『オンライン講座/60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学①』★『高齢化率は日本 26.6%で世界一、百寿者は6万7824人、90歳以上は約200万人』★『「六十、七十 はなたれ小僧、八十,九十男盛り、女ざかり、百歳わしもこれから、これから』<彫刻家・平櫛田中(107歳)>の烈語!
2018/04/18 /記事再録
『60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学入門』
前坂俊之(静岡県立大学名誉教授、元毎日新聞記者)
今日(2018年3月23日)は『60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学入門』というテーマで
お話しさせていただきます。
まず、最初に日本での「高齢者の現状と未来について」お話しし、その後われわれの指針となる先人の健康訓、人生訓について、学んでいきたいと思います。
「高齢者白書」(2017年版)によりますと、日本の総人口は、2016年10月1日現在で、1億2,693万人。65歳以上の高齢者人口は、3,459万人で、高齢化率は27.3%である。前期高齢者(65~74歳)は1,768万人で13.9%、後期高齢者(75歳以上~)は1,691万で13.3%にのぼる。
この中で、百歳以上の高齢者は6万7824人(2017年)で、1963年は153人だったのが、2003年に2万人を突破、20 15年に6万人となり、35年は25万6千人、50年には53万2千人になる見込みである。90歳以上は200万に人を突破している。
高齢化率は日本 26.6%でダントツの世界一 で、イタリア (22.4) ドイツ (21.2) フランス (19.1) と続いており、米国は14.8%で日本のほぼ半分、アジアも10年後には急速に老齢化が進んできます。
すでに2025年問題が現実化
昨今2025年問題が騒がれている。団塊の世代が2025年までにそろって後期高齢者になることで、全人口の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上の『超高齢社会』に突入するのです。この後期高齢者が前期高齢者を抜いたというたと2,3週間前の新聞で報道されており、予想以上に早く2025年問題が現実化しています。
2025年には認知症患者数は700万人を突破し、年金なども含めた介護・医療費などの社会保障費は膨らむ一歩で、2015年度は118兆円だったのが,2025年度は148兆円と1.3倍になると見込まれる。
ところで日本の平均寿命は男性80.98歳で、「健康寿命」との差は約10歳、女性は87.14歳でその差は13歳ほどなっており、いかに健康で自立して生活できる健康年齢を引き延ばすことが個人にも社会にとっても、重要なポイントになっている。
高齢者の介護、医療の国の負担は今後ますます増えていくが、その負担率を見てみると1950(昭和25)年には1人の高齢者に対して12人の現役世代が支えていた「ピラミッド型」が、2015年には2.3人で担ぐ「騎馬戦型」へ、2065年には、1.3人の現役世代が支える「肩車型」となり縮小一方で、世界史上、初めての『重老齢社会』を迎えている。
少子化も止まらない。
2017年度の「合計特殊出生率」は1.44で、出生数が97万6千と初めて100万人を割り込んだ。50年後(2065年)の全人口は9,000万人を割り込むとみられます。
さらに、2035年には生涯未婚男性30%、女性20%となり、日本の人口の半分は独身者という『ソロモン(結婚しない)時代』となるとも言われています。
暗い数字並ぶが、もう1つの問題は日本が世界一の「寝たきり大国」ということです。
(1)日本人が医師の診察を受ける回数は年間13回で先進国の2倍
(2)薬剤消費量で米国の約2倍もある「薬漬け大国」。
(3)寝たきり老人の比率も世界一に高く、現在約200万人、2025年には300万人に達するということです。
寝たきりの割合はスウェーデンが4%、日本が約34%で8倍以上。この差は日本の延命治療(胃ろう)の問題点と死生観の違いである。
西欧各国、スウェーデンでは、高齢者が自分で物を食べることができなくなった場合、点滴や胃ろうなどの処置は行わない。人工的な処置によって高齢者を生かし続けることは、生命への冒涜と考える。人間は自力で生きることができなくなれば、自然に死んでいくべきだという死生観がある。
百寿者は大変めでたいことですが、その8割は寝たきり、元気で自立しているのは2割と言われます。
認知症、アルツハイマー病の患者も増える一方。
2010年の、日本での認知症患者数は約462万人、65歳以上人口の15%にあたり、2014年には約500万人、その社会的費用は14.5兆円と国民医療費全体の3分の1を占める。さらに2025年の認知症患者数は700万人を突破し、2035年にはその介護・医療費は23兆円に膨らみます。
80歳以上百歳有名長寿者500人の一覧表
以上のように難問山済みの日本の高齢者問題ですが、60代、70代のわれわれはその嵐の中に突入するわけです。私は20年ほど前から仲間と「センテナリアン(百歳人)研究会」を立ち上げて研究してきたが、今回、80以上、90、100歳超えの著名な長寿者500名をリストアップして、その健康訓、人生訓を調べてきた。(当日の資料12頁で配布)。自分もその先人の知恵を手本にしてそれを学び、実践してきたので、そのいくつかをお話ししたいと思います。
「六十、七十 はなたれ小僧、八十,九十男盛り、女ざかり、百歳わしもこれから、これから。いまやらねばいつできる、わしがやらねば、だれがやる。」この裂ぱくの気合いのこもった言葉を残したのは彫刻家の平櫛田中翁(107歳)です。翁は世界最長寿の芸術家ではないかと思います。
平櫛翁は百寿を迎えた際に、六百万円出して木彫りの材料である直径二メートルものクスノキ材を三本も買い込んだ。1本掘りあげるのに乾燥させて10年はかかる代物なので百三十歳まで仕事を続けるつもりなのです。
平櫛田中記念館(小平市)の玄関横にその巨木が展示されている。私は時々、この『百歳長寿の聖地』『パワースポット』を訪れ、「一喝(カツ)!」を浴びて、やる気にスイッチオンしています。
つづく
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