『Z世代のための米大統領選挙連続講座⑫』★『ミネソタ州・ウォルズ知事が副大統領候補の指名受諾演説を行った。』★『心にしみる「名演説」で選挙のテーマは「自由」,「リーダーとは何か」「あなたが求める人生を自由に送るために闘う」』


米民主党の全国党大会は8月21日、3日目を迎え、ミネソタ州のティム・ウォルズ州知事が副大統領候補の指名受諾演説を行った。
ハリス副大統領に選ばれるまではアメリカ国内でも知名度の低かったウォルズ氏は、ネブラスカ州の小さな町で生まれ育ち、17歳から24年間にわたり陸軍州兵を務め、ミネソタ州で公立高校の社会科教師とアメフトコーチを経て、生徒たちに促されて連邦議会の下院議員を目指した。
「40過ぎの高校教師で、小さい子供たちがいて、政治経験ゼロで資金もないまま、共和党が強力な選挙区から出馬」した知事は、「公立校の教師を絶対に甘く見ないほうがいい」とジョークを飛ばし、会場から拍手喝さいを浴びた。
「小さい町では、住民がみんなお互いを支え合う。考え方や宗教、家族が違っても、同じお互い様。みんなに居場所があって、何かしら協力して助け合うことができる」
-
他州の学校は本を禁止したが、うちの州では学校での飢えを禁止した
「下院議員を12年間務めた後、ミネソタ州知事になり、中産階級のための減税や医療費削減、安価な住宅提供に取り組んだ。州の子供は全員、学校で朝食と昼食が食べられるようにした。よその州が学校で本を禁止している間、うちの州では学校で飢えを禁止した」とジョークを言うと、再び大きな歓声を浴びた。
-
「余計なおせっかいはやめろ」
「ミネソタ州では女性が生殖に関して自ら選ぶ権利を保護した、「それはご近所さんを尊重し、それぞれの個人的な選択を尊重するからだ」と前置きして、「共和党は余計なおせっかいはやめろ」と強調した。
共和党が女性の生殖選択権を奪おうとしていると警告。自分と妻グウェンさんが第一子の娘ホープさんを授かるために不妊治療で苦労した経験を打ち明け、ウォルズ州知事が「ホープ、ガス、グウェンみんなは私の世界の全てだ」と家族愛を紹介すると、会場にいた17歳の高校生の息子ガスさんは涙ながらに立ち上がり、「あれが僕のお父さんだ」と拍手していた。
この選挙の大きなテーマは「自由」
「共和党が「自由」と言う時は国民の医療に介入し、大企業の横暴を許すという意味だが、民主党は「自分や人のためにより良い生活を作る自由、自分の医療は自分で決める自由。子供たちが学校の廊下で撃たれて死なずに済む自由」「自分が望む人生を誰もが自由に築くことのできる、そういう未来を私たちはみんなで築いている」
「リーダーとは何か」
トランプ候補は「1日中たえず他人を侮辱したり、何もかも他人のせいにする、彼はリーダーじゃない。リーダーとは、みんなとともに働くものだ。だから自分たちはトランプ候補という「ページをめくって」前に進み、「労働者が優先され、医療と住宅は人権だと認められ、政府が自分たちの寝室に入ってきたりしない」国を築き、「お前は首だ!、出て行けとは決して誰にも言われない、アメリカにするのだ」。
そのために、ハリス副大統領が「全員のために立ち上がり、あなたが求める人生を送る自由のために闘う」と力説して会場から割れんばかりの拍手を浴びた。


関連記事
-
-
日本リーダーパワー史(323)「坂の上の雲」の真の主人公「日本を救った男」-空前絶後の参謀総長・川上操六(41)
日本リーダーパワー史(323) 「坂の上の雲」の真の主人公「日本を救った男」&# …
-
-
百歳学入門(149)『百里を行くものは、九十里を半ばにす』 ●『心は常に楽しむべし、苦しむべからず、身はつねに労すべし、 やすめ過すべからず』貝原益軒) 』●『老いておこたれば、則ち名なし』●『功のなるは、成るの日に、成るにあらず』●『 咋日の非を悔ゆるものこれあり、今日の過を改むるものすくなし」(佐藤一斎 )
百歳学入門(149) 『百里を行くものは 九十里を半ばにす』戦国策 …
-
-
「東京モーターショー2013」(11/23→12/1)が 開催,テーマは「世界にまだない未来を競え」③YAMAHA、ベンツ、三菱FUSO、BOSCH
★「東京モーターショー2013」(11/23&rarr …
-
-
トランプ大統領の「学問・研究の弾圧で、若手科学者、研究者の75%が米国離れを検討」★『研究者が国外に流出すれば米経済への大きな打撃となる」★『トランプ政権の愚策がもたらす「産業大国の緩やかな死」』(下)
ブルームバーグ(2025年4月30日 )によると、米国で頭脳流出が進 …
-
-
★5日本リーダーパワー史(780)―『明治以降、日中韓(北朝鮮)の150年にわたる対立、紛争、戦争のルーツは『朝鮮を属国化した中国」対「朝鮮を独立国と待遇した日本(当時の西欧各国)」とのパーセプション、コミュニケーションギャップの衝突である』★『 明治9年の森有礼と李鴻章の『朝鮮属国論』の外交交渉の見事なすれ違いにルーツがある』
★5日本リーダーパワー史(780) 明治以降、日中韓(北朝鮮)の150年にわた …
-
-
NHK「花子とアン」のもう1人の主人公・柳原白蓮事件(6)「燁子を救うのか私の義務」と宮崎龍介(東京朝日)
NHK「花子とアン」のもう1人の主人公・柳原白蓮事件(6) 当時の …
-
-
日本リーダーパワー史(404)『安倍国難突破内閣は最強のリーダーシップを発揮せよ②『今後4ヵ月の短期国家戦略提言』
日本リーダーパワー史(404) 『安倍国難突破内閣は最強のリーダーシ …
-
-
日韓コミュニケーションギャップの研究(2003/11/27)-「一番近くて遠い国・韓国」★『日韓両国、国民のスレ違いを生む歴史、宗教、国民性、民族的、文化的な背景の違いを考える』
日韓コミュニケーションギャッについて(2003、11、27) …
-
-
日本メルトダウン(927)『日本の政治:国会支配の行方 (英エコノミスト誌)』●『関東で地震が頻発、直下型大地震の前触れか? 「伊豆・相模地域は警戒を」と埼玉大・角田教授』●『日本軍と共謀した毛沢東を、中国人はどう受け止めたか?』●『ここは世界遺産か、それとも「聖なるスーパー銭湯」か~あまりにも残念な「熊野古道」の現状』
日本メルトダウン(927) 日本の政治:国会支配の行方 (英エコノミスト誌 20 …
