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速報(140))『日本のメルトダウン』『民主党は政治主導の公約を果たしていない』(ファイナンシャル・タイムズ』9/5』

   

速報(140)『日本のメルトダウン』
 
DPJ falls short on political leadership pledge

民主党は政治主導の公約を果たしていない)FT9/5

http://search.ft.com/search?queryText=%22+DPJ+falls+short+on+%27+political+leadership+%27+pledge+%22&ftsearchType=type_news

 
               前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
 
 
F国際ビジネスマンからの「ファイナンシャル・タイム」のメールです。

「FTもNYTも、正確な観察、問題の的確な整理と表現、筋の通った解決への方向付け、ジャーナリストとしての使命感など常に共通するものを感じます。
 特に、無駄な表現、余計な言葉遣いが少ないことに驚かされます。現実を兎に角変えよう、動かそうという、底の深い、強いメッセージを感ずるのは小生だけでしょうか。」
 
( 訳者コメント )

 
⒈ 民主党の2年間の失政に対するFTの叱責と野田内閣への期待が、コンパクトに纏まっています。

 ⒉ 永田町、霞ヶ関 いずれも国民の評価は地に堕ちておりこの停滞が更に続くと、テロ為も充分想定される、と云う。

⒊ 政治家と官僚の真の協調行動の中で、民主党の云う政治主導が展開されることが望ましい、と云う。

 言外に、鳩山、菅時代と異なり野田内閣の、官僚との密な連携、官僚の積極的な提案と行動を期待する方針は正しい、と指摘する。
 日本の追い詰められた状況では、政治家と官僚の強い連携無くして建て直しはあり得ない、と云う。
以上

 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
2011/9/5 FT by Mure Dickie
" DPJ falls short on ‘ political leadership ‘ pledge "

  
民主党は、’ 政治主導 ’の公約を果たしていない ”
 


 
日本の民主党が、2009年に颯爽として権力の座に着いた時、最優先課題の一つが、アジアで最も豊かな民主政治の舞台裏で、長い間真の権力者と見られて来た日本のエリート官僚から、統治の主導権を奪い返す事であった。
 
2年の間に、3名の総理大臣、後半になって巨大な国家的な大災害に襲われたが、この官僚への影響力行使のバトルは上手く行っていない。
 
政治主導が約束される時代に案内していけるどころか、民主党は、首尾一貫した政策の方向付や、未熟な大臣達を選挙の無い官僚のなすがままにさせるメリーゴーランドの様な内閣にしない様にする為に苦闘している状況だ。
 
政治家の権限を拡大して、高級官僚を任免できるなどの改革に向けた計画は、民主党の主導権が押し並べて低下する中で、棚上げになって来ている。
 
ノダ・ヨシヒコ氏、極めて不人気であった、前の民主党代表、カン・ナオト氏に代わり、先週選ばれた総理大臣は、政策決定において官僚の役割がより大きくなる事を認めて、官僚機構との一層協調した関係を期待する旨のサインを出している。
 
” ノダ氏は、統治の手段を変更する考え方を見捨てている様に思われる ”、と東京の上智大学の政治学者、ナカノ・コオイチ氏は云う。彼は官僚機構と密着して仕事をし、分別を以って官僚達を信頼するだろうと。
 
何人かの観察者は、ノダ氏が、前任の財務大臣が財務省官僚、彼等は長い間増税を国策の高い優先順位に置いて来たが、彼らの影響下で行き詰っている事を証拠に、財政再建を強調するのを見ている。
 
” 野田氏は、一個の増税論者なのか、それとも官僚の操り人形に過ぎないのか ”、時事新報は今週 声高に訝しんだ。
 
官僚達が勝ち誇った気分でいるとか、彼等の影響力は確実になったとか、結論づけるのは間違いである。
 
戦後の数十年、官僚達は日本経済の執事職として名高いけれども、ここ最近では、エリート官僚達のイメージは、贈収賄スキャンダルや公的年金の記録を正確に維持して行くなどの役所のコア業務で、不適格な取り扱いがあるなど、地に堕ちている。
 
検察官達でさえ、これは恐らく官僚機構の中で最も権力を持つ部局であろうが、数多くの殺人被疑者が強制されて間違った自白に追い込まれている事や、トップクラスの検察調査官が、注目度の高い事件で証拠を改竄するなどの事実が表面化し、動揺している。
 
驚く程、ー と言っても幸いにしてフィクションだが、ー このところ、政治家や官僚達が共通して、尊敬されなくなっている事に関し、日本の要人警護のSPに関するTVや映画の最新のヒット作を取り上げよう。
 
” 映画 SP 、ファイナル・エピソード、非常に成功した興業の一部だが、テロリストに転向した警官に日本の国会が占拠される事が主題で、ワインをちびちび飲む官僚が登場し、腐敗して無能な政治家達の内閣から、国家の統制権を奪い取る事を計画する。
 
忠実な官僚達は、危機に際し決断の出来ない無能者として描かれ、一方では、主人公のヒーロー警察官は、首相が重傷で苦しんでいても無関心で、それよりも先ず、裏切った仲間の警察官の方を助ける事を優先している。
 
このファイナルエピソードは、日本の東北地方沿岸部が、3/11の巨大な地震と津波に襲われた直後に、放映された。どちらかといえば、政治家達や官僚達の評判は、大災害の影響下一層下がっている。
 
民主党の大臣達による危機に際してのリーダーシップは、反対派のライバル達の方が、代案を提起して点数を稼ぐのに関心があったのに対し、平凡で想像力に欠けたものであった。
 
その間に、津波で機能不全に陥った福島第一原発の原子力危機は数十年にわたる公式な発安全宣言を嘲笑の的としている。官僚達は原子炉の新設に当たって過去の公的な診断結果を、共謀して覆したことも分かっている。
 
その結果は、世界第三位の経済規模と太平洋の中軸国としての力を維持する日本国家に広範囲な連携をもたらす信頼性と合法性の大きな喪失となっている。
 
東京にいる或る人達は、秘かに心配している、政治家や官僚への不信が、日本を1930年代に戦争に追い込んだ国家主義者の独裁ー SP映画に写っていた極論主義者の激しい反発の類いー、この独裁の復活に道を開くことを。
 
斯様な成り行きにはなりそうも無い : 国民は反抗的で謀反を起こすよりもむしろ、諦めて観念している。しかし、政治家達と官僚達の苦悩は、将来、生気の無い日本経済が一層痛めつけられたり、益々中国の影響が強まる地域秩序の中で、日本の立場が弱くなるのでは
ないかと云う疑念に火を注ぐ事になる。
 
東北大震災後の日本は、国家の政治家と官僚が効果的な指導力を発揮し、共に手を携えて働く必要がある。もしも、彼等がそれをやらなければ、歴史は苛酷な審判を下すだろう。
 

 - 現代史研究 , , ,

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