前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

高杉晋吾レポート①『関東最後の巨大ダム 八ッ場ダム、ヒ素・25億人致死量が水源に』

   

 

200812
関東最後の巨大ダム 八ッ場ダム、ヒ素・25億人致死量が水源に
 
高杉晋吾(フリージャーナリスト)
 
八ッ場ダムは首都圏の飲料水確保、洪水防止の目的で建設計画が進んでいる首都圏最後の多目的ダムです。50数年前までは吾妻川は、白根山系の強い酸性水が流れ、魚の棲めない、鉄を熔かしてしまう<死の川>でした。建設省はダム建設を断念していた川でした。
ところが、建設省(現国交省)は、上流に石灰による中和システムを造り、酸性水を中和すれば吾妻川は酸性ではなくなり、死の川は甦ると言って品木ダムを作り、一旦中断していた八ッ場ダム計画を再浮上させました。多くの反対を押し除け、急ピッチで周辺工事を強行しているダムにはこのような過去があったのです。

ところが、私たちの調査でこの中和システムはとんでもない危険なシステムであることが判明しました。
①中和システムは、吾妻川水系の一部中和しているだけで、全体を中和してはいません。
②中和システムには、万代鉱という硫黄鉱山跡地から流出する大量の湯に混じるヒ素(毎年50トン)が溜まっており、致死量に換算すると25億人分にも相当する大変な量となっています。
③中和システムには膨大な量の中和生成物が溜まったまま行き場を失っており堆積する一方です。この堆積物は、やがて崩れて品木ダムに流れ込みダムを崩して土石流となり、完成した八ッ場ダム崩壊の危機を招きかねません。
④ダム崩壊の時には、ヒ素を含む酸性水は吾妻川を奔流し、利根川、江戸川、中川、見沼代用水、武蔵水路、荒川に流れて吾妻川周辺町村、首都圏市町村1500万人に洪水災害と慢性ヒ素中毒の蔓延をもたらすことになります。
 
中和システムとは、「酸性の強い孫支流河川の湯川に石灰で中和する工場を造り、湯川の酸性水を引き込んで中和した生成物を下流に流し、品木ダム湖を下流に作って中和生成物を溜める。ダム湖に堆積した中和生成物を浚渫して水を絞り、セメントにまぶして品木ダム湖の周辺に三つ作った処分場に埋めるという計画です。中和工場―品木ダム―三つの処分場、これが中和システムです。
*ご質問は下記、高杉にご連絡くだされれば、説明および資料提供をいたします
代表、高杉晋吾   連絡先:℡04-2962-1238   FAX04-2965-1402
 

 - 現代史研究 , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(475)「3本の矢と5つの輪:インフレ目指す安倍首相の冒険」●「政府、韓国の水産物輸入禁止でWTO提訴を検討」

 速報(475)『日本のメルトダウン』    ●【 …

no image
終戦70年・日本敗戦史(91)「終戦」という名の『無条件降伏(全面敗戦)』 の内幕<ガラパゴス日本『死に至る病』は続くのか>➂近衛、東條、海軍、天皇の思惑が違った東條開戦内閣の誕生

 2015年6月3日終戦70年・日本敗戦史(91) 戦後70年を考える …

『ウクライナ戦争の終わらせ方の研究①★『独裁者・プーチンが核兵器発射で脅している戦争を終わらせるのはなお難しい』★『太平洋戦争を鈴木貫太郎首相と昭和天皇の<阿吽の呼吸>で玉音放送で終結させた国難突破力は世界史にも例がない』

日本リーダーパワー史(746)歴代宰相で最強のリーダーシップを発揮したのは第2次 …

no image
★『2018年(明治維新から150年)「日本の死」を避ける道はあるのか④ 『2050年には日本は衰退国ワーストワンなのか!

★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのか ー―日本興亡150年史』④― < …

『オンライン/長寿歴史学講座』★「渋沢栄一(91歳)の公益資本主義」★『なぜ、いま渋沢栄一なのか!?。―時代の大転換期に求められるリーダーの先駆者として渋沢哲学とその巨大な業績が見直されているのではないか、』

   「渋沢栄一(91歳)の公益資本主義」   今、世界は「新型コロナ …

no image
『オンライン講座/ガラパゴス・ジャパン・シンドローム(日本敗戦病)の研究』★『国家統治中枢部の総無責任欠陥体制ー太平洋戦争下の『大本営』『大本営・政府連絡会議』『最高戦争指導会議』 『御前会議』の驚くべき内幕』★『今も続く『オウンゴール官僚国家の悲劇』

        2015/03 …

no image
日本リーダーパワー史(437)正体を現した残忍無比の独裁処刑国家・北朝鮮金正恩体制は脱出者も激増させる

  日本リーダーパワー史(437) 正体を現した残忍無比の独 …

『オンライン動画/ 瀬戸内海ぶらり/海を眺めながらの呉線車窓旅がお勧め』 ★『三原駅からゆっくり須波駅へ』★『須波駅から瀬戸内海の島々たっぷり楽める5分間』★『海ながめて堪能して忠海駅へ5分間』

「海を眺める鈍行鉄道旅をしたい人におすすめコース」 日本の鉄道で私が乗った東海道 …

『Z世代のための昭和100年、戦後80 年の戦争史講座』★日本で最初の対外戦争「元寇の役」はなぜ起きたか③』★『一国平和主義に閉じこもっていた鎌倉日本に対して世界大帝国『元』から朝貢(属国化)に来なければ武力攻撃して、日本を滅ぼすと恫喝してきた!、国難迫る!』

2019/10/01『リーダーシップの日本近現代史』(68)記事再編集 日本の「 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(38)記事再録/『東西冷戦の産物として生れた現行憲法➂』★『 2月 13日、日本側にGHQ案を提出、驚愕する日本政府 』★『予期していなかった憲法草案の突然の提示に日本側は驚愕した。松本蒸治国務相、吉田茂外相らは恐る恐る頁をめくると、天皇はシンボルだとか、戦争放棄とか、一院制などの条項にダブルショックを受けた。』

日本リーダーパワー史(356)                &nbs …