『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㉝ 』“田中投手神話は終わっている、松坂、ダルビッシュを上回る事はない」(NTYが論評)
●「 “Tanaka Mystery Now Has an Ending : In U.S.”
<“田中神話は、もう終わっている:アメリカで
は>2013/12/25<ニューヨークタイムズ>NYT by KEN BELSON
「好調時の松坂、ダルビッシュを上回る事はない
のではないかと言う」。
●<F国際ビジネスマンのコメント>
NYTのケン・ベルソン記者の「田中将大投手のメジャー入り辛口記事」
をコメントを送りします。
田中投手、日本のファンが浮かれて期待する程
の超人的な活躍はムリムリと、冷水を浴びせて
います。
言外に、好調時の松坂、ダルビッシュを上回る
事は無いのではないかと言う。
いままでに球数を投げ過ぎていること、150KM
強の球速ではメジャーの強打者を抑える事は出
来ない、と。
日本球界はメジャー向け人材の養成下請け事業
と化し、野球ファンからも見放されつつある。
「メジャーと対抗できる抜本的なチーム作り」
を真剣に実行しなければ、明日の日本球界は無
いと言外に述べ、日本プロ野球機構( NPB)の
「井の中の蛙」体質を痛罵しています。
短い記事ですが、視点が広く、現場情報の収集
も怠らず、日本支局駐在記者の長年の経験が生
かされています。
ケン・ベルソン記者の最近の日本人選手関連は
日本ハムの大谷翔平投手、二刀流に関するもの
で、近い将来メジャー入りする逸材として注目
を促す、日ハムの歴史にも触れた秀逸な内容で
した。
2013/12/25 NYT by KEN BELSON
“Tanaka Mystery Now Has an Ending : In U.S.”
“田中神話は、もう終わっている:アメリカでは”
田中将大、東北楽天ゴールデンイーグルスに日本シリーズ優勝のタイトルを齎し、2013年に24勝0敗の成績を残した。その彼はフリーエージェントになる前に、U.S.に向けて出発することが許される今年最初の日本のスターとなった。
結果として、25才の田中は、彼は2013年のシーズンは、24勝0敗の勝ち星を上げ、防御率1.27の成績であったが、日本の投手、松坂大輔やダルビッシュ有がレッドソックスや、テキサスレンジャーズに入団した時よりも良い条件と、より多額の金銭を受け取ると予想されている。
松坂やダルビッシュのように、田中は力のある速い球を投げ、他の球種も豊富である。彼は丈夫で耐久力がありこの7年間で、毎年20試合かそれ以上先発し、勝率も73.9%である。
それはそれとして、楽天は、田中が2014年は勿論、その後も、バッターに対する支配力を持続できる可能性は十分あると考えている。彼が2013年に見せた様な、シーズンを通してずっと支配するであろうと言う様な事はありそうもない。
その理由、一つは、田中は過去数年、投球イニングの回数が多過ぎると言う事である。例えば今年の日本シリーズ第6戦で、彼は160球の球数を投げ、しかも交代する事を拒んだ。第7戦の伯仲する中、彼は救援投手でも登場した。その結果を見ただけでも、幾つかのメジャーリーグのチームを躊躇させるものがある。フリーエージェントの契約では、どれくらいの契約金額になるのかなどを熟考する。
日本のスポーツ紙、スポニチによれば、楽天は田中と契約するチームであれば、どことでもパートナーシップを確立しようとするかもしれない、と言う。読売ジャイアンツは、2003年のシーズンが始まる前に、球団きっての強打者松井秀樹がヤンキースと契約した後に、パートナーシップを結んだ。
日本の野球ファンは、田中がアメリカで長期に亘って根を下ろし続けることが望ましいと考えている。なぜなら、自分たちのスターが海外でプレーするのを見る事に誇りをもっているからである。しかし、彼のアメリカへの出発は、日本人の誇りの一つ、日本プロ野球が二流のリーグへ変わりつつあると言う心配を拡大しそうである。
“日本のプロ野球はメジャーリーグへの人材供給システムになりつつある”とRobert Whiting、日本のプロ野球について数冊の本を書いている彼が言う。“日本のプロ野球は、テレビ放送のプライムタイム、ゴールデンアワーからほとんど消えている”。
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