編」(5/3日)⑤
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(107)』 「パ …