前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

 ★5日本リーダーパワー史(777)『アジア近現代史復習問題』 小村寿太郎の日清戦争前インテリジェンスを学ぶ①『清国の病状ー統一のない政治と国防』★『120年後の現在も変わらない、変えられない「世界一の汚染、汚辱大国」の実態』★『これでは先進国の仲間入りはできない中国の悲劇』

   

  ★5日本リーダーパワー史(776)ー 『アジア近現代史復習問題』

小村寿太郎のインテリジェンスを学ぶ➀

『清国の病状ー統一のない政治と国防』★『120年後の現在も変わらない、

変えられない「世界一の汚染、汚辱大国」の惨状ー』

 

Wiki小村寿太郎

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9D%91%E5%A3%BD%E5%A4%AA%E9%83%8E

 

小村は1893年(明治26)11月に臨時清国代理公使となって北京に赴任した。

小村のインテリジェンスを紹介するとー

 

シナの「現実」を握る

➀小村は膨大な文書上による研究とともに、各国公使館を歴訪し、北京外人唯一のランデブーである北京倶楽部で、外交官仲間、総税務司署の外人要人等と接触交遊し、外人側のシナ観を知りつくし、内外の機密に触れることができた。

②寸暇を割いて、寝についた後までも、朝食時にも、馬車中にも、一刻を惜しんで読書した。書籍の種類はすべてシナに関する外人の著書であった。当時シナの調査に関する日本人の著書には、勝れたものがなかった。

③読書研究と同時に、1方では、館員や荒尾精の日清貿易研究所、玄洋社らからの情報を聞き、支那の全情報分析を自家薬篭中のものとした。

④新聞記者の情報にもよく注意していた。ビーコンスフールド

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E4%BC%AF%E7%88%B5

がイギリス首相の位置にいた時、一新聞記者から、エジプト王の所有せるスエズ運河の株券が市場に出た話を聞いて、立ちどころにそれを買収して、スエズをイギリスの手中に握ったインテリジェンスを政治家の本領と高く評価していた。

⑤これまで単にシナの兵数砲数程度にしか達していなかった公使館の調査は、小村によってたちまちにしてシナ軍隊の組織、兵卒の実力、糧食運送の方法等など全般的に把握することが出来た。

 『清国の病状ー統一のない政治と国防』

明治二十七年八月、日清戦争の勃発によって小村が東京に引き上げた際、小村が当時の『支那の実情について話した談話』が残されている。時の農商務省の比江島嘉一(小村家に親しくした後輩)が筆記しておいた手記である。

 『小村公使談。比江島嘉一手記。(明治二十七年八月) 

- 北京の人口は、二百万というも実際は八十万ばかり。戸数十数万。皆平屋。街道はわが東京の上野御成道程のもの二、三あるも、露店両側に連り、甚だしく窮屈とす。

これに人道と馬車道とあり。露店は昼夜そのまま皆ここに宿泊しほとんど一戸の如し。又、街路の修繕は、古来のまま更に手を入れず、打ち棄てあるものと思われ、デコボコにて甚だ歩行困難なり。

 また、その往来の不潔なること、かねて間きしに違わざる有様にて、みな街道に大小便をなし、臭気紛々。しかし彼等、習慣性となり実に平気。ここに至って、衛生の何たる必要を見ず。小便は至るところ川をなしまた池をなす。ために歩行で注意を怠れば、忽ちこれに踏み込む。幸に大便は永くそのところに止まらず。

 それにつき奇談あり。その大便は豚、犬、人の三つのものにて争い片付く。人は犬を逐い、犬は豚を逐い、互に各主の獲物の多からんを競争す。

犬は狡猾(こうかつ)に小児の大便する場合はかたわらに待っており、直ちに平らぐ。人は犬を逐い、丁度わが東京にて、紙屑拾いの如く背負いたる器にすくい込み、市外に持ち行き肥料として販売す。

かくのごとく不潔の上、夏時は梅雨のごとく降り続け、止めば風あり。週に二度は砂漠よりの吹きまわし来り、天日さえぎり、所謂、天地晦冥(かいめい)となる。蒸し暑くまことに蚊のみは平気に我慢すべきも、堪え難きは白色の微虫にかまれることで、甚だしきは医者の治療を受けざれば治し難きものあり。

かの南京虫とは、まるで異なるもので、殆ど目に触れ難きほどの飛び虫な

り。自分も、この虫のかまれた傷があり。黒アザの如し。水は悪し。飲むにたえるものなし。

以上は黒木勇吉「小村寿太郎」 (講談社、1968年刊、104-108P)

 ---------------------------

120年後の現在も変わらない、変えられない「世界一の汚染、汚辱大国」の実態ー

【ごみ排出量世界一】3分の2の都市はゴミが包囲 深刻化する中国のゴミ問題

https://matome.naver.jp/odai/2133439587861672401

 

全国各地ごみだらけ!30年には米国のごみ産出量の3倍にとの予測も―中国

http://www.recordchina.co.jp/b70762-s0-c30.html

 

中国の大気汚染が相当深刻…日本や韓国も被害

https://matome.naver.jp/odai/2142770243313030601

    つづく

 - 健康長寿

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

百歳学入門(192)「生死一如」「生者必滅」の『遺偶』★『仙厓は「死にとうない、死にとうない」の横に「ほんとに」』★『一休禪師は「なるようにしかならん。心配するな」★『「禅のクスリ」を2服召し上がれ』

百歳学入門(192) 前坂俊之(退愚 散釣人)   古来、人間は死を恐 …

『リーダーシップの日本近現代史』(158)再録/『幽翁』伊庭貞剛・住友精神を作った経営哲学<三菱財閥・岩崎弥太郎を超えた明治のナンバーワン経営者>『部下を信頼して「目をつぶって判を押さない書類は作るな」』

前坂 俊之(ジャーナリスト) 住友家総理事・伊庭貞剛(1847.弘化4.2.19 …

no image
百歳学入門(48)ー東久邇稔彦(皇族・102歳)はギネスブックの首相ー自由奔放に生きたその最晩年

 百歳学入門(48)   東久邇稔彦元首相(皇族・102歳) …

no image
『オンライン/75年目の終戦記念日/講座④』歴代宰相で最強のリーダーシップは1945年終戦を決断実行した鈴木貫太郎(77)ー山本勝之進の講話『 兵を興すは易く、兵を引くのは至難である』★『プロジェクトも興すのは易く、成功させるのは難い』●『アベクロミクスも7年間も先延ばしを続けていれば、 最後はハードランニング、国家破産しかない』

   2016/10/31   …

no image
[ オンライン講座/清水寺貫主・大西良慶(107歳)の『生死一如』12訓★『 人生は諸行無常や。いつまでも若いと思うてると大まちがい。年寄りとは意見が合わんというてる間に、自分自身がその年寄りになるのじゃ』

    2018/11/18 &nbsp …

no image
知的巨人たちの百歳学(176)記事再録/「東洋のビール王」「大日本麦酒創業者」(アサヒ、サッポロビールの前身)・馬越恭平【88歳) 「健康10ヵ条」ー「2つの養生<体の養生と財布の養生とは怠るな>」 「四気の保持を忘れぬこと―元気、勇気、長生き(気長の意味) 、腹の落付き(沈静)の四つ」

  2015/09/16   &nbsp …

「老いぼれ記者魂ー青山学院春木教授事件四十五年目の結末」(早瀬圭一、幻戯書房)ー「人生の哀歓が胸迫る事件記者の傑作ノンフィクション!』

  「老いぼれ記者魂: 青山学院春木教授事件四十五年目の結末」 (早瀬 …

no image
百歳学入門(29)『女性センテナリアンからの百歳名言』ー宇野千代 『死なないような気がするんですよ』

百歳学入門(29) 『女性センテナリアンからの百歳名言④   前坂 俊 …

Z世代のための100歳学講座』近藤康男(106歳)の「七十歳は一生の節目」「活到老 学到老」(年をとっても活発に生きよ 老齢になるまで学べ)』★『簡単な健康法を続ける。簡単で効果のあるものでなくては続けられない。大切な点は継続すること。★『驚異の106歳を達成した毎晩、全身を10分間「ぐっすり熟睡できる指圧法」を一挙大公開!

   2018/07/21百歳学入門(237) 『リーダーシ …

no image
『オンライン/新型コロナパンデミックの研究』ー『「withコロナ宣言」でポストコロナの世界はどうなるか』★『GAFAを生み出した「デジタル・ネーティブ/パソコン第一世代」(ミレ二アル(Y)世代(25ー40歳))とすれば,「スマホ第2世代」(Z世代)がwithコロナ社会の未来を拓く』(5月27日)

「withコロナ宣言」―Z世代が未来を拓く          前坂 俊之(ジャー …