前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(128)』『昭和史研究の藤原彰氏』の著作を読み、久し振りに本物に出会い、脳天をカチ割られた気持ちです。

   

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(128)』

『昭和史研究の藤原彰氏』の著作を読み、久し振りに本物に出会い、脳天をカチ割られた気持ちです。

 

F氏のコメント>

当方、引き続き「藤原彰」4冊目

Wiki藤原彰

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E5%BD%B0

藤原彰著作目録

http://www.amazon.co.jp/%E8%97%A4%E5%8E%9F-%E5%BD%B0/e/B001I0J7NM

「昭和天皇の15年戦争」を味読中です。次は「餓死した英霊たち」を読みます。久し振りに本真物に出会い、脳天をカチ割られた気持ちです。
公表されている全著作を読むつもりです。

小生の父親、レイテに向かう輸送船で戦死しましたが、彼の無念を語る言葉はありません。

明治憲法下、「軍部と天皇制」が、明治以降敗戦まで、日本の国政の主導権を 実質的に握って来たことが良く分かりました。明治以降の日本史の基軸を漸く掴む事が出来た思いです。愚かな日本帝国主義オーケストラの主調低音を聞く事が出来ました。

国是としての「富国強兵」路線の転変と末路、悲惨な結末の必然性が分かった様な気がします。霧が晴れた想いです。

筆者は天皇礼賛の歴史修正派からは蛇蝎のごとく嫌われて来たと思いますが、 良く闘い凌いできたもので、この点にも賞賛と驚きです。 筆者の描く末端の兵士の目線、銃後の庶民の目線からの筆致には瞠目します。

単なる学者ではなく、ジャーナリストでもない8年間の陸軍生活、日中戦争の前線、戦闘体験から出る怒りの肺腑の言は異様な説得力です。

軍事行動の描写は、本職でなければ書けない生々しさ、南京大虐殺の光景は、日本人の未熟な未開民族の実態を晒して、正視出来ません。中韓の怨嗟の声は、割引く必要はないと感じました。

繰り返しですが、勝手な私見です。
日本の明治以降の現代史?は「日本軍の軍事行動と政治セクターとしての権力掌握動向」の把握が具体的に出来ていないと、体系的な理解は出来ないのでは? 歴史を動かして来たのは、時々の伸縮はあるにしても、中心軸としての日本軍部であった、という事でしょうか?
著作に一貫して流れる通奏低音は、死者の犬死を悼む読経の声で、晩年の作は大きくコダマしています。

藤原教授は、小生の一橋大学在学中の、社会学部の教授でした。日本史の 永原慶二教授が スカウトしたそうです。細谷千博教授が評議委員会で反対し採用は難航したそうです。小生、バイトばかりせず、ケイガイに接するチャンスを掴むべきでした。

このブログで、折に触れて藤原氏の主張を取り上げさせて頂く積りです。

 - 現代史研究 , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(161)『★<小出裕章情報>●『除染必要地域は日本の3%』★『除染基本方針案骨子は本当ふざけた国」』など

速報(161)『日本のメルトダウン』 ★<小出裕章情報>   ●『東京 …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(92)●『岸田外相 チェルノブイリ視察より福島現場を直視せよ』『田中俊一・原子力規制委員長の会見』ほか

      池田龍夫のマスコミ …

no image
世界/日本リーダーパワー史(915)-『米朝首脳会談(6月12日)で「不可逆的な非核化」 は実現するのか(下)

世界/日本リーダーパワー史(915) 一方、日本の対応と、日中のパワーバランスの …

no image
梁山泊座談会『若者よ、田舎へ帰ろう!「3・11」1周年――日本はいかなる道を進むべきか④終』『日本主義』2012年春号

《日比谷梁山泊座談会第1弾》 超元気雑誌『日本主義』2012年春号(3月15日発 …

no image
日本リーダーパワー史(325)「尖閣問題の歴史基礎知識」日中、台湾、沖縄(琉球)の領土紛争の底にある『中華思想』と台湾出兵

日本リーダーパワー史(325)   よくわかる「尖閣問題の歴史基礎知識 …

no image
速報(247)◎『日米原子力委員会のリスク管理の天地の落差』『情報隠し、公文書の不保存は国民への重大犯罪である」

速報(247)『日本のメルトダウン』 <日本が民主国家ではないことの証拠> &n …

『和製ジェームス・ディーンと言われた「赤木圭一郎」の激突死(1961/02/21)』★『不死鳥の“トニー”は嘘だった』★『鎌倉英勝寺に眠る』

  赤木圭一郎が1961年(昭和36)2月14日昼休み、ゴーカートを運 …

no image
★『リーダーシップの日本近現代史』(74)記事再録/「日本の歴史をかえた『同盟』の研究」-「日英同盟はなぜ結ばれたのか⑤」★『1902年2月19日付『ノース・チヤイナ・ヘラルド』『 日英同盟の成立ー『日本は地理的位置の問題を除けば,完全に西洋の国家であるということができる』

    2016/12/01/「日本の歴史をかえた …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(145)』 エマニュエル•トッドのグローバル・トレンド『近い将来台頭するドイツ帝国とアメリカ合衆国の衝突を極めて危惧する』

  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(145)』 エマニュエル …

no image
近現代史の重要復習問題/記事再録/日本リーダーパワー史(293)ー『凶刃に倒れた日本最強の宰相・原敬の清貧の生活、非業の死、遺書、日記』★『原敬暗殺の真相はー「お前は「腹を切れ」といわれたのを、「原を切れ」と勘違いした凶行だった」』

        2012/08/12 /日本リーダーパワー史 …