前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本リーダーパワー史(390) 日中韓150年対立・戦争史をしっかり 踏まえて日本外交はどう対処すべきか①

   

  日本リーダーパワー史(390 

 

日中韓150年対立・戦争史をしっかり

踏まえて日本外交はどう対処すべきか①ー

<尖閣、竹島問題で150年前の歴史事実を外国メディアの報道に

よってチェックする。歴史健忘症の日本、歴史誇大症の中国、歴史恨み
被害妄想症の韓国の
3重ネジレを読み解く>

 

前坂 俊之(ジャーナリスト)

 

    日中韓対立の歴史は明治維新とともに激しくなった。尖閣問題のルーツはここにある。

「(中華思想=中国が世界の中心であるという考え方=)によって、中国人は他のいかなる国に対しても対等の関係を認めたがらない傾向がある。そのため,これまで日本と中国との国交は単なる公式上.通商上の名目的挨拶の取り交わし程度に制約されてきた。現在でも中国はまだ日本を下劣の,したがって属国でしかるべき国とみなしている。中国が,対等の力を持つと認める必要のない政府と.条約を結ぶという考えは,全く非常識に思える」。『アジア的政策』ニューヨーク・タイムズ1870(明治3年)1017http://maesaka-toshiyuki.com/top/detail/1545

    尖閣諸島の帰属問題に関して「疑問の余地なく,日本の宗主権のほうが中国のそれよりも現実的だ。日本は実際に250年ほど前に琉球諸島を征服し,それ以来.直接的に支配してきた。それに対し,中国との関係はただ美辞麗句のたぐいのものにすぎなかったようだ」アーネスト・サトウの論文『琉球諸島の帰属問題』アーネスト・サトウの論文「ノース・チャイナ・ヘラルド」(1873410

    http://maesaka-toshiyuki.com/top/detail/1545

 

    伊藤博文は1920世紀初頭に近代日本の建設、有色民族で唯一、西欧列強の侵略を防いで、日本を今から100年前の大正期に世界の先進国(5大強国、国際連合常任理事国)に発展させた、最大の貢献者である。その伊藤は朝鮮統監になって、ハルピンで安重根に暗殺され、韓国は日本に併合された。日本では伊藤博文の評価は不当に評価され、その歴史健忘症と無知は度し難いが、韓国ではこの暗殺を独立の国父としている。この「韓国併合」に関して、世界は一致して支持したこと外国紙は伝えている。

1910年(明治4392日「 ノース・チャイナ・ヘラルド」の「朝鮮の消滅」では、現在の北朝鮮を思わせる記事を書いている。

「この不幸な国には世界中に友達がろくにいないことは明らかだ。朝鮮人の境遇が併合後悪化すると想定する理由はない。おそらくは好転すると思いたい。というのは,ほとんど常に,朝鮮人の最悪の敵は朝鮮人だったし,日本帝国の総督政府の朝鮮は,日本が結果的にわずかな利益のために統治してきたこれまでの朝鮮より,よい環境下に置かれる可能性があるからだ。」

「朝鮮人は外部の干渉がなかったときも統治能力がなかったことは明白で,それと同様に,どんな制度のもとでも一緒に仕事をするのが厄介な相手だと分かっても驚くにはあたるまい。朝鮮人に自治能力がなかっただけに,彼らに国民のための文明政治の意味を示すべき日本の責任は一層大きい。日本が今や,リスクと費用をかけて,大陸本土領有の政策に乗り出したことの不利も,記録に留める必要がある。すでに帝国拡張の重荷が日本国民に過酷な重圧を加えていると思われる」

 

 

●『中国、首脳会談に条件=尖閣で譲歩要求安倍首相』

http://jp.wsj.com/article/JJ11016786249011263651019062024322811918756.html

 

●『朴大統領「歴史・安保で対立と不信」
日本念頭に演説

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130629/kor13062912560004-n1.htm

 

●『朴大統領、伊藤博文を暗殺した安重根の石碑設置
を習主席に協力要請

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0629&f=national_0629_003.shtml

 

●『韓国大統領:中国に安重根の記念碑を要請…伊藤博文暗殺犯

http://mainichi.jp/select/news/m20130629k0000m030123000c.html

 

日中関係(1)尖閣「棚上げ合意」 中国「放っておく」が変質

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130629/chn13062913500002-n1.htm

 

まとめ尖閣問題 海外メディアの報道とは?!

http://matome.naver.jp/odai/2134780428344930101

 

●「尖閣諸島をめぐる問題と日中関係 日本の
領土編入から今日までの経緯と今後の課題

―外交防衛委員会調査室 中内康夫」

http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2012pdf/20121101069.pdf

 

○≪鳩山元首相、尖閣諸島について、
中国政府の主張に理解を示す発言

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00248812.html

 

 - 現代史研究 , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『リーダーシップの日本近現代史]』(27)-記事再録/野球の神様・川上哲治の『V9常勝の秘訣』とはー「窮して変じ、変じて通ず」(野球の神様・川上哲治の『常勝の秘訣』とは) ①「窮して変じ、変じて通ず」 ②スランプはしめたと思え ③「むだ打ちをなくせ」 ④ダメのダメ、さらにダメを押せ

  2011/05/20/ 日本リーダーパワー史( …

no image
日本メディア(出版、新聞、映画など)への検閲実態史②『満州事変と検閲の実態を調べる。前坂俊之著「太平洋戦争と新聞」(講談社学術文庫、2007年)より。

  満州事変と検閲の実態を調べる。以下は前坂俊之著「太平洋戦争と新聞」 …

no image
日本リーダーパワー史(947)ー『日中関係150年史』★『日中関係は友好・対立・戦争・平和・友好・対立の2度目のサイクルにある』★『日中平和友好条約締結40周年を迎えて、近くて遠い隣人と交友を振り返る」★『辛亥革命百年の連載(31回)を再録』③(16回から31回まで)

★★(再録)日中関係がギグシャクしている今だからこそ、もう1度 振り返りたいー『 …

『『Z世代のための日本最強の宰相・原敬のリーダーシップー研究④』★『派閥の子分たちには<富と名誉は諸君の取るに任せる。困難と面倒は自分に一任せよ、と命じていた。」④

  2012/08/03  日本リーダーパワー史(291)記 …

no image
日本メルトダウン脱出法(730) 「 2000年後もソクラテスを嘆息させる強行採決―民主主義と衆愚政治を混同していませんか」●「中国経済、見極めが難しい本物と偽物-本当に7%成長なのか? GDP統計に疑いの目」(英FT紙)

 日本メルトダウン脱出法(730) 2000年後もソクラテスを嘆息させる強行採決 …

no image
百歳学入門(191)『京都清水寺の貫主・大西良慶(107歳)』★『人生は諸行無常や。いつまでも若いと思うてると大まちがい。年寄りとは意見が合わんというてる間に、自分自身がその年寄りになるのじゃ』

 百歳学入門(191) 人生は諸行無常や。いつまでも若いと思うてると大まちがい。 …

F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(203)★『2017/5月、6、7年ぶりに、懐かしのアメリカを再訪した』★『NYでは、コニーアイランドとNathansのホットドッグやシーフード、ブルックリンとイーストリバー、9.11 跡地、Staten島往復と自由の女神、 セントラルパークと5番街、有名教会見学、タイムズスクエア周辺ウオーキングとカフェ巡り。』

6、7年ぶり、アメリかにきてしまいました。5月、GW中なので格安チケットがとれな …

no image
★『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 < チャイナ・メルトダウン(1067)>★『【衝撃動画】拿捕の中国船にサメ数千匹、ガラパゴス ガラパゴスの禁猟保護区、前代未聞の規模』★『美味しいものは中国人に教えるな!』★『中国は14億人の旺盛な胃袋満たせるか-見直し迫られる世界の食料事情』●『中国“礼賛”に走るノルウェーとギリシャ…批判封じたのは巨大な「胃袋」と「財布」

★『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 < チャイナ・メルトダウン(10 …

『Z世代のための日中外交史講座③』★『日中外交を最初に切り開いた副島種臣外務卿(外相)のインテリジェンス③』★『日本で公法(国際法)を初めて読んだのは私』★『世界は『争奪の世界』で、兵力なければ独立は維持できぬ』★『政治家の任務は国益を追求。空論(平和)とは全く別なり』★『水掛論となりて始めて戦となる、戦となりて始めて日本の国基立つ  』

  2016/11/16日中,朝鮮,ロシア150年戦争史(52)記事再 …

『Z世代のための最強の日本リーダーシップ研究講座㊳』★『 児玉源太郎の無線・有線インテリジェンス戦争』★『日露戦争最大の勝因は日英同盟の中の極秘日英軍事協商(諜報(スパイ情報)交換)である』★『諜報同盟(ファイブ・アイズ「UKUSA」(ユークーサ)にはインテリジェンス欠如の日本は入れない』

 日露戦争最大の勝因は日英軍事協商(諜報交換) 日露戦争でこれまで余り …