『百歳学入門』(228)-『中曽根康弘元首相が100歳の誕生日を迎えた』★『昭和戦後の宰相では最高の『戦略家』であり、<日米中韓外交>でも最高の外交手腕を発揮した。』
2018/06/01
『百歳学入門』(228)
中曽根康弘元首相は5月27日に100歳の誕生日を迎えた。「自主憲法制定」を訴えて政治活動を続け、1982年から約5年の首相在任中には「戦後政治の総決算」を掲げた。「大統領型首相」を目指し、トップダウン型の首相官邸の基礎を築いた。
https://mainichi.jp/articles/20180526/k00/00m/010/106000c
中曽根康弘(1918年(大正7年)5月27日 – )
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9B%BD%E6%A0%B9%E5%BA%B7%E5%BC%98
外交では米国のレーガン大統領(当時)と今のトランプ安倍首相の親密関係以上の「ロン・ヤス」関係を築き、「日本列島を不沈空母にする」と発言、野党、マスコミから一斉攻撃された。一方、中国・韓国の首脳とも信頼関係を培って、見事なバランス感覚を示した。
中曽根氏は1982年に総理大臣に就任したが、秘書を務めた柳本卓治参院議員は「他国の犠牲の上に日本の幸せを築いてはならない。これが中曽根政治の基本だ」といい、同じ年に胡耀邦氏は中国共産党中央委員会の総書記に就任し、改革開放路線と自由化路線を打ち出した。
ここから日本と中国のトップ同士の交流が始まる。「外交はつまるところ、トップ同士の友好関係である」との信念の中曽根氏は胡耀邦氏と肝胆合い照らす仲、両家の家族ぐるみの付き合いが行った。
その点では昭和戦後の宰相では最高の『戦略家』であり、外交手腕の名手でもあった。
http://www.tanakashigeru.com/blog/archive/5608/
中曽根康弘元首相「白寿」を祝う会 安倍晋三首相が救われた大勲位の一言とは…
https://www.sankei.com/politics/news/170515/plt1705150026-n1.html
●『100歳へ! 中曽根康弘「長寿」の秘訣』田中茂著 光文社 2014
は中曽根康弘元総理の秘書を二十数年務め「中曽根康弘を最もよく知る最後の秘書」といわれる田中茂参議院議員が、中曽根氏に人生と政治に対する危機管理についての指針、中曽根自身の語った言葉から「長寿」の秘訣をまとめたもの。『長寿の秘訣』に迫っており、超高齢化社会を迎えた日本で、高齢者は老年をどう生きるか―大変参考になる健康法、精神力が満載なので、転載させていただきました。
第1条「(歳を取ることで見える世界が変わってきたか)との問いにーー、それは視野も広がるし、人間や世界に対する見方が深まってくる。しかし、具体的に変わったな、と感じるようなことはないね。」
第2条 「(長寿の秘訣は?)ーー人間の生に対する忠実性。また、運命に対する従順性。つまり、運命に反抗しないこと。そこに心の安定を持続する。それが長生きのもとだよ)
第3条「(長寿の秘訣は?)―座禅をやったり、自分で生きる意味というものを昔は考えたりしたものだ。結論は運命に従順だと、人生に忠実だと。あるいは人生というか、天命に忠実であることだ」
第4条 「(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ。」「使命感とは豊かで、世界に発信できる強い日本を創ること、その状態を国民が享受できること、そのために勉強すること」
第5条 -「長生きの秘訣は!」―精神の安定とストレスを持たないこと。歳を取ると過去に対する思いか、これから生きるわずかな時間に対する思いとかね、そういう感慨にふける朝とか、夕べとか、そういう時間帯があるね。
第6条 - 『未来は考えないね。今を充実させていくことで精いっぱいだ。未来は神様が与えてくれるものだ』
第7条「昔は、人生は60年と言ったからねえ……。問題は歳を取る長さよりも、何をやってあの世に行くかということだ。何をやるかということを考えて、そのほかのことはあまり考えないようにしている。それは無駄だと思っている」
第8条-「いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、俺は途中下車しない」と色紙に書いてから私に見せ、ニヤリと笑った。
第9条-「(大隈重信は人生125歳と言いましたが、人間はいくつぐらいまで生きられると思いますか?)――「そういうことは、意味がないと思っているんだ。今を生きることが人生だと思っているから。いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。だからそんなことは考えない」
第10条-『今を生きるとは、今何をなすべきか、という意味でもある。それが、充実した人生を送ることにつながるのです。高齢化社会をどのように生きるか、その答えがまさにここにある』
関連記事
-
-
『オンライン講座/ウクライナ戦争と安倍外交失敗の研究 ➄』★『大丈夫か安倍ロシア外交の行方は!?』ー 『 日ロ解散説が浮上!安倍首相の描くシナリオ-「史上最長政権」を狙う首相の胸中は?』●『北方領土「2島先行返還」は日本にとって損か得か?』●『鈴木宗男氏「北方領土問題の解決にはトップの決断しかない」』●『鈴木宗男・元衆院議員の記者会見(全文1)北方領土問題、必ず応じてくれる』●『もっと知りたい北方領土(3) 料亭やビリヤード場も 東洋一の捕鯨場』
』 2016/10/03 日本リーダーパワー史(740) …
-
-
『日中コミュニケーションギャップを考える』(2005/6/30)②―『中国人の行動原理とは‥』★『日中間の戦争/歴史認識のギャップ、中国人の日本観、日本イメージ』
『日中コミュニケーションギャップを考える』(2005/6/30)② …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(88)◎『菅元首相が、安倍現首相を名誉毀損で訴え- 海水注入の是非をめぐって(7・19)』など
池田龍夫のマスコミ時評(88) ◎『菅元首相 …
-
-
速報(156)★まとめ児玉龍彦氏の発言●『日本記者クラブ会見(90分)』『専門家の役割(児玉龍彦氏と山下俊一氏の違い)』
速報(156)『日本のメルトダウン』★まとめ児玉龍彦氏の発言 ●「東京大学アイソ …
-
-
日露300年戦争(6)『露寇(ろこう)事件とは何か』★『「露寇事件」はロシアの大植民地主義者のレザノフの対米、対日植民地化の戦略の一環として生まれた』
以上が「露寇事件」の概要だが、ロシアの植民地政策の先頭に立ったレザ …
-
-
知的巨人の百歳学(135)ー昭和天皇(88歳)-『皇太子時代のヨーロッパ青春の旅で、広く世界に目を開き、人格・思想形成の原点となり帝王学の基礎となった。』
昭和天皇は皇太子時代のヨーロッパ訪問で、広く世界に目を開き、人格・ …
-
-
日本メルトダウン脱出法(848)『スーパーチューズデーで圧勝したトランプ氏が米大統領になったら日本は悪夢にさいなまれる』●『中国人観光客はどこに集まるの?-マスコミの「爆買い報道」に違和感』● 『高くても売れる「こんにゃく」の圧倒的な競争力』●『春節の秋葉原で見て考えた“中華思想”と“民族主義”』●『周回遅れがお好きな日本、密かに移民政策を実施 お手本となったシンガポールはすでに移民を制限へ』
日本メルトダウン脱出法(848) スーパーチューズデーで圧勝した …
-
-
速報(76)『日本のメルトダウン』★<原発危機の最中(さなか)、組織を機能不全に陥れる不信感>ニューヨーク・タイムズ(6,12)
速報(76)『日本のメルトダウン』 ☆重要レポート『In Nuclear Cri …
-
-
『湘南海山ぶらぶら動画日記『 ★『鎌倉カヤック釣りバカ日記ービッグフィッシュ!50センチ巨サバをキス用の細竿で釣る、スリル満点だよ』( 2012/05/25午前6時半) 逗子マリーナ沖で
2012/05/25 <ベストシーズン!・カヤックフィッシング日記だ …