前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

<F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(212)>『エアバッグのタカタが1兆円の倒産』★『Takata Saw and Hid Risk in Airbags in 2004, Former Workers Say – NYTimes.com』★『本件は、日米のジャーナリズムが誰の味方をしているか?が明確に現れた深刻な事件です。 本当に情けないの一言です。』

      2017/06/25

 <F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(212)>

Takata Saw and Hid Risk in Airbags in 2004, Former Workers Say – NYTimes.com

https://mobile.nytimes.com/2014/11/07/business/airbag-maker-takata-is-said-to-have-conducted-secret-tests.html



<F氏のコメント>

エアバッグのタカタが一兆円の負債を抱えて、民事再生法の適用申請を行いました。


この古い記事は、2014年、NYTの当時のタブチ ヒロコ記者が、米国の事故例を報道、タカタ メキシコの再現実験でも動作不良で大事故に繋がる危険性が明らかになっている事を指摘しています。


タブチ記者は当時 毎月の様にタカタ エアバッグの危険について、早く手を打たなければいけないと強く警鐘を鳴らしていました。日本の新聞では何の音沙汰もありませんでした。


ホンダとタカタの蜜月関係を忖度して、当時の日本のジャーナリズムは見て見ぬフリを一年以上続けていました。ホンダを始め、日本の自動車メーカーに嫌われたくない、と。


消費者第一ではなく、大手自動車メーカーの販売に支障が出ることを重視した結果です。なんとか逃げ切れるとも思っていたのです。最悪の被害を厳しく想定し、予想される事態を直視する勇気が無いのです。


全米が大騒ぎになる前に、リコールに踏み切っていれば、負債総額と死傷者の数は減っていたのでは?
ここでも日本のジャーナリズムが、NYTの調査の背景をよく研究し、非常事態であることを見抜いてホンダなどに素早くアラームを出していれば、と悔やまれます。

本件は、日米のジャーナリズムが誰の味方をしているか?が明確に現れた深刻な事件です。
本当に情けないの一言です。


「タカタ」はなぜ転落したのか。超優良メーカーが「民事再生法適用の申請へ」と報じられるまでの軌跡

http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/16/takata-airbag_n_17143986.html

 

池田直渡「週刊モータージャーナル」:「タカタ問題」の論点整理 (1/3) http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/19/news039.html

タカタの巨大リコール 「教訓」置き去り

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO16604570Z10C17A5000000/

 


 - 人物研究, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
<クイズ>日本で最高の弁護士は歴史的にみて誰でしょうか・・答えは断トツに正木ひろしだね。

日本で最高の弁護士は歴史的にみて誰でしょうか・・答えは断トツに正木ひろしだね。 …

no image
東海大学国際教育センターのアブドーラ准教授の「イスラム社会からみた日本人人質事件」などについての記者会見90分動画(2/4)、

  <東海大学国際教育センターのアルモーメン・アブドーラ准教授(日本語日本文学博 …

●『徳川封建時代をチェンジして、近代日本を開国した日本史最大の革命家・政治家は一体だれでしょうか講座④『西郷隆盛の即断即決のリーダーシップ➂』『山県有朋が恐る恐る相談すると、西郷は言下に「至極、結構なこと」と了解し、断固実行した」(徳富蘇峰『近世日本国民史』(明治の三傑))

2012-03-24 /日本リーダーパワー史(246)記事再録   & …

no image
速報(446)『日本のメルトダウン』『公的債務の対GDP比に関する長期予測がない日本政府』 『米国をアジアにとどまらせる危険なバランス』

 速報(446)『日本のメルトダウン』   ●【オピニオン】公的債務の …

no image
日本リーダーパワー史(311)この国家非常時に最強のトップリーダー、山本五十六の不決断と勇気のなさ、失敗から学ぶ①

日本リーダーパワー史(311)     【世界最速の超老人国 …

熊本地震1ヵ月の現状②-加藤清正ゆかりの本妙寺は清正像、灯篭、石塔の多くに大被害、健軍商店街ピアクレス、倒壊した阿蘇神社の国重文の楼門、南阿蘇村(立野地区)、『武蔵塚公園』の宮本武蔵像

  熊本地震1ヵ月②ー 加藤清正ゆかりの本妙寺は清正像、 石像灯篭、石 …

no image
日本メルトダウン(955)★『豊洲市場の盛り土問題で「石原元知事は逃げられない」と橋下徹氏』★『全人代の不正めぐり議員454人を一括処分、何があった? 「中国建国史上ない重大な事態」』★『「日本は孤立化招いた」、中国が南シナ海問題でけん制』★『コラム:世界経済揺さぶる「政治リスク」=加藤隆俊氏』★『うわさの「火元」は安倍首相 「日銀の外債購入」はあるか』★『コラム:日銀損失が緩和継続を阻む日=村田雅志氏』

   日本メルトダウン(955) 豊洲市場の盛り土問題で「石原元知事は逃げられな …

『リーダーシップ・無料電子図書館を読む』―宰相「伊藤博文公」(国民新聞編、1930年刊、94頁)

『リーダーシップ・無料電子図書館を読む』― 「知行合一」『文武両道』で鍛錬し、書 …

no image
昭和外交史③大日本帝国の最期③(03,10)

1 昭和外交史③  日本で一番長い日  昭和20年8月15日の攻防 ③ ――<大 …

no image
日本メルトダウンの脱出法(540)●「異文化でリーダーシップを執る日本人の育成は喫緊課題」『日本を「丸腰」にさせたがっている護憲派」

     日本メルトダウンの脱 …