『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(146)』「水木しげるのラバウル戦記」読後感ー「生へ健全な執着」の表現と 『「人間を虫けらの様に扱う」軍隊組織を嘲笑する』距離感は天才的です。
2015/12/26
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(146)』
「水木しげるのラバウル戦記」を 読みましたー
「生へのすこぶる健全な執着」の表現と
『「一個の人間を虫けらの様に扱う」軍隊組織を
嘲笑する』距離感は天才的です。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/157056/139344/56075454
このところ、読書三昧、戦争もの、中国関連など乱読です。
合間に、全く読んだ事のなかった「水木しげる」、を読みました。
ご承知の様に、パプアニューギニアのラバウルから左腕を失っての帰還です。
当時、現地で書き溜めたスケッチに後日コメントを書き加えたもので、現場の口ぶり」は濾過されてはいますが、陰惨な軍隊生活に全く犯されない水木二等兵の精神の健全さ、天性の楽天気質が全編を覆い尽くしています。
もちろん実話ですが、最後のラバウルのトーマ地区での、現地土人との交流、女酋長他多勢から日本に帰らずに現地除隊しろと説得され、一時はその気になってしまうほど部落のみんなからほれ込まれてしまう、読む者を唖然とさせ、作者は本当に戦争をしに行ったのだろうかと疑わせる名シーンで終わります。
自分の命を大切にし、国を軽蔑する健全な精神が充満しています。
氏の「生へのすこぶる健全な執着」の表現と、『「一個の人間を虫けらの様に扱う」と軍隊組織を嘲笑する』距離感は天才的です。
WIKi 水木しげる
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%9C%A8%E3%81%97%E3%81%92%E3%82%8B
水木しげる記念館
http://mizuki.sakaiminato.net/
さすが妖怪!水木しげるさん御年93歳がいろいろ凄すぎる
http://matome.naver.jp/odai/2138668436302777901
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