Z世代のための明治のベンチャー企業家』★『わが国電気事業の先駆者・大沢善助の波乱万丈人生』
日本経営巨人伝⑫/記事再録
大沢善助はわが国の電気事業の先覚者であり、明治大正期に京都財界の重鎮的な存在の実業家である。明治四年に家を出て寺町通丸太町の自宅で自米屋を営んだ。近くには米国から帰国したばかりの新島裏が住んでおり、同志社英学校(同志社大学の前身)を開校した。ここに米を卸したのが縁で新島と知り合い、親しくなった。大沢と新島を結び付けたのは新島の義兄にあたる山本覚馬であった。山本は旧会津藩士で、維新後は京都府顧問として、府政を援助し、京都の政財界のリーダー役として、初代の府会議長、商工会議所会頭なども務めた。同志社の設立にもかかわっており、この山本の知遇を得たことが、その後の大沢の活躍に大きな力となった。
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