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『女性百寿者の長寿名言②』毎日を創造する気持ちで過ごす生活に飽きはこない」「生涯勉強です」

   

 
 『女性百寿者の健康長寿名言②
 
前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
 
103歳 
飯田深雪 103歳(1903年10月9日~2007年7月4日)
 料理研究家・アートフラワー創始者。終戦後間もなく自宅で知人の子女等を対象に料理の講習を開始。同時に造花の講習も始め、自らの造花をアートフラワーと命名する。勲五等宝冠章受章。シラク・パリ市長から「パリ栄誉章」を贈られる。著書として129冊、随筆として6冊を著す。
 
百歳名言①「毎日を創造する気持ちで過ごす生活に飽きはこない」
百歳名言②「すべては祈りによって与えられた大きな恵みです」
百歳名言③「聖書との出会いが生きる希望と勇気をもたらした。祈りなくして
は一日もなり行きません」。

百歳名言④「どうすれば自分豊の心の満足が得られるのかと検討したりするの
はなく、自分は今、何を果たすべきかを第一に考え実行するとき、
不思議に心に充実感と幸福がみなぎります。
 
百歳名言⑤「最高のマナーはまわりの人たちへのあたたかい心づかいです」
百歳名言⑥「健康的な食生活とは自分のくらす土地で育った季節の野菜や果物
を食べること」
百歳名言⑧『生涯勉強、勉強くらい人生を明るくし、人間らしい充実感で充た
してくれるものはない」
百歳名言⑨マナー上手は人生上手となる。マナーとは本来、その場の大勢に合
わせることなのです」
百歳名言⑩「生前の口ぐせは「天国は素晴らしいところ。死ぬことに何の不安
もありません」。
 
―――――――――――――――――――――――
 片岡球子(日本画家)1905年1月5日~2008年1月16日) 103歳
 
 日本画家。現女子美術大学日本画科卒。当初より型破りな構成と大胆な色使いに評価は二分したが、従来の日本画風に拘泥されない独自の表現を貫き高い評価を得る。日本芸術院会員。女子美術大学教授などを歴任。代表作に「面構え」「富士山」など。勲三等瑞宝章、文化勲章を受章。文化功労者に選出される
 
百歳名言①『勉強はちょっとやそっとじゃできない。死ぬまで努力です』
 
「落選の神様」と呼ばれた。大胆な構図と色使いの球子の作品は「ゲテモノ」呼ばわりされ、不遇をかこった。作品が認められ、オ能が開花したのは五十歳を超えてから。それまで壮絶ともいえる修業に明け暮れた。一心不乱に絵に向かい、疲れるとそのまま横になって寝る。布団を敷く時間も惜しんだ。歯が悪くなり、総入れ歯にしてしまった。

百歳名言②「基礎が大事。基礎が面白いのよ。だから我慢して勉強すること」

百歳名言③「「最初は下手でも結構。でも絶対に止めないで続けること。やれば
必ず芽が出ます」
 
絵がうまく描けないと、泣きわめいた。まさに勉強一途、意地となって独自の画境を切り開いた。文化勲章を八十四歳で受章。
「基礎が大事。基礎が面白いのよ。だから我慢して勉強することし
「最初は下手でも結構。そのままでいい。でも絶対に止めないで続けること。やれば必ず芽が出ます」

 
―――――――――――――――――――――――――――
 
●吉行あぐり(吉行淳之介の母)1907710日~)103 
 
美容師。作家の吉行エイスケと結婚。日本の美容師の草分け山野千枝子のもとで2年間修行、独立して山の手美容院を開店。戦後は吉行あぐり美容室を開店。90歳を過ぎても馴染みの客に限定して美容師として仕事を続けていたが2005年に閉店。長男・吉行淳之介は小説家。長女・吉行和子は女優。
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 
102歳 
 
宮操子(現代舞踊家)1902年―2004年 1
 
舞踊家の宮操子(本名ミサオ)、肺炎のため東京都目黒区の病院で7死去、102歳。
1902年岩手県盛岡市生まれ。高田雅夫に師事。31年夫の江口隆哉とともにドイツ留学し、ウィグマン舞踏学校でモダンダンスを学ぶ。
帰国後、江口・宮舞踊研究所を設立し、洋舞界に新風をもたらす。50年芸術祭に参加し、作品「プロメテの火」が文部大臣賞受賞。翌年舞踊理論について文部大臣賞を受賞。学校教育に創作舞踊を導入し貢献する。日大芸術科講師を経て現在に至る。
 
 
文学座を退団し座友。その後は、同郷の宮沢賢治の作品の盛岡弁による朗読や、聖書の朗読などに新たに取り組んだ。
晩年は高齢となったこともあり、活動の主体を演劇から朗読に移していた。宮沢賢治の童話と詩を岩手の方言で読む朗読会を続け、平成15年に菊池寛賞。、死去直前の時点で存命している日本の全芸能人中、最高齢であった。
 
 天真爛漫、気さくな語り口がさわやかだ。フランスのモダンな芝居の翻訳者、演出家としても長いキャリアをもつ。最近ではNHKの「おしん」。幼いおしんが奉公する加賀屋の大奥様がはまり役で広い 自然に与えられた仕事をやってきただけで、自ら「主役に」とか、「目立つ役でないとイヤ」とか、わめき立てて役柄を得た覚えはない。
大の運動音痴」だったが、健康のため
にヨガを始めた。ひとつだけ気掛かりなのは白内障で、最近、頭の中がぼわっとしている
感じがする。好きな読書もままならない。周囲から「思い切って手術したら、人生観が変
わるよ」とも言われたけれど、いまだに決心がつかないでいる。

浮田胤子(神戸・1905年生れ)102

『俳句に綴る一代記』
 

 今日の読売新聞の長谷川櫂氏による「四季」に明治38年生れの浮田胤子さんの作品が紹介されている。浮田さんは現在102歳、今年ふらんす堂から『らちもなき』という句集を刊行した。その本に今年の一月に撮られた浮田さんの近影写真が入っているが、とても美しいご婦人である。ついこの間、中井がお電話をさしあげたところ、とてもお元気であるとのことである。なにしろ日露戦争当時のお生まれ。長谷川氏によって、山口誓子に俳句を学んだ現役の俳人として紹介されている。さてその一句。

 知らぬ間に生身魂とは笑止なり  浮田胤子

●『夫 104 歳 妻 102 歳 共に歩んで79 年』
 
 上杉 是(ただし明治39 年(1906)、妻フシエ 明治41 年(1908)生
 
歳の肖像
 是さん夫婦は、七十七歳の時に、山口県から川西市に住む娘夫婦の近くへ引っ越してきた。「そんな年でよく来てくれたと思います。父は家庭菜園をしてたんですが、今は私がやって、ご近所にも配っています」と邦彦さん。
 「折角おいでいただいたんですから、どうぞゆっくりなさって下さい」と言いながら、フシエさんは、玄関から門まで出て、いつまでも手を振って下さった。「あんな嬉しそうな華やいだ顔、久しぶりに見た。やっぱり人に来てもらうのって大切なことなんやね」と良子さん。どうやら、上杉家の長寿の秘訣
は、明るく温かなご家族にあるように見えた。
 是さんが立ち上がろうとすると「せぇーの、よいしょ!」と良子さん夫婦がズボンの後ろを持ってサポートする。この呼吸がまたピッタリなのだ。
 
長寿の秘訣
 
 是さんのノートやメモには「物事は誰でも自分の思うようにはならない。イライラしたり、クヨクヨしたりしないで、のんびりと、いらない気を遣わないようにして周りの人たちと円満に生活をする」と長寿の秘訣らしきものが書かれているそうだ。フシエさんに聞くと、「格別、思い当たることありません。好き嫌いもありません。寝たいとき寝て、起きたい時起きる。のんびりしてます」。
 
 

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