池田龍夫のマスコミ時評(12)大詰めの「沖縄返還密約文書開示訴訟」91歳の吉野・元アメリカ局長の証言
91歳、約40年前の「沖縄返還交渉」の外交責任者だった吉野氏が〝密約の有無〟についてどのように証言するか、……宣誓に続き原告側の証人尋問、ついで被告側(国側)の尋問が始まった。吉野氏の尋問時間は合わせて1時間半近く。このあと、我部政明・琉球大学教授が証言台に立ち、10年前に発掘した米国外交文書に基づいて詳しく証言した。
2009年9月民主党政権誕生によって、外務省内に密約を検証するための「有識者委員会」が設置され、作業を急いでいる。この時代の変わり目に、吉野氏が法廷の場で「密約の存在」をキッパリ証言した意味は重く、大きな波紋が広がっている。
ダメなら、沖縄を返還しなくてもいい」とのルーマーも流れる状況下だった。当時の愛知揆一外相や条約局長らと協議したうえで合意文書にサインしたわけで、私の独断ではない。この文書のコピーは事務官が取り、沖縄返還の担当課長らが目を通したと思う。そのコピーはある程度保存していただろうが、必要ないとして処分したと思う。
加えて、利息節約分を含めた通貨交換後の預金に関する1億1200万㌦の利益をアメリカ側が得ることになり、合わせて5億1700万㌦へと上昇します。さらにアメリカが所有する琉球銀行の株式と石油・油脂施設の売却益と、返還の結果、その後5年間で得るであろうアメリカ政府の予算節約分の1億6800万㌦が加わると、沖縄返還による財政・経済利益として総額6億8500万㌦をアメリカが手にすることになりました。
(事件後)西山さんが非常にたくさんの費用や時間を費やして何回も裁判に挑んだことに対して信念の強さに感心していた』と述べた。『刑事裁判では密約を否定しましたね』と質問されると、『〝密約がない〟とは、いまは証言できないと思う』と言葉少なに語った」と同紙は報じていたが、悩み抜いた老外交官の真摯な姿が映し出されている。敵対していた両者の37年ぶりの握手は、重苦しい裁判の空気を和らげたのである。
森田証言によると、大蔵省は米側が負担すべききだと主張していたが、外務省が「米側が米議会を通すことが難しいと主張するので日本側で支払うことにし、米国に支払う3億2000万㌦の中に現状回復費を含める形で、日本が負担することにした。極秘にするので大蔵省も了承してほしい」との連絡を受けたという。「内々のからくりということだったが、〝密約〟を記した電報を入手した西山さんから二度取材を受けた。あまりにも詳しすぎ、おかしいと思いながらも『知らない』ととぼけた」と語っている。課長補佐の立場だったから、その後の複雑な交渉にはタッチしていないが、密約工作のからくりが透けて見える。森田氏は大平正芳元首相の女婿で、首相秘書官のあと運輸相を務めた政治家で、貴重な証言と言える。
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