前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(236)『苦悩のNEC、「第2の創業」か「最後のともしび」か-日経』『いよいよ本格化する中国富裕層の資本逃避』

   

速報(236)『日本のメルトダウン』
★『苦悩のNEC、「第2の創業」か「最後のともしび」か-日経』
●『いよいよ本格化する中国富裕層の資本逃避』

前坂俊之(ジャーナリスト)

 
●『苦悩のNEC、「第2の創業」か「最後のともしび」か  :日経』
http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=96958A90889DE1EAE7E1E6E6E2E2E2E1E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;dg=1;p=9694E0E2E2E6E0E2E3E3E3EBE7E6
 
『関本、西垣の両元社長の確執、金杉元社長の急死で自己崩壊へ』
 
F国際ビジネスマンのコメント
『リーマンショック前まで、日経を始め日本のジャーナリズムから、トヨタを始めとした自動車業界だけが日本経済を支え、電機業界は貢献度ゼロ、特に日立製作所とNECは2大元凶と糾弾されて来ました。
 
日立は、グループの金属、化成、建機を筆頭に、本体も情報グループが善戦、ここ数年の不採算部門の大リストラも奏功し、此の所立ち直りを見せている。
 
一方NECは、日本の90年代のバブル崩壊以後、ほぼ20年近く事業構造の改革、収益の回復という大命題に解答を見出せていない。通信とコンピューターの屈指の名門が何故世間の期待に応えられないのか?が本題です。
 
1)NECの成長は、あの関本社長、社長在任は1980ー1994、の時代で終わりを告げ、二代前の小林宏治氏の時、1964ー1976、がC&Cで絶頂期を迎えております。
 
2)通信機器の心臓部、交換機、NTT納入の4社(NEC、F/J、日立製作所沖 )の内トップシェアはNECで、NTTからの天下りも数百人、内需が拡大する高度成長期はNTT需要をこなすだけで大変、東芝や日立が東電を始め九電力の需要に応えるのが大変であったのと軌を一にしています。
 
景気の山谷はあってもNTTと常に運命を共にしていれば安泰、NTTの要望を最優先し、その他は後回し、余計な事はしない方が良いというカルチャーが染み付いていました。
 
3)内需の一時的な落ち込みを輸出で補う、NECも交換機、電話機、無線通信機器などで海外投資は相当な規模で実施して来たがほとんど失敗し、唯一長距離マイクロ波網のターンキー輸出で名をなした位で、富士通の光伝送機器の海外事業ほどの成功例はない、NECの海外事業は撤退の連続であった。
 
4)日本の高度成長の終焉、NTT需要の激減に直撃を受け、事業ポートフォリオの根本的な見直し、海外マーケットへの不退転の進出など事業構造、需要構造の再創造に真正面から向き合わなければならない運命であった。
 
5)この様な厳しい経営の舵取りを強いられる中で、関本、西垣の両元社長の確執、嘱望された金杉元社長の急死など、不運も重なった。
 
6)人材面では、典型的な内需型企業であり、旧来事業を取捨選択し、新事業を創造して、世界戦略を立てられる
グローバルリーダーの育成はまだできていない。 又将来性の無い事業については大胆にシガラミを絶つ必要があるが、高齢者からの反対も多いと聞く。
 
全盛時代のNECと現在では落差が余りにも大きいので、再生には多大な困難が伴うが、外部からの経営人材の起用とか、若手の集団指導体制への展開など、人事面での思い切った施策を実行し、過去とのしがらみをスピーデイに整理しなければならない。
 
http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=96958A90889DE1EAE7E1E6E6E2E2E2E1E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;dg=1;p=9694E0E2E2E6E0E2E3E3E3EBE7E6


●『いよいよ本格化する中国富裕層の資本逃避』
(2012年2月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34466
『遠くまで及ぶ中国政府の力:民間企業に党細胞』http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34445

●『ギリシャとユーロ:崩れゆく経済』
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34464
 

 - 現代史研究 , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『Z世代のためのオープン自由講座』★〈内田百閒のユーモア〉『一億総活躍社会』『超高齢/少子化日本』の国策スローガンを嗤う 「美食は外道なり」「贅沢はステキだ」「国策を嗤いとばし、自己流の美学を貫いた」超俗の作家・内田百閒(81歳)〉

    2015/11/15 &nbsp …

no image
百歳学入門(94)天才老人NO1<エジソン(84)の秘密>➁落第生 アインシュタイン、エジソン、福沢諭吉からの警告

   百歳学入門(94)  「20世紀最大の天才老人NO1<エジソン( …

★『百歳学入門』(165)『中曽根康弘元首相は来年(2018年)5月で100歳を迎え、歴代宰相の中では最長寿となる。★『中曽根流の百歳長寿10ヵ条とは』『未来は考えないね。今を充実させていくことで精いっぱいだ。未来は神様が与えてくれるものだ』』★『 いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、 俺は途中下車しない』★『(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ』

    2016/11/02 &nbsp …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(314)★『戦略眼からみた世界サッカー戦国史』①ー『W杯ロシア大会と日露戦争(1904)の戦略を比較する。西野監督は名将か、凡将か➀-8回連載公開

                   前坂 俊之(ジャーナリスト) & …

『世界漫遊・ヨーロッパ・街並みぶらり散歩』★』『オーストリア・ウイーンぶらり散歩⑥』(2016/5) 『世界遺産/シェーンブルン宮殿』その広大な庭園に驚く(上)。

2016/05/30  『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッ …

no image
日本一の「徳川時代日本史」授業④福沢諭吉の語る「中津藩で体験した封建日本の差別構造」(旧藩情)を読む⑤  

  日本一の「徳川時代の日本史」授業 ➄   「門 …

no image
『オンライン/新型コロナパンデミックの研究』-『3ヵ月をきった米大統領選挙の行方』★『米民主主義の危機、トランプ氏は負けても辞めない可能性に米国民は備えよ」(ニューズウイーク日本版、7/21日)という「米国政治社会の大混乱状況』

  『3ヵ月をきった米大統領選挙の行方』      前坂 俊之(ジャーナリスト) …

『オンライン講座/真珠湾攻撃から80年⑧』★『 国難突破法の研究⑧』★『1941年12月8日、山本五十六連合艦隊司令長官が1日千秋の思い出で待っていたのは愛人・河合千代子からのラブレターだった』

2010/06/30/日本リーダーパワー史(60) 真珠湾攻撃と山本五十六『提督 …

no image
日中韓異文化理解の歴史学(6)(まとめ記事再録)『日中韓150年戦争史連載80回中、63-70回まで)★『申報の(日清戦争開戦1ヵ月後)日本.まさに滅びんとす』●『申報の開戦2ヵ月後―中国20余省の人民.200万余の兵力でちっぽけな倭奴をなぜ撃滅できないのか』中国20余省の人民.1000万にものぼる資産,200万余の兵力で.ちっぽけな倭奴をなぜ撃滅できないのか』★『「日清戦争の展開」新たな世界的強国(日本)の出現に深い危惧」 (ロシア紙)』

    『「申報」からみた「日中韓150年戦争史」(63)『(日清戦争 …

no image
日本メルトダウン脱出法(731)「 安保法案を中国はどう見ているか?―ネットの声も含めて」●「二度と韓国に来たくない–中国人観光客は何が不満なのか」

  日本メルトダウン脱出法(731) 安保法案を中国はどう見ているか?――ネット …