前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『「トランプ関税国難来る!ー『石破首相は伊藤博文の国難突破力を学べ⑤』★『トランプ・ウルトラマジック?・トランプサーカス?は成功するのか、失敗に終わるのか!?」

   

●ブルームバーグ、CNN,ロイター(4月10日付)などの報道によると、

トランプ米大統領は世界56カ国と欧州連合(EU)に対する高水準の相互関税が発動される約13時間前に突如、日本などの国・地域に対して、「相互関税」を90日間停止することを承認した。一方、中国に対しては関税をさらに125%に引き上げた、とも発表した。
このサプライズ発表によって、米ダウ平均株価は一時、前の日の終値に比べて2800ドル以上急騰し、4万ドルの大台を回復した。外国為替市場の円相場はドルを買って円を売る動きが加速して一時、1ドル=148円台まで3円程度急落した。  トランプ政権の関税政策の「空中サーカス」状態の混乱にマーケットが翻弄され続けている。

ブルームバーグ、(9日午後1時18分)自身のSNSでトランプ氏は「75カ国余り」が貿易問題を巡り米国との交渉を申し入れ「私の強力な呼び掛けにより、いかなる形でも報復していない」と指摘した。また「中国が交渉を拒否しているため、中国に交渉に応じるように強く圧力をかけるため、関税を引き上げる」と説明した。
ベッセント米財務長官は今回の方針転換をトランプ氏の勝利と位置付け、他国との協議において「大統領は最大限の交渉力を生み出した」と記者団に発言。「この瞬間まで方針を貫くには大きな勇気が必要だった。これは最初からトランプ氏の戦略だった」と内幕を明かした。

ところが、トランプ氏は9日午前9時37分に自身のSNSに「今が絶好の買い時だ!」と書き込んだ。 その3時間半後に「相互関税」の上乗せ分について、方針を転換し発動を90日間停止すると表明。このサプライズ発表で暴落していたニューヨーク株式市場のダウ平均株価は一時、3000ドル以上急騰した。 米国メディアはこの書き込みが相場操縦ではないかという市場関係者の指摘を報じた。
また、民主党の上院議員はトランプ大統領がインサイダー取引などに関与したかどうか調査するよう議会に求めている。

トランプ流の関税ディール(取引)は、まず最初、く怒鳴るドナルド)まくり、ほめたり、けなしたりのジャブを連発するプロレス流のマフィア・ロシアンルーレット外交、西部劇の決闘方式で、相手の恐怖に陥れて取引(ディール)を始める。そこから本格的に交渉が始まるわけだ。
第一次トランプ政権でも株価が暴落すると、関税率を下げたが、今回の場合も同じ手法である。

https://news.yahoo.co.jp/articles/99374fcde1d703437e12bc5dc7c7bed4ff1f03c0?page=2

「アメリカの歴史を振り返ると1930年の大恐慌の関税政策で大失敗した過去がある。トランプ氏自身も92年には経営するホテルが倒産するなど過去に4回の破産を経験。一時期は負債が約9億ドル(約1315億円)に膨れ上がり“世界一貧乏な男”と揶揄された」

今後、トランプ操縦疑惑の(!?)の米株式市場、世界経済は混乱が続くのか、吉と出るか、凶と出るか、世界中が一喜一憂している。

 - 人物研究, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
知的巨人たちの百歳学(173)記事再録/リサイクルの巨人・浅野総一郎(82歳、浅野財閥創設者)の猛烈経営『運は飛び込んでつかめ』

    2010/11/27 &nbsp …

no image
『オンライン/新型コロナウイルス・パンデミック講座』(上)「コロナリバウンド・変異ウイルスの増加・東京五輪の女性差別発言ドタバタ劇の3月狂騒曲(上)」

  「コロナ・変異ウイルス・東京五輪の3月狂騒曲(上)」        …

no image
日本リーダーパワー史(79) 辛亥革命百年(16 ) 康有為、梁啓超らの来朝と犬養毅の協力

日本リーダーパワー史(79) 辛亥革命百年(16)康有為、梁啓超らの来朝と犬養毅 …

no image
<F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(215)>『共謀罪法案、森友、加計、防衛メモ問題などなど、底流で共通しているのは、権力者が、今の日本が置かれている複雑な諸問題を、誠実な言葉遣いで国民と向き合い率直に語ることを避けて来たこと。隠し事が多過ぎる。』★『日本も極右や極左、国際テロリストの標的になる事は時間の問題、 欧米やイスラエルなどの総合的なテロ対策技術を詳細開陳しながら、国民の理解を深めることが必要』★『ポスト安倍を語り始めた海外 ふさわしいのは自民・民進議員ではなく?』

<F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(215)>   都 …

no image
日本風狂人列伝(34) 元祖ス-ローライフの達人・仙人画家の熊谷守一(97歳)のゆっくり、ゆっくり、ゆっくり

日本風狂人列伝(34) 元祖ス-ローライフの達人・仙人画家の熊谷守一(97歳) …

no image
★『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 < アメリカ、メルトダウン(1047)>『トランプ大統領は弾劾訴追されるのか』◎『FBI長官解任劇:トランプ大統領の「真意」と「波紋」 「ウォーターゲート」を越えるか? ワシントンを巡る混乱』★『はたしてトランプ大統領は弾劾されるのか? 』●『トランプ大統領は、弾劾訴追から逃げ切れるーウォーターゲート事件との決定的違いとは?』★『トランプ問題で麻痺する共和党―危険な袋小路に入り込んだ米国、誰も勇気を出せない悲劇』(英FT紙)』★『  災い招く米国:トランプノミクスが危険な理由 (英エコノミスト誌)』

 ★『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 < アメリカ、メルトダウン(1047 …

『Z世代への遺言』★『大阪地検特捜部の証拠改ざん事件参考・再録『冤罪でなぜ警察・検事・判事は処罰されないのか』

2010/10/07  再録『冤罪でなぜ警察・検事・判事は処罰されない …

no image
 ★5日本リーダーパワー史(780)―『明治以降、日中韓(北朝鮮)の150年にわたる対立、紛争、戦争のルーツは『朝鮮を属国化した中国」対「朝鮮を独立国と待遇した日本(当時の西欧各国)」とのパーセプション、コミュニケーションギャップの衝突である』★『  明治9年の森有礼と李鴻章の『朝鮮属国論』の外交交渉の見事なすれ違いにルーツがある』

 ★5日本リーダーパワー史(780) 明治以降、日中韓(北朝鮮)の150年にわた …

『Z世代のための日本金融史講座①』★『総理大臣と日銀総裁の決断突破力の研究』★『アベクロミクスの責任論と<男子の本懐>と叫んだ浜口雄幸首相は「財政再建、デフレ政策を推進して命が助かった者はいない。自分は死を覚悟してやるので、一緒に死んでくれないか」と井上準之助蔵相を説得した』

「逗子なぎさ橋通信、24/06/20/am800] 2019/10/23 &nb …

no image
世界史の中の『日露戦争』⑫ 『日露戦争開戦―日本の奇襲はロシアに打撃』<開戦3日目>—英国『タイムズ』

 世界史の中の『日露戦争』⑫ ⑫英国『タイムズ』米国「ニューヨーク・タイ ムズ」 …