日本リーダーパワー史(315)「全政治家必読の(現状分析・国家戦略論)を読む」『大日本主義の幻想(中)』を読む③
「福島原発事故1年半「原発を一切捨てる覚悟があるのか」
たとえ内地との貿易額は、なるほど比較的僅少であるかも知れぬが、その外に、なおそれらの地方に、内地人が移住して生活しておる者もある、それが多いならば、たとい内地との貿易額は少なくとも、以てそれらの地方を経済的に価値なしとは言えぬであろうと。
ひっきょう先方に住える者は、八十万人だ、内地に住む者は六千万人だ。八十万人の者のために、六千万人の者の幸福を忘れないが肝要である。
その上に労働者も持って行くなら、持って行っても、勿論差支えないが、それは必ず持ってかねばならぬものではない。悪く言うなら、資本と技術と企業脳力とを持って行って、先方の労働を搾取する。もし海外領土を有することに、大いなる経済的利益があるとするなら、その利益の来る所以は、ただここにある。さればたとえばインドを見ても、英国人は幾許も行ってはいない。
もっとも更に正確に論ずるならば、その貿易なるものは、単に内地との貿易のみでなく、また外国との間の貿易をも見ねばならぬ。内地との貿易は小であっても、外国への輸出超過が大であり、その勘定が、外国から内地の輸入する品物代として支払われておるということもあろうからである。
すなわち大日本主義は、我がため非常な利益ありと想像しよう。
賢明なる策はただ、何らかの形で速やかに朝鮮台湾を解放し、支那、露国に対して平和主義を取るにある、而して彼らの道徳的後援を得るにある。かくて初めて、我が国の経済は東洋の原料と市場とを十二分に利用し得べく、かくて初めて我が国の国防は泰山の安(安心)を得るであろう。
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