前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『世界サッカー戦国史』②ー『W杯ロシア大会と日露戦争(1904)の比較』★『児玉源太郎参謀次長と西野新監督の戦略論は的確』★『W杯日露戦争で10対0で最強ロシアを破った児玉の戦略と東郷平八郎の決定力(1発必中の砲は100発一中の砲に勝つ)』

      2018/07/16

 

W杯ロシア大会2018と日露戦争(1904)の戦略を比較すると、

世界史に関する別の見方ができる。

まず、今回の西野新監督指揮の日本チームの予選突破を予測したものは日本でも圧倒的に少なく、世界からは1回戦ボーイと『はなから』問題にされなった。

フィファランキングで日本(61位)コロンビア(16位)、セネガル(27位)、ポーランド(8位)と格の圧倒的な違いと、わずか1か月前の監督交代、その後のガーナ戦2-0の負け パラグアイ戦4-2で勝つたものの不安を残していただけに、最低の下馬評となった。

 

110年前の日露戦争(1904-1905)の場合は一体どうだったのか、

戦前、日本が日露戦争に立ち上がるという予測は全くなかった。陸軍世界一のロシアに勝てるわけがないと日本も世界も自明のこととおもっていた。

日本は徹底してロシアとの戦争を避けるため交渉したが、ロシアはそんな日本など相手にしていなかった。ロシアニコライ皇帝は大津事件の災難にあっていたことで、日本を「黄色い猿(イエローモンキー)とよび、軽蔑していた。

日露戦争の国力・軍事力の差は圧倒的、フィファランキングに照らせば、ロシアの陸軍力は当時世界一、それに対して、日本は30位以下というところであろう。

それがいざ、ワールドカップ世界戦争の日露戦争は日本の陸軍の連戦連勝で陸軍では5-0、海軍では日本海海戦で100対3ほどの世界海戦史上、トラファルガ―の戦いをはるかに抜く大勝利をおさめたのだから、世界中がびっくり仰天、それまで存在も知らなかった日本へ大きな関心を集めた。

 日本リーダーパワー史(826)『明治裏面史』 ★『「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、 インテリジェンス㊵』★『ナポレオンも負けた強国ロシアに勝った日本とはいったい何者か、と世界各国の人種が集まるパリで最高にモテた日本人』★『レストランで「あの強い日本人か」「記念にワイフにキスしください」と金髪の美女を客席まで連れてきて、キスを求めたかと思うと、そのうち店内の全女性が総立ちで、次々にキスの総攻撃にあい、最後には胴上げされて、「ビーブ・ル・ジャポン」(日本バンザイ)の大合唱となった』これ本当の話ですよ。
http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/25361.html
 
日露戦争の時の日露のGDP比較か何か経済力比
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1334341118
  • 以下ロシア/日本の比較ではーー人口⁑約1億3千万人/約4千6百万人▽国家の歳出
    約19億9千円/約2億9千円▽国家の歳入⁑約20億8千円/約2億9千▽常備兵力
    約300万人/約20万人▽軍艦の総排水量約60万トン/約23万トン
    ただし、最前線を比べると、太平洋艦隊19万1千トンで互角▽平均身長173センチ(白人系ロシア人)/160センチ となっている。

日露戦争の1年前に敵前視察にやってきたクロバトキン陸相の寺内陸相の会談では「もしも日本から挑戦されたならば、直ちに三百万人のロシア常備軍を率いて日本の本土に進攻し、東京を手に入れてみせる。日本軍は弱い、ロシア兵1人で日本兵3人をやっつけることが出来る』と豪語していた。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/24335.html

クロパトキンは帰国後皇帝、皇帝に、日本軍の分析レポートを提出した。

➀日本は 西欧的に改造して間もないのに、軍隊的精神において優れたものがあり、それが日清戦争で発揮された。

② 日本、日本兵については「騎兵の動作は取るに足らない」「一度立てた目的は成し遂げるまでやめない」

③西欧的精神が表面的にしか理解されていなくて、内面化するまでに至っていない。

④日本軍には忍耐力が欠けている。部隊長は一つの決定をするまでに熟考・熟慮するので、急激な変化に対応できない。

➄初戦に勝つと元気が出る傾向にある。

など、サッカーの国際戦にも通用できる教訓をのこしている。

名将の誕生はいずれも直前!
日露戦争での児玉源太郎参謀次長の登場は戦争4か月前、西野新監督は1か月前である。

 

日露戦争は第一次世界大戦の前哨戦である。第ゼロ次世界大戦と私は命名している。日英同盟、米支対『露仏同盟』のロシアとの代理戦争でもあった。

日露戦争までのいきさつでは、日本は国際法を遵守し世界の優等生的な態度を示した。フェアプレイ精神をかたく守っていた。北支事変(義和団の乱)以降、ロシアは日清戦争で日本が得た満州権益を『三国干渉』(ロシア、ドイツ、フランス)によって強引に奪った、これは強盗行為そのもので、そのあとに満州を制圧し、居直って、さらに朝鮮を恫喝し朝鮮半島にも侵攻してきた。

日英米による満州撤退の条約期限をロシアだけは守らず、居座わり続けて、逆に軍事力を増強してきた。ついに、日本は自国防衛に立ち上がったのが、日露戦争の原因である。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/19738.html

http://www.maesaka-toshiyuki.com/war/22757.html

 

1903年(明治36)4月、陸軍ではロシアが満州から朝鮮に侵攻すれば宣戦することを決めて、密かに参謀本部は田村 怡与造(たむら いよぞう)次長のもとで戦略を練り始めた。その過労がたたり明治36年(1903年)10月1日)に田村は48歳で急死する。

日露戦争開戦3か月前である。この時、児玉源太郎内相(台湾総督)は「対ロ戦略」を内に秘めて3階級降下して自ら参謀次長に就任、日本救国に向けて1人、敢然と立ち上がった。彼こそ日本リーダーパワー史上の最高の軍師である。

メッケル中佐が「世界一の戦略家」と折り紙をつけた児玉源太郎の登場である。

ワールドカップ開催1ヵ月前の西野新監督の境地も、児玉源太郎と同じものであったであろう。

つづく

 - IT・マスコミ論, 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

  関連記事

no image
速報(442)『日本のメルトダウン』『中国経済は来年には失速か、鳩山外交のお粗末すぎ」 -中国ディープニュース座談会②』

 速報(442)『日本のメルトダウン』 『「中国経済は来年には失速か、 …

no image
★『リーダーシップの日本近現代史』(77)記事再録/ 『 朝鮮宮廷(政府)の「親清派(事大党)対「朝鮮独立党(日本派)」 の争いが日清戦争へ発展!,50年後の太平洋戦争への遠因ともなった』

 2015年7月11日/終戦70年・日本敗戦史(108) <歴史とは現 …

ダウンロード (1)
世界が尊敬した日本人ー欧州連合(EU)の生みの親の親は明治の日本女性、クーデンホーフ光子「戦争を防ぐためにできたEUが今,大量の難民流入とテロで危機にさらされている」

 『ユーロ難民問題,テロを考える日本の1視点』- 欧州連合(EU)の生みの親の親 …

no image
片野勧の衝撃レポート(38)太平洋戦争とフクシマ⑪<悲劇はなぜ繰り返されるのか「ヒロシマ・ナガサキからフクシマへ」

       片野勧の衝撃レポ …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(66)●「IPS細胞移植、臨床応用」の大誤報(10・14)●「復興予算」の勝手な流用は許せない(10・13)

  池田龍夫のマスコミ時評(66)   ●「IPS細胞移植、 …

no image
● 『まとめ日本世界史』(世界史の中の『日露戦争』)➡英国『タイムズ』米国「ニューヨーク・タイムズ」は 「日露戦争をどう報道したか」を読む(22回連載)

  世界史の中の『日露戦争』(22回シリーズ) <英国『タイムズ …

no image
日本リーダーパワー史(232)『大正政変の立役者・尾崎行雄の突破力(政治哲学)ー格調あるスピーチ(演説)で国を変えよ』

日本リーダーパワー史(232)   <憲政の神様・ギネス政治家の …

ダウンロード
日本リーダーパワー史(654) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(47) 「川上操六のインテリジェンスー 日清戦争後、野党の河野盤州領袖を説得して、 陸軍6個師団増強に協力させた驚異の説得力」

日本リーダーパワー史(654) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(47)   …

no image
日本リーダーパワー史(216)「坂の上の雲」③秋山真之の師事したマハンの『日本海海戦の講評』(英タイムズ掲載)

日本リーダーパワー史(216)   <『英タイムズ』が報道した「坂の上 …

no image
世界/ 日本メルトダウン(912)『投資家に朗報、遠のく英EU離脱とトランプ大統領』●『英国EU離脱でも中国でもない、ジョージ・ソロスが怯える「第3の危機」』●『日銀緩和すでに「ヘリマネ」化、財政危機は杞憂=エモット氏』●『日本:20年後世界経済のトップに返り咲く、人口構造の若返りで=中国メディア』

世界/ 日本メルトダウン(912) コラム:投資家に朗報、遠のく英EU離脱とトラ …