前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本リーダーパワー史(406)『安倍首相は東京オリンピック誘致で最強のスピーチ力を発揮せよ」(2日後に迫る)

   

  日本リーダーパワー史(406

『安倍首相はオリンピック誘致で最強のスピーチ力を発揮せよ

 

    2020年のオリンピック開催都市決定(日本時間9/8 日午前5時)がギリギリに迫ってきたが、ここにきて東京優位は逆転しつつあるようだ。4日にブエノスアイレスで東京五輪誘致委員会が開いた会見では、福島原発の汚染水について海外メディアの記者からの質問が集中して、満足を与える回答をだせず、失望が広がった、という。

  これまで政府もリーダーも国民も何かというと「安全」「安心」をスローガンにしながら、いうことと、やることは大違いで、原発事故の対応、対策も常に後手後手に回り、数々の行政の不作為の責任を追及せず、説明も不十分の連続であった。

  いうまでもなく、コミュニケーションで大切なのは、自らの意思を表明することではなく、相手が十分納得するように説明、説得するように話すことで、そうでなければ相手の理解を得ることができず、コミュニケーションのキャッチボールは成立しない。コミュニケーションの不理解、ギャップが生じ、対立だけが残る。

  歴代日本政府の原発事故の対応失敗は世界が見ていた通り、国民に被害状況を知らせず、場当たり対応、先送りの失敗の連続で、口ではひたすら安全、安心を連呼するダブルスタンダード、トリプルスタンダードあった。

  オリンピックの開催地は戦争・対立を避ける平和の手段の祭典であるという基本原理からの選択であり、日本側はどこまでこの点を認識しているか。安倍首相をはじめプレゼンターの最後のプレゼンテーションで世界が心配する原発汚染水への不安の一掃と事故の処理の具体的なプログラム、東京開催が世界平和、アジア地域の安定に寄与する平和の祭典になることをアピールする以外にない。安倍首相のリーダーシップとスピーチ力が決定打,逆転となるであろう

 

前坂 俊之(ジャーナリスト)

●『オリンピック記者会見 汚染水漏れの質問続く、海外記者「失望した」

http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/05/olympic_
candidate_n_3876459.html?utm_hp_ref=japan

 

●『世界のメディア続々「マドリード優位」竜巻被害も報道

http://www.sponichi.co.jp/olympic/news/2013/09/06/kiji/K20130906006559621.html

 

●『五輪招致レース、それぞれ難題抱える3都市の勝算は?

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323438 704579057903856067752.html

 

●「焦点:政府強気の「東京五輪」誘致、アベノミクスの分かれ道に

http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPT
YE98500M20130906

 - 現代史研究 , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
片野勧の衝撃レポート(55)太平洋戦争とフクシマ(30) 『なぜ悲劇は繰り返されるのかー内部被ばくと原発- -6000人以上の臨床体験(下)

  片野勧の衝撃レポート(55) 太平洋戦争とフクシマ(30) 『なぜ …

SEMICON JAPAN2018(12/12)-『人機一体ロボット』のデモ、身長4m「巨大人型重機」が人と機械の新たな未来を開く

SEMICON JAPAN2018(12/12、東京ビッグサイト)-『人機一体ロ …

no image
現代史の復習問題/「延々と続く日韓衝突のルーツ⑧』記事再録/1894(明治27)年7月13日付『英国タイムズ』『(日清戦争2週間前)「朝鮮を占領したら、面倒を背負い込むだけ』★『日本が朝鮮を征服すれば,この国が厄介きわまりない獲物であることを思い知らされる一方,中国にはいつまでも敵意を抱かれることになる』

『中国紙『申報』などからみた『日中韓150年戦争史』㊽『英タイムズ』「(日清戦争 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史]』(31)記事再録/帝国ホテル・犬丸徹三が関東大震災で示した決断と行動力に見習え』★『いかに対処すべきかーいまのわれわれに大変役立つ『犬丸徹三のリーダーシップから学ぶ』』

        2011/04 …

no image
日中朝鮮,ロシア150年戦争史(51) 副島種臣外務卿(外相)の証言③『明治の外交ー日清戦争、三国干渉から日露戦争へ』★『ロシア朝鮮支配の陰謀・奸計で山県外交手玉にとられる』

   日中朝鮮,ロシア150年戦争史(51) 副島種臣外務卿(外相)の …

no image
速報(429)『日本のメルトダウン』『アメリカで失墜する安倍首相の評判』『アホノミクス」が5つの悲劇を引き起こす! 浜矩子』

 速報(429)『日本のメルトダウン』   ●『アメリカで失 …

no image
世界/日本リーダーパワー史(894 )ー『米朝会談前に米国大波乱、トランプの狂気、乱心で「お前はクビだ」を連発、国務省内の重要ポストは空っぽに、そしてベテラン外交官はだれもいなくなった。やばいよ!②」

 世界/日本リーダーパワー史(894) トランプ政権の北朝鮮専門家、広報部長、ス …

『オンライン講座/日本興亡史の研究』★『末広鉄腸の『インテリジェンス①』★『1888年(明治21)、優勝劣敗の世界に立って、日本は独立を 遂げることが出来るか』★『<各国の興亡は第1は金力の競争、第2は兵力の競争、 第3は勉強力の競争、第4は智識(インテリジェンス)の競争であります』

2015/11/23 日本リーダーパワー史(610)記事再録 前坂俊之 …

世界を変えた大谷翔平「三刀流(投打走)物語➄」★『米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」に大谷選手が選ばれた』★『「大谷がヤンキースに入団すればビートルズがニューヨークに来るようなものだ。スターはブロードウェイで最も輝く。才能にあふれ、ルックスがよく、カリスマ性のある大谷はニューヨークにふさわしい」(ニューズウイーク)』

世界を変えた大谷翔平「三刀流」 前坂 俊之(ジャーナリスト) 2021年は世界も …

no image
新刊です・申元東 著, 前坂俊之監修『ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント』徳間書店 (1600円)

新刊刊行・申元東 著, 前坂俊之監修『ソニー、パナソニックが束になってもかなわな …