前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

世界、日本メルトダウン(1033)ー『米中会談の内幕は・』★『中国が北朝鮮問題を解決すれば、米国との通商の取り決めは中国に良いものになる」とブラフ外交、ディール外交(取引外交』を展開』●『トランプ氏は「まず外交,不調なら軍事行動の2段階論」を安倍首相に説明した』

      2017/04/15

世界、日本メルトダウン(1033)ー

 

『まず外交,不調なら軍事行動の2段階論』を説明した。

注目の米中会談から1週間、世界のパワーバランスは時々刻々と変化している。米国のシリア攻撃をめぐって米ロ関係は一転して最悪となり、シリアの化学兵器使用に関しての国連安保理の制裁決議には、ロシアは従来通り反対したものの、中国は棄権して、これまでの立場を変えて米国に同意する側に回った。

 

【独占スクープ】安倍首相は「金正恩包囲網」をトランプに助言した

http://ironna.jp/article/6306

ロシア・中国・シリア――トランプ米政権が驚きの方針転換

http://www.cnn.co.jp/world/35099725.html

トランプ外交が急転換 中国・習近平と蜜月、対ロ関係は悪化

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7404.php

 

米中会談の内幕は・・・

(「世界が注目したトランプ大統領対習近平国家主席の「米中会談」は『シリアへの先制攻撃』というトランプマジックで、一挙に吹き飛び「世界の2大国関係」としての待遇を求めてやってきた中国は完全にメンツをつぶされた形だ。

「歓迎晩餐会」の真最中に、トランプは突然、シリア攻撃を開始、「北朝鮮は自ら問題を起こそうとしている。中国が米国に協力しないなら中国抜きで問題を解決する」と習氏に説明、恫喝外交で1発パンチを浴びせた。

金正恩独裁「ならず者国家」への見せしめで、中国に100日間の期限付きで圧力をかけた。

「中国が北朝鮮問題を解決すれば、米国との通商の取り決めは中国にとってより良いものになる」とブラフ外交(おどし、はったり)ディール外交(取引外交)、こん棒外交(20世紀の帝国主義的外交)を展開したのです。

 

この外交をたとえれば、最近、ハリウッドでは製作されていないが、昔の西部劇の決闘シーンを見る思いだね。ジョン・ウエーンやクリント・イーストウッドが無法者と1対1の決闘となり、「このクソ野郎め」『ハック野郎!』「度胸があれば先に撃て!」とさんざん罵って挑発、相手が腰の拳銃を抜こうとする瞬間に、0・1秒の目にもとまらぬ早業で撃ち殺す、あの米国流のケンカシーンだよね(笑)

 

オバマの理念外交はシリア攻撃に参加せず「腰抜け外交」と批判された点をトランプ氏はよく見ており、強硬策に打って出たわけだ。

米、最強爆弾「全爆弾の母」を初使用 アフガンでイスラム国に トランプ氏、軍事力誇示

http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140010-n1.html

この結果、世界のメディアの米中会談の報道は、2番手、3番手にがた落ちした。

トランプは動画中心の情報操作をしており、空母からシリアへの巡航ミサイルが発射される映像がトップニュースとして流され続けた。トランプ氏のプロレス流ド派手なショウマンシップ」『反則パンチ』にスポットライトがあたり、習近平氏のぎこちなく緊張した表情との圧倒的な落差、その交渉力、インテリジェンスギャップ、演出力の違いを見せつけたといえるでしょう。

この米中会談の前にいろいろな仕掛け、伏線がある。

6,7日に米中会談は設定されたが、北朝鮮はその前に断続的に10発以上のミサイルを国連安保決議に違反して、発射しており、トランプ氏は『1線(レッドラインを超えた』と激怒していた。この北朝鮮の挑発行為に米下院の外交委員会は3月29日、北朝鮮への圧力を強化して、北朝鮮のテロ支援国家再指定と大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を非難する決議などを採択した。

4月3日、米下院は本会議で、「中国に北朝鮮への圧力強化を求める決議」を可決し、中国、北朝鮮の包囲網は整った。4月6日から始まる米中首脳会談で、トランプ氏はこれを忠実に守ったということです。

シリアのサリン使用が伝えられたのは米中会談の2日前のこと。

トランプ氏は『これまでと違った新しい方法論で対処する』と軍事攻撃も辞さないと言明したが、その前からワシントンのペンタゴン(国防省)、米軍関係者や外交政策関係者たちの間で『軍事攻撃のシナリオ』が真剣に協議されていたので、これは偶然の一致でしょうがタイミングがピタリと合い、これをチャンスとばかり利用した。

最低までに落ち込んだ支持率回復のためにも、最高のタイミングでのサプライズ、アタックカード(攻撃カード)を切ったわけですね。「『強い外交』には『強い軍事』が必要というのが米国覇権外交です。

トランプ氏はこの会談の内容を9日に安倍晋三首相との電話協議で伝え、

『ボールはいまや中国にある』と語り、中国が制裁強化に踏み切るかどうか、当面見極めるとして、『まず外交,不調なら軍事行動の2段階論』を説明したという。

トランプ氏は「制裁以上」との表現を用いて、強力な軍事オプションを用意していることを強調。「あらゆることを日本と相談する」と述べ、対北朝鮮で仮に軍事行動を検討する際も、日本政府と事前協議すると語った、という。

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(281)社会貢献の偉大な父・大原孫三郎ー百年前に企業の社会的責任を見事に果たし希有の経営者②

日本リーダーパワー史(281)   <クイズー日本で最も偉かった財界人 …

『Z世代のための<日本安全保障史>講座⑥」★「ウクライナ戦争は120年前の日露戦争と全く同じ➂」★『日露戦争開戦2週間前の『ノース・チャイナ・ヘラルド』(1904年1月8日付) 』★『ロシアは極東全体の侵略を狙っており、日本はロシアの熊をアムール川の向こうの自分のすみかに送り返して,極東の平和と安全を,中国、朝鮮,日本人のために望んでいるだけだ』』

  2023/06/28  「Z世代のた …

日本リーダーパワー史(719) 来年は大政奉還150年 ー明治最大の奇人、超人とは『西郷隆盛の弟・西郷従道です』日本海軍の父・山本権兵衛を縦横無尽に 活躍させた大度量、抱腹絶倒の大巨人で超面白い!①

  日本リーダーパワー史(719) 来年(2017)は大政奉還から150年 わが …

no image
『司法殺人と戦った正木ひろしの超闘伝⑤」全告白・八海事件の真相(中) 偽証を警察・検察から強要された

   ◎「世界が尊敬した日本人―「司法殺人(権力悪)との戦い …

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ回想録①』★『「パリぶらぶら散歩/ピカソ美術館編」★『ピカソが愛した女たちー画家の精力絶倫振りは、超弩級、地球人とも思えません。』

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(111)』 「ラ・セレスティー …

no image
『池田知隆の原発事故ウオッチ⑪』ー『最悪のシナリオから考えるー被曝予測と海外からの目』

『池田知隆の原発事故ウオッチ⑪』   『最悪のシナリオから考えるー被曝 …

第70回鎌倉花火大会(7/24pm7,20-8、10)-残念ながら雲と煙にさえぎられて、花火の半分以上は見えなかったよ。(15分間に圧縮)

第70回鎌倉花火大会(7/24pm7,20-8、10) 7月24日夜、開催の鎌倉 …

『中国近代史100年講座』★『辛亥革命で孫文を助け革命を成功させ革命家・宮崎滔天兄弟はスゴイ!、宮崎家は稀有な「自由民権一家」であった。(下)』★『1905年(明治38)8月20日、東京赤坂の政治家・坂本金弥宅(山陽新聞社長)で孫文の興中会、黄興の華興会、光復会の革命三派が合同で「中国同盟会」の創立総会が開催され、これが『辛亥革命の母体となった。』

  2011/10/22 『辛亥革命100年』・今後の日中関 …

『オンライン講座・国難突破力の研究』★『(1945年敗戦)「この敗戦必ずしも悪からず」と勇気と今後の戦略を提示したその国難突破力』★『 (外交の鉄則)列国間の関係に百年の友なく 又、百年の敵なし、 今日の敵を転じて明日の友となすこと必ずしも 難かしからず』

近現代史の重要復習問題/記事再録/   2019/05/18 …

no image
『健康ならば死んでもいい患者』の『百歳ムリムリ入門』-『日本初!海上バカ説法を聞け! 鎌倉座禅カヤックー筋肉バトル1万回は<快楽、爽快、 苦役、悦楽、苦多苦多>大喝じゃ!,ああシンドいわ!』

2012年11月20日『百歳学実践入門』(223『釣りバカ・カヤック日記』番外編 …