日本リーダーパワー史(545)安倍地球儀外交(積極的平和主義)をオウンゴール外交 にしてはならない!①

By: taylorandayumi
日本リーダーパワー史(545)
安倍地球儀外交(積極的平和主義)をオウンゴール外交
にしてはならない!①―結果は戦後70周年記念行事
への対応で決まる。
ー70年前の近衛外交(日中戦争、対中国政府は相手にせず)、
松岡外交(国際連盟脱退、日独伊三国同盟、日ソ不可侵条約
失敗の二の舞を踏んではならないー
前坂 俊之(ジャーナリスト)
「習主席、9月訪米…「戦勝国」国際社会に誇示か」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150211-OYT1T50077.html
「米、安倍首相の公式訪問を招請 中韓首脳も年内訪米へ」
http://www.asahi.com/articles/ASH272JLZH27UHBI00B.html
「習近平国家主席、米オバマ大統領と電話会談」http://japanese.cri.cn/881/2015/02/11/147s232549.htm
「中国の軍事費、アジア増加額の3分の2占める」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150211-OYT1T50090.html?from=ycont_navr_os
「中国の抗日戦争勝利70周年記念行事、韓国の対応が注目される
=朴大統領は出席するか?―米メディア」
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20150206/Recordchina_20150206013.html
2月11日の各紙の報道では習近平国家主席は11日、オバマ米大統領と電話会談し、9月に米国を公式訪問し、国連創設70年の記念行事に出席することを承諾した。電話会談の中でオバマ大統領は「これまで何度も述べているように、中国の成功はアメリカの利益に合致するものだ。アメリカは両国間の合意事項が着実に実施されるよう、また気候変動分野で協力と交流を強め、国連気候変動パリ会議が大きな成果を収められるよう連携していきたい」(中国国際放送)と述べた、という。
以上のニュースをみてウクライナ、イスラム国、ギリシャ問題のEU離脱問題など大揺れのヨーロッパと比べ、アジアは米中が話し合って引っ張っていく姿が一層鮮明になってきた。
安倍首相の地球儀外交(積極的平和主義)なる『中国敵視政策』「中国封じ込め政策」がオバマ大統領の米中協調路線とは全くすれ違っている事を浮き彫りにしている。米中関係、『オバマ・習近平』は『蜜月』といってもよい。オバマは『アメリカにとっては中国は敵ではない』と何度も繰り返しているのである。
この点について、『マスコミ市民』(2015年2月号)で、『マーティン・ファクラー(ニューヨークタイムズ東京支局長)が同誌川崎泰資顧問との対談「ワシントンは安倍政権をどう見ているか」の中で、オバマ政権の対安倍観をズバリと述べており、一読に値するので、フアクラーの発言をここで紹介する。
■アメリカにとって中国は敵ではない
「アメリカにとって、中国は敵ではありません。軍事的な側面では競争相手ですが、経済的には日本よりも大事なパートナーです。
それは旧ソ連とは全然違うのです。中国を友達として見ている人は伝統的にも多いのです。太平洋戦争のとき、アメリカが日本に石油や鉄を売らなかったのは、日本が中国を侵略したからです。
2013年2月に安倍さんが最初にワシントンを訪問した時、すごく時間が限られていたにせよ、オハマ大統領はお昼さえ一緒に食べませんでした。一方、習近平氏とは、2013年の6月にカリフォルニアで丸2日間、10時間近く一緒に会談しました。それは、米中関係が複雑である証でもありますが、中国は敵ではないという意思が伺えます。」
「歴史認識の問題は、安倍さんの一番大きな弱点ですね。戦後70年間ずっと日本は平和で、アジアの経済発展にも貢献してきたのに、そういう日本のいいところを無視して、一番暗い時代のことをなぜわざわざ強調するのでしょうか。
今の日本は戦争を知っている世代がだんだんいなくなり、戦争を知らない世代は学校で戦争の歴史を学びません。ですから、思考が空白になっている人が多いと思います。ネットに 「日本は何も悪いことしていない」 と書いてあったら、すぐに「ああそうか」と思ってしまいます。
でも、世界はまったく別な認識をもっています。日本が悪いことをしたことを認めたうえならば、「でも、イギリスもフランスも植民地をもっていたじゃないか」と言えるのですが、「日本は何も悪いことをしていないよ」となると、それは誰も受け入れてはくれません。」
「間違った戦後70年談話を出せば、日本は不利になります。靖国参拝にしても、彼の一番の味方であるマイケル・グリーンやカート・キャンベルなどは、行かないように言っていました。彼らがワシントンに戻って 「あの人は靖国参拝しないです」と報告したら安倍さんが裏切りましたので、彼らも怒らせてしまいました。
安倍さんはプライドも高いので、感情的になればアメリカを無視することもあると思います。そういう側面が談話に出て、明確に村山談話、河野談話を否定するような言い方をしたなら、日本は孤立してしまうでしょう。日本の有権者が選んだ総理大臣に「こうしろ」とは言えませんが、談話を出すのであれば、日本の国益を冷静に考えた上で出してほしいですね。」
[amazonjs asin=”4061598171″ locale=”JP” title=”太平洋戦争と新聞 (講談社学術文庫)”]
関連記事
-
-
近現代史の復習問題/記事再録/日本リーダーパワー史(160)-『3・11<第3の敗戦>から3ヵ月後』★『日本をチェンジせよー明治維新の志士は20歳の 若者たち』★『今こそ「ゲームチェンジャー」(時代を変える若者)が立ちあがり『日本老害社会をぶち壊せ!』この夢も期待も今や幻に終わりぬか!
2011、6,14に書いた< 日本リーダーパワー史(160)> 『3・11<第3 …
-
-
『オンライン講座/日本陸軍の失敗研究』★『大東亜戦争敗因を 陸軍軍人で最高の『良心の将軍』今村均(大将)が証言する①』★『第一次世界大戦後のパリ講和会議で、日本は有色人種への「人種差別撤廃提案」を主張、米、英、仏3国の反対で拒否され、これが日本人移民の排斥につながった』★『毎年100万人以上の人口が増加する日本はアジア・満州に移民先を求めたのが、満州事変、日中戦争の原因になった』
日本リーダーパワー史(711) Wiki 今村均陸軍大将 https …
-
-
百歳学入門(95)「史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>10ヵ条③ー「天才は1%の霊感と99%が汗である」
百歳学入門(95) 「史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>③ & …
-
-
『オンライン/日本の戦争講座④/<日本はなぜ無謀な戦争を選んだのか、500年間の世界戦争史から考える>④『明治維新直後、日本は清国、朝鮮との国交交渉に入るが両国に拒否される』★「中華思想」「華夷序列秩序」(中国)+「小中華」『事大主義』(朝鮮)対「天皇日本主義」の衝突、戦争へ』
2015/07/22   …
-
-
『大谷のドジャーズ移籍を祝い、デビユーした2018年4月4日の大谷フィーバーの記事を紹介する」★『Shohei Ohtani fever is really heating up in Angel Stadium』★『大谷が自己の可能性を信じて、高卒 即メジャーへの大望を表明し、今それを結果で即、示したことは日本の青年の活躍の舞台は日本の外、世界にこそあることを示唆した歴史的な事件である、、
2018/04/04 記事再録 『F国際ビ …
-
-
日本風狂人伝④ ノーベル賞作家・川端康成は借金の天才だよ
2009,6,18 日本風狂人伝④ ノーベル賞作家・川端康成は借金の天才だよ …
-
-
日本リーダーパワー史(204)『辛亥革命100年』『日本は西洋覇道より,東洋王道を目ざせ』ー孫文「大アジア主義」演説全文
日本リーダーパワー史(204) 『辛亥革命100年』・今後の日中関係を考える③ …
-
-
人気記事再録/<『クイズ『坂の上の雲』>(資料紹介)レーニンは日露戦争で日本を先進的な若い力と高く評価し、旅順陥落を絶賛した。
2010/09/08   …
-
-
日本リーダーパワー史(79) 辛亥革命百年(16 ) 康有為、梁啓超らの来朝と犬養毅の協力
日本リーダーパワー史(79) 辛亥革命百年(16)康有為、梁啓超らの来朝と犬養毅 …
-
-
日本リーダーパワー史(124)辛亥革命百年(26) 犬養木堂の『孫文の思い出』ー(東京が中国革命の策源地となった)
日本リーダーパワー史(124) 辛亥革命百年(26)犬養木堂の『孫文の思い出』 …
