前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

ジョーク日本史(3) 宮武外骨こそ日本最高のジョークの天才、パロディトだよ★ 『宮武外骨・予は時代の罪人なり』は超オモロイで

      2016/05/26

 ジョーク日本史(3)

宮武外骨こそ日本最高のジョークの天才、パロディトだよ、

 『 宮武外骨・予は時代の罪人なり』は超オモロイで

        前坂俊之(ジャーナリスト)

宮武外骨『予は時代の罪人なり』(上)

 

「奇人」「変人」「異端者」「反逆児」「超人」「奇想天外」「抱腹絶倒」「前代未聞」「空前絶後」「面白半分」「痛快無比」「破天荒」「ハチャメチャ」「怪人」「反骨」「売名家」「アウトサイダー」「過激派」「危険人物」「怪人二十面相」「いや百面相」「天下の大バカ者」「人を食っている」「偉大なる狂人」

「常識はずれのねじけ者」「ふざけ者」「日本一の記者」「反権力ジャーナリスト」「シュールリアリスト」「パロディスト」「ブラックユーモアリスト」「ワイセツ研究家」「つむじ曲がり」「稀代の古本、新聞コレクター」「ゲテモノ、ガラクタ収集家」「明治文化史研究家」「表現の魔術師」「極限の表現師」・・・・、さまざまな呼び名をつけられたが、まだまだある。これらのすべてが当てはまり、さらにそんな小さな枠におさまらない宮武外骨は二十世紀の日本が生んだ奇人変人の最高傑作であり、桁外れの巨人、面白おかし人間である。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/3687.html

 

日本風狂人伝⑯宮武外骨『予は時代の罪人なり』(中)         

外骨のその後の反逆の運命をきめたのが一八八七年(明治二十)四月一日のエイプリルフールに発刊した雑誌『頓智協会雑誌』である。月二回の発行で、定価は一〇銭。人生で一番大切なのは「機に応じて働く知恵、すなわち頓智である」と考えて出版したもの。創刊号は四千部を売り切る大ヒットになった。

当時、雑誌で千部も売れれば大成功といわれた時代。一ケ月に二十円もあれば雇人二三人を使ってぜいたくな暮らしが出来たころに、二十一歳の若さの外骨に毎月二、三百円の思わぬ大金が転がり込んできた。すっかり調子に乗った外骨は妾(めかけ)を囲ったり、月に二十回以上の吉原通いをするなど遊興三昧にふけった。

一八八九年(明治二二)二月十一日、大日本帝国憲法が発布された。明治天皇が憲法を下賜する光景や、祝典の模様を描いた錦絵も売り出された。発布された憲法は主権在民や言論の自由など基本的人権が盛り込まれておらず自由民権論者らには不満だらけの内容だった。

この憲法発布式から約二週間後の二月二八日付け28号で「頓智(とんち)研発布式附研究」と題しパロディーを掲載した。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/3685.html

 

日本風狂人伝⑰宮武外骨・奇人変人の最高傑作(下) 

「滑稽新聞」(明治三十六年一月号)では、外骨が前代未聞の妙案とうぬぼれる新年付録を思いついた。ほかの新聞、雑誌が大部な別冊付録をつけているなかで、「滑稽新聞」は平常通りの20ページだけだったが、今回、大奮発して付録をつけたと正月号に宣言した。その付録とは読み捨てた古新聞や反古紙の裏側に、「紙屑買の大馬鹿者」と大きく印刷したものであった。これは面白いと大好評を博した。

http://www.maesaka-toshiyuki.com/person/3686.htm

 

<百歳学入門(86)>

宮武外骨の『人生70、古来稀ならず』

―日本史の<百歳健康長寿者調査表>

http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=76

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(741)『だまされるなよ!安倍ロシア外交の行方』(対ロシア外交は完敗の歴史、その復習問題)●『ロシャに対しては、日本式な同情、理解で 仕事をしたら完全に失敗する。 ロシャは一を得て二を望み、二を得て三を望む国であり、 その飽くところを知らず、このようなものに実力を示さずして 協調することは彼らの思うままにやれと彼らの侵略に 同意するのと同じことだ」 (ロシア駐在日本公使・西徳二郎)』

  日本リーダーパワー史(741)『だまされるなよ!安倍ロシア外交の行 …

no image
日本リーダーパワー史(527)『有言不実行』の安倍首相よりも 「有言実行」「断固行動派の橋下氏のほうが数段と上↑」①

  日本リーダーパワー史(527)   安倍首相と …

no image
『オンライン/新型コロナパンデミックの研究』ー『感染症を克服した明治のリーダーたち②』★『後藤新平と台湾統治と中国のねじれにねじれた100年関係』(5月15日)

後藤新平と台湾と中国                    前坂 俊之(ジャーナ …

no image
 ★「日本の歴史をかえた『同盟』の研究」- 「日英同盟はなぜ結ばれたのか」⑤ 1902(明治35)年2月16日『露ジュルナル・ド・サン・ベテルスプール』- 『英日条約』に対抗『清国、朝鮮の独立と保全. その他のロシアの利益は大シベリア横断鉄道の 完成によって十分保証されている』●『2月19日『ノース・チヤイナ・ヘラルド』   日英同盟の成立ー『日本は地理的位置の問題を除けば,完全に西洋の国家である。』

 ★「日本の歴史をかえた『同盟』の研究」- 「日英同盟はなぜ結ばれたのか」⑤   …

no image
日本メルトダウン脱出法(812)「世界同時株安は金融市場の“宴の終わり”を示す」●「互いに密告し合う時代に逆戻りする中国ー日本人スパイ疑惑は監視強化の表れか」●「「1日1万歩で健康になる」は大きなウソだったー15年にわたる研究で”黄金律”が明らかに」

   日本メルトダウン脱出法(812)   日本株「年初6連敗」の次に …

no image
日本メルトダウン(997)ー「日本にとっての脅威は人口減少と人口の老化。経済や科学技術ではなく、人口問題をもっと論じなければならない。意識の革命が必要だ」(仏・トッド氏)●『ソ連崩壊を予言した学者が語る「トランプが大統領に選ばれた訳」』●『もはや歴史的伝統。韓国政治はなぜリーダーシップ不在なのか』●『トランプ-蔡英文電話会談ショック「戦争はこうして始まる」』●『内モンゴル自治区の民主化団体が東京で連帯組織を結成した理由』

   日本メルトダウン(997)   仏・トッド氏 「介護・ …

no image
再録『世田谷市民大学2015』(7/24)-『太平洋戦争と新聞報道』<日本はなぜ無謀な戦争を選んだのか、500年の世界戦争史の中で考える>②

『世田谷市民大学2015』(7/24)- 戦後70年夏の今を考える 『太平洋戦争 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(55)記事再録/<日本外交大失敗の「三国干渉」歴史に学ぶ」『「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)せよという」-三宅雪嶺のインテリジェンス』ー 現在の超難関を突破するため、『坂の上の雲』の 知恵と勇気の古典に学ぶ①

   2012/03/06  <国難日本 …

人気リクエスト記事再録-『日中韓の3国関係が北朝鮮の「ならず者国家」に翻弄され変則的に揺れ動いている』★『130年前の日清戦争勃発前の三国関係と同じ。福沢諭吉の『脱亜論」の理由、中華思想、小中華と日本主義の対立が現在まで延々と続く』

人気リクエスト記事再録 日中韓の3国関係が北朝鮮の「ならず者国家」に翻弄され変則 …

『「トランプ関税国難来る!ー『石破首相は伊藤博文の国難突破力を学べ⑤』★『トランプ・ウルトラマジック?・トランプサーカス?は成功するのか、失敗に終わるのか!?」

●ブルームバーグ、CNN,ロイター(4月10日付)などの報道によると、 トランプ …