前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(235)『日本のメルトダウン』「原発事故のメディア責任とは『メディアは何を伝えたか~検証・原発事故報道シンポ

   


速報(235)『日本のメルトダウン』
★『「原発事故についてのメディアの責任を問う
メディアは何を伝えたか~検証・原発事故報道」
(毎日労組など主催)
 
前坂俊之(ジャーナリスト)
「今回の原発事故についてのメディアの責任」が問われている現在、日本のメディアで初めての報道責任を問うシンポジュウムが開かれた。2月1日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開かれた第25回毎日新聞社編集綱領制定記念のつどい「メディアは何を伝えたか~検証・原発事故報道」(毎日労組など主催)である。昨年の3・11に発生した東京電力福島第1原発事故を巡る報道についてシンポジウム形式で議論した。

 
主催した毎日労組は『われわれメディアは、特に原発事故発生直後の報道は「政府や東電の大本営発表をたれ流しているだけではないのか」といった批判を受けた。悲惨な事故を二度と起こさないためには、こうした厳しい指摘も真撃に受け止め、地道な報道を続けなければなりません。その一歩として、今回はこれまでの原発報道を検証し、ジャーナリズムの役割を問い直したい』と趣旨を説明している。
パネリストは、自民党衆院議員の河野太郎氏、
科学ジャーナリスト(元NHK解説委員)の小出五郎氏http://koide-goro.com/
 
朝日新聞科学医療部次長の嘉幡久敬氏、共同通信科学部記者の新居一樹氏、毎日新聞社会部記者の日下部聡氏。大島秀利・毎日新聞編集委員がコーディネーターを務めた。

①メディアは原発報道の役割を果たしたか②事故以前の報道はどうだったか③今後「原子力」とどう取り組むか――の3点をめぐって活発に論じ合った。

内容については池田龍夫氏(ジャーナリスト)が次のようにメディアの問題点を的確に分析、まとめられている。
 
① 「政・官・業・学・報〝ペンタゴン〟」の罪
 
『原発事故以降、「政・官・業」のトライアングルに、「学会」「メディア(報道)」を加え「政・官・業・学・報」のペンタゴンによる権力構造が炙り出されてきた。「原発安全神話」を煽った責任は大きく、この日のシンポでも「深刻な批判」が飛び交った。事故当初の政府・東電の〝大本営発表〟に傾斜しすぎた報道、20㌔圏内取材の遅れ、スピ-ディの情報隠し…等々に反省点が多い

① 〝メディアは大本営発表〟に頼りすぎ
 
事故以前から原発問題に取り組んできた河野氏の発言は鋭く、政治家の原子力知識の無さ・問題意識の欠落をしきりに嘆いていたが、それと同時に記者の不勉強と問題追及の甘さを指摘した。現役デスクも科学知識の欠如、新聞社各部の縦割による弊害、速報に追われて余裕の無い勤務態勢を率直に語っていたのが好ましかった。
 
取材の問題点だけでなく、電力会社からの膨大な広告費にも話が及んだ。記事作成への圧力の実態などは、限られた時間内で論議を尽くせない問題だが、新聞社内に〝自己規制〟のムードを臭わせる発言もあった。記者はそれぞれ頑張っているものの、「政治的な経営に絡む、面倒な問題を避ける」風潮を感じるという。


① 
メディアは過去の報道を含め、「報道姿勢」の検証を
 
小出氏は、①飛び交うインターネット情報②発表報道パターン化からの脱却③原子力村に属した記者が〝火消し〟に回った罪――の3点を指摘したが、反省材料にすべきことである。
また、河野氏が「原発稼働に賛成か反対かを問うだけの世論調査は意味がなく、記者は原子力を勉強して危険性を徹底追及してほしい」と語った。「もんじゅ」や「六ケ所村核燃料再処理施設」稼働に未練を残し、再生可能エネルギーへの取り組みが遅れてしまった原因は、歴代政治家の責任と言い切る。

 - 現代史研究 , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(51)記事再録/明治日本の国家戦略「殖産振興」「廃藩置県」 を実行した大久保利通の最期の遺言

2012-04-14 /日本リーダーパワー史(252)   明治日本の …

no image
日本メルトダウン( 983)『トランプ次期米大統領の波紋!』●『トランプが米軍を撤退させても日本の防衛に穴は開かない(田岡俊次)』★『なぜTPPが挫折すると日本は大ピンチなのか』●『中国がトランプ当選で自国の政治に自信を深める根拠』●『TPPへの米国参加は「不可欠」日本など7カ国貿易相会合で一致』★『  TPP代わる枠組み必要、元外務審議官・田中均氏』◎『TPP発効しない場合、首相「東アジア連携が軸に」』

     日本メルトダウン( 983) —トランプ次期米大統領の波紋 …

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(102)』「パリぶらぶら散歩」②モンパルナス地区のカラフルでアートな商店街を楽しむ

  2015/05/11   記事再録 …

no image
日本リーダーパワー史(762)名門「東芝」の150年歴史は「名門」から「迷門」、「瞑門」へ 『墓銘碑』経営の鬼・土光敏夫の経営行動指針100語を読む② ー『やるべきことが決まったならば執念をもってとことんまで押しっめよ。問題は能力の限界ではなく執念の欠如である』 ★『六〇点主義で速決せよ。決断はタイムリーになせ。決めるべきときに決めぬのは度しがたい失敗だ』

  日本リーダーパワー史(762)   名門「東芝」の150年歴史は「名門」から …

no image
片野勧の衝撃レポート『太平洋戦争<戦災><3・11>震災⑲ なぜ、日本人は同じ過ちを繰り返すか』
 原町空襲と原発<下>

  片野勧の衝撃レポート   太平洋戦争<戦災>と …

no image
速報(166)『日本のメルトダウン』●『オリンパス社長解任事件の深層!』★『総理大臣はなぜ力を発揮できないか?』

速報(166)『日本のメルトダウン』   ●『オリンパス事件の深層!』 …

no image
チャイナ/メルトダウン(922)『南シナ海、中国の主張認めず=「九段線」に法的根拠なし-初の司法判断・仲裁裁判所』★『中國が一貫して日本軍国主義の暴走と非難してきた謀略の満州事変と国際連盟の反対を押し切った『満州国建国』と同じ失敗パターン!、習近平の『核心的利益政策』という名の独善的『共産党独裁帝国主義は国際的な孤立を招くだろう。

 チャイナ/メルトダウン(922)  中國は日本軍国主義の暴走として批判して き …

no image
日本リーダーパワー史(732) 再録記事★『世界が尊敬した日本人』 自動車修理工からー代で〝世界のHONDA〃を築いた本田宗一郎

  日本リーダーパワー史(732)     再録記 …

no image
近現代史の重要復習問題/記事再録/福沢諭吉が語る「サムライの真実」(旧藩事情)③徳川時代の中津藩の武士階級(1500人)は格差・貧困社会にあえいでいた』★『福沢諭吉の驚くべき先見性「人口減少・少子化社会」の対策を明示』

福沢諭吉が語る「サムライの真実」(旧藩事情)③徳川時代の中津藩の武士階級(150 …

no image
『池田知隆の原発事故ウオッチ⑲』「共同体自治」を基軸に再生を「内を開発する」ということ――

『池田知隆の原発事故ウオッチ⑲』   『最悪のシナリオから考えるー「共 …