前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

★5 日本メルトダウン・カウントダウンへ(897)安倍首相は消費税率引き上げを「2年半延期したい」と言明「政治家は信なくば立たず」 ★『政治が国民から信頼を失えば、国家は滅亡する」

   

  日本メルトダウン・カウントダウンへ(897

安倍首相は消費税率引き上げを「2年半延期したい」と言明、

麻生氏は「再延期するなら衆院を解散すべきだ」と主張。

安倍末期症状!?ー 「政治家は信なくば立たず

『政治が国民から信頼を失えば国家も滅亡する」

前坂 俊之(ジャーナリスト)

安倍晋三首相は5/28日夜、首相公邸で麻生副総理兼財務相、自民党の谷垣幹事長、菅義偉官房長官と会談し、来年4月の消費税率10%への引き上げを「2年半延期したい」(平成31年10月まで)再延期したいとする方針を6月1日(国会会期末)にも発表したいと伝えた。

これに対し、麻生、谷垣両氏は財政規律維持の観点から予定通りの増税を求めて反対し、麻生氏は「再延期するなら衆院を解散して国民の信を問うべきだ」とも主張した,という。

安倍失政で国家倒産に向けていよいよ『カウントダウン』である。

その理由はー

①  民主主義社会での政治の原則は国民の信頼、信用の上に築かれる。政治家の最低限の行動ルールは『信なくば立たず』である。安倍首相はつい1週間ほど前に、舛添都知事の政治資金の公私混同問題を問われ「政治家は信なくば立たず。国民の信頼の上に政治活動があり、政策実行も国民の信頼が基礎だ」と述べたばかりなのに、口と行動とはまるで正反対である。

②  この「信なくば立たず」は孔子の『論語』の一説である。『人間関係で最も大切な徳目は信である』と語り、いろいろ弟子に説いている。

③  「国家と国民の間に信頼・信用・信義がなくなればその国は必ず滅びる」

④  『国家も国民から信頼を失えば国家は滅亡する。政治家も役人もそれを知っているか』

⑤  『口先だけのお調子者は誰からの信用されない』『約束したことは必ず実行して信頼に答えなければならない』『約束したことは死んでも守れ、ウソをつくな、裏切り行為をするな』と。

⑥  麻生副総理の諫言はまさに正論である。麻生、谷垣幹事長はここで信を立てなけれんばならない。増税先送りは2度もウソを繰り返すことであり、それも『リーマンショック級の危機が来る?』(サミットでは各国首脳ともこの認識を否定)という自らのミス予測を理由に、『構造改革』『岩盤規制の破壊』(20年前から政治スローガンに掲げられながら一向に実現できず、すべて見送り)の実行力も空振り三振、「赤字財政垂れ流しのカンフル注射ずけのゾンビ日本経済が元気回復するはずもなく、1000億円を超える国の長期債務は『カバの口』のように、大きく空きすぎて、国家財政破綻のカウントダウンがいよいよ最終局面に到達した。

⑦  もともの税率を10%に引き上げて子育て支援や介護の充実、年金制度の改善に2・8兆円を投じる予定だったのを、自らの失政で前言を2度もひっくり返し、国財源を確保できていないのに無責任きわまる態度で、自己と自民党の延命のために国を破綻させていいのか。

⑧  しかも『2年半』先送りにして、2%の物価上昇と、経済再建、経済成長の目標が達成できるのか。それは絶対不可能である。すでに『アベクロノミクス』は完全に失敗に終わった。さらに先の延ばしすることは米内光政元首相が日米戦争前に「ジリ貧からドカ貧になる】と反対した歴史故事にならえば、国家財政破綻(経済敗戦)に落ちること必至である。

終戦70年・日本敗戦史(142)開戦1ヵ月前に山本五十六連合艦隊司令長官が勝算はないと断言した太平洋戦争に海軍はなぜ態度を一変し突入したのかー「ガラパゴス総無責任国家日本の悲劇」
http://www.maesaka-toshiyuki.com/war/9644.html

 

『自滅国家日本の悲劇』迫り来る国家破産と太平洋戦争開戦のリーダーシップを検証する
http://ameblo.jp/toshiyukimaesaka/entry-10823709494.html

 

⑨  さらに、問題なのは「口先だけのお調子者」で『経済の見通しを誤り続けて』「自らの公約を2度も一方的に破った」―その責任は自らではなく、『幻のリーマンショックの危機』などの他国のせいにして、当然のごとくこの説明を国民に十分することもなく(主権者への国民への説明責任、義務)を放棄、糊塗しているその政治姿勢は、一国のトップリーダーのやるべきことではない。

 

消費増税「延ばすなら選挙で信を問わないと」麻生財務相

http://www.asahi.com/articles/ASJ5Y5RTJJ5YULFA00C.html

「延期2年半」 揺らぐ財政規律 経済失政批判も

http://mainichi.jp/articles/20160529/ddm/002/010/126000c

消費増税、もし再延期なら「先送りの連鎖」? 「東京五輪後の不況を恐れ…」のシナリオとは

http://www.j-cast.com/2016/05/29268120.html

消費増税延期「2年半」は2019年参院選を考慮―選挙後の引き上げになるように調整

http://toyokeizai.net/articles/-/120289

安倍首相の「言葉」に違和感覚える人々 消費増税「再延期」で豹変

http://www.j-cast.com/2016/05/27268067.html

消費増税延期で消費、金利、為替、株価はこう動く

http://diamond.jp/articles//92104?utm_source=weekend&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

サミットの成果は、首相が自らひねり出したー見えてきた2本立ての経済対策

http://toyokeizai.net/articles/-/120247

TPP法案、米議会での年内採決が絶望的なワケーカギ握るクリントン候補の態度が微妙

http://toyokeizai.net/articles/-/119624

 - 人物研究, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『 地球の未来/2018年、世界の明日はどうなる』ー「2018年はAIが最重要になる」(MITメディアラボの伊藤穣所長)★『人工知能やロボットには奪われない「8つの職業」』★『AIが人類を超える意味—カーツワイルの予言』★『 レイ・カーツワイル 「加速するテクノロジーの力」(動画)』★『 レイ・カーツワイル:今後現れるシンギュラリティ(動画)』

 『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 2018年の世界経済、社会はどうなるか …

no image
日本の最先端技術『見える化』チャンネル-『「働き方改革EXPO」(7/11、東京ビッグサイト)』でのプレゼンベスト5」★『ー都築電気の「超!高生産コンタクトセンターで働き方が変わる」』

日本の最先端技術『見える化』チャンネル- ★『都築電気の「超!高生産コンタクトセ …

no image
『オンライン/日本興亡150年史/お笑い講座②』百歳学入門(150)『 日本最長寿の名僧・天海大僧正(107)の長命の秘訣は『時折ご下風(オナラ)遊ばさるべし』●昭和爆笑屁学入門『『元祖〝ライオン宰相〃浜口雄幸・・国運をかけたONARA一発『ぶー,ブ,ブーブゥー』『屁なりとて、徒(あだ)なるものとおもうなよ、ブツという字は仏なりけり(仙崖和尚)

   2016/07/05   記事再録 …

明日の台風7号の鎌倉稲村ケ崎ビッグサーフィンが楽しみだよ(23年8月9日)―この動画は台風2号通過後(6月3日)の稲村ケ崎サーフィンです。

明日の台風7号の鎌倉稲村ケ崎ビッグサーフィンが楽しみだよ(23年8月9日)―この …

no image
日本メルトダウン脱出法(802)「SEALDs」の限界は今の日本のリベラルの限界」●「「トテツモナイ・トリチウム」記事はなぜ、100万PVを突破したのか? ―エッセンシャル版・緊急特別講演会」●「なぜ、東京で白内障、心筋梗塞が激増するのか? ――エッセンシャル版・緊急特別講演会」

  日本メルトダウン脱出法(802)   「SEALDs」の限界は今の …

no image
日本リーダーパワー史(377)日露戦争で自ら地位を2階級投げ打って全軍指揮したスーパートップリーダー・児玉源太郎

 日本リーダーパワー史(377)   空前絶後の名将・川上操 …

no image
★新連載<片野 勧の戦後史レポート>②「戦争と平和」の戦後史(1945~1946)②『婦人参政権の獲得 ■『金のかからない理想選挙』『吉沢久子27歳の空襲日記』『戦争ほど人を不幸にするものはない』 (市川房枝、吉沢久子、秋枝蕭子の証言)

「戦争と平和」の戦後史(1945~1946)② 片野 勧(フリージャーナリスト) …

no image
日本メルトダウンの脱出法(547)「YOU は何しに日本へ」はイノベーションの宝庫」「世襲指導者の意固地さが東アジアの緊張を高める」

   日本メルトダウンの脱出法(547)   &n …

『世界史を変えるウクライナ・ゼレンスキー大統領の平和スピーチ』★日本を救った金子堅太郎のルーズベルト米大統領、米国民への説得スピーチ」★『『日本最強の外交官・金子堅太郎のインテジェンス➅』★『シベリア鉄道のおどろくべき秘密』●『ドイツ皇帝からの親書を金子が読む、大統領は親友だから見せないが、話すよ』●『日本海海戦勝利にル大統領 は大喜びして、熊皮を明治天皇に プレゼントした』

       2017/06/25&nb …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊺』3/11 『NYT』 Fukushima’s Continuing Tragedy ー福島の継続する悲劇

  『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊺』 &nbsp …