日本リーダーパワー史(426)上原浩治投手からグローバル リーダーの必勝法を学ぶー「プロは結果を残さなければ責任をとる」
今週も、国際大舞台で超人的な活躍を見せたレッ
ドソックスの守護神・上原浩治投手からグローバル
リーダーの必勝法を学ぶー
「攻撃精神のないプロは結果(勝利)を残さなければ責任をとる
前坂俊之(ジャーナリスト)
―<この1週間、スポーツの国際大会を久しぶりに長時間テレビ観戦した。米大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズでの上原投手の超人的な活躍ぶりにハラハラドキドキしその必勝法と、サッカー日本代表のヨーロッパ遠征でセルビア、ベラルーシとの2試合を無得点で2連敗のザックジャパンの必敗法に「死に至る日本病」(1000兆円の大借金をしても日本大改革と再生ができない自滅病)の正体を見る思いだった。
この決戦の大舞台で勝敗を分けたのは、最も簡単な、基本の精神の「攻めたか、攻めなかった」かである。「どんどんストライクで打者と真っ向勝負した上原投手と、相変わらず「パス回し」ばかりで、シュートをどこからでも狙う攻撃力の全く見られない日本サッカーの消極性である。
この両方を見て思うこと。必勝法の10か条とは・・
① 日本の政治家もプロとして、結果(成功、勝利)を残さねばならない。成長戦略、行財政再建改革の成功の結果を残せない政治家、国家公務員、地方公務員も敗北結果を問われなければならない。仲間内、相手との話し合い、議論ばかりで、会議は踊り(パス回しばかりの日本サーカー、アメリカ議会での債務上限先送り、デフォルトぎりぎりの混乱も同じケースだが)、されど決せず(シュートも打たず、攻めもせず、また攻めきれず)、時間の空費で、むつかしい問題、痛みの伴う問題はすべて先送り、最後にドカーンと自滅するのみ。
② 経済人も個人ベースでもプロなのだから、結果はまず自己責任であることを自覚せねばならない。
③ ここで大舞台での上原の必勝の名言を引用する。「過去のことは過去のこと。引きずっても仕方ない。すぐ切り替え今日、明日を見た方が人生楽しい」
④ 「何とかゼロで抑えられたので良かった。疲れないわけがないでしょう。精神的にしんどいですからね。もう足がガクガクです」
⑤ 8回1死からの出番は、今ポストシーズン初めて。それでも連続三振で8回を切り抜けると、9回は「半分開き直り。打たれたって知らない、みたいな感じで投げた」と気力で3者凡退に抑えた。
⑥ これで今シリーズは4試合で1勝2セーブ、防御率0・00。一気にシリーズMVP候補に躍り出た。この活躍ぶりに地元紙レパブリカンは「パスポートを見せてもらいたい。日本国籍というが、実はスプリットを投げるヨーダじゃないか」と表現。SF超大作「スター・ウォーズ」の人気キャラクターで、800歳を超えながら圧倒的な強さを誇る伝説の戦士と重ねて褒めちぎった。
⑦ 「遊び球なんか投げずドンドンいこうとしか考えなかった」と決め球のスプリット・フィンガード・ファストボール(SFF)で3球三振に仕留めた。「もう今日のことは終わった。また明日、しっかりいきたい」と、声をそろえた日本投手コンビの活躍
⑧ 「気持ちを入れすぎると、悪い方向に行く。落ち着いていれば、いい方向に行く。これがポストシーズンだ」とは8回に値千金の同点満塁本塁打を放ったレッドソックスのオルティス。「チームに勢いが必要だった」と胸を張った。
⑨ 一方、ザックジャパンの必敗法を釜本選手は「日本はパスがうまくなったが、選手がゴールに向かわなくなった。このままでは勝てない」と述べ、果敢にシュートするよう求めた。
⑩ を釜本選手は「パスを何回通しても1点にはならない」と指摘。「シュートを外すと仲間に悪い、かっこわるいという意識では点が取れない」と自らの選手時代の体験も交えて話した。ザッケローニ監督は「代えるべきだ。選手もマンネリ化している」と述べた。
◎「完全救援の上原に地元紙大騒ぎ「実はスプリットを投げるヨーダじゃないか」http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/10/19/kiji/K20131019006834500.html
◎「5者連続ピシャリS!レッドソックス、上原でWS王手!
http://www.sanspo.com/baseball/news/20131019/mlb13101905030001-n1.html
◎「釜本氏、ザック監督にノー!「代えるべきだ、私がやってもいい」
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131019/jpn13101916400003-n1.html
●「ダルビッシュ、初の黒人メジャーリーガーの功績に敬意……4万2000ドル寄付
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131017-00000000-rbb-ent
本田圭佑「ここでメディアやファンに叩かれてブレるのが一番ダメ」/日本代表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131016-00000016-ism-socc
◎「日本リーダーパワー史(421)<国際舞台で最も活躍した日本人・上原浩治投手から学ぶー過去は過去、今日明日を見た方が楽しい>
http://www.japanesemission.com/detail/1555
関連記事
-
-
記事再録/知的巨人たちの百歳学(142)ー「最後の元老・西園寺公望(90歳)-フランス留学10年の歴代宰相では最高のコスモポリタン、晩年長寿の達人の健康十訓」★『 まあ生きてはいるがね、涙が出る、はなが出る、いくじがなくなって、 これも自然でしかだがない』』
百歳学入門(80) ▼「最後の元老・西園寺公 …
-
-
『巣ごもり京都観光動画』★『世界文化遺産・京都南禅寺(3/29)参拝の全記録』☆『石川五右衛門が「絶景かな・」とうたった大山門へ』☆『京都三大山門の1つを拝観、高さ22メートルかから、京都市内を見渡す、まさに絶景だったよ』
世界文化遺産・京都南禅寺(3/29)に参拝すー石川五右衛門が「絶景 …
-
-
日本リーダーパワー史(270)歴代宰相で最も人気のある初代総理大臣・伊藤博文の人間性とエピソードについて
日本リーダーパワー史(270) 歴代宰 …
-
-
日本リーダーパワー史(845)★記事再録『伊藤博文の『観光立国論』ー『美しい日本の風景・文化遺産こそ宝』<百年前に唱えた伊藤首相のビジネス感覚を見習え>
日本リーダーパワー史(845) 2010/12/08の記事再録日本リー …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(152)再録/『知的巨人の長寿学』の牧野富太郎(94)に学べ<植物研究と山歩きで、世界的な植物学者になる>★『学歴差別をものともしなかった「日本の植物学の父」』
2010/10/31 記事再録 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(308)★関 牧翁の言葉「よく生きることは、よく死ぬこと」★『一休さんの遣偈は勇ましい』★『明治の三舟とよばれた勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の坐禅』
関 牧翁のことば「よく生きることは、よく死ぬこと」 関牧翁(せき ぼくおう、19 …
-
-
日本リーダーパワー史(865)『日本の「戦略思想不在の歴史⑰』『世界史の中の元寇の役(文禄の役、弘安の役)7回』★『計6回の使者派遣外交で日本に朝貢を迫ったモンゴルに対して、一貫して対話・交渉を拒否した鎌倉幕府』●『 千年も続く日中外交力格差ー河野太郎外相は外相専用機を要求』★『日本外相の各国訪数は中国の約3分の1』
日本リーダーパワー史(865) 『日本の「戦略思想不在の歴史⑰』 『世界史の中 …
-
-
軍神・東郷平八郎の真実
1軍神・東郷平八郎の真実静岡県立大学教授 前坂 俊之1 『タイム』の表紙に掲載さ …
-
-
『オンライン/日本の総理大臣の資格講座』★『150年かわらぬ日本の宰相の欠点とは―日本議会政治の父・尾崎咢堂が語る「宰相の資格」(6)★『宰相に最も必要なのは徳義。智慧・分別・学問は徳で使われる」
2012/03/21 記事再録 日本リーダー …
-
-
正木ひろしの戦時下の言論抵抗(正木ひろし伝Ⅱ)(上)
1 <静岡県立大学国際関係学部紀要『国際関係・比較文化研究』第3巻第1号(200 …