『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ(93)』「意地の張り合いの中で、日本人の戦闘機パイロットは中国人パイロットと対峙している ”」「ニューヨーク・タイムズ」(3/8)
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(93)』
「In a Test of Wills, Japanese Fighter Pilots Confront Chinese」”
-
(意地の張り合いの中で、日本人の戦闘機パイロットは中国人パイロットと対峙している ”)「ニューヨーク・タイムズ」(3/8)
「In a Test of Wills, Japanese Fighter Pilots Confront Chinese」” (意地の張り合いの中で、日本人の戦闘機パイロットは中国人パイロットと対峙している ”)By MARTIN FACKLERMARCH 8, 2015http://mobile.nytimes.com/2015/03/09/world/in-a-test-of-wills-japanese-fighter-pilots-confront-chinese.html?_r=0
F国際ビジネスマンから3/23日、便りが届いた。
「NYTは引き続きフォローしております。ちょっと時間が経過しましたが、那覇の航空自衛隊のスクランブル第一線からヒヤリングです。抑止力としての軍備の増強も、不慮の接触事故を招きかねず、局地戦では終わらない可能性もあります。
迎撃機のパイロットの苦衷から、安倍政権の政治的、外交的手腕の欠如を指摘し、日中間のソフト面の早急な改善を急ぐよう提言しています」
http://mobile.nytimes.com/2015/03/09/world/in-a-test-of-wills-japanese-fighter-pilots-confront-chinese.html?_r=0
以下は「F氏のコメント」です。
- 、本件では、NYTの最大の関心事の一つ、安倍政権下の安全保障関連法制の解釈変更と新規法制の制定の動き、そして実働部隊である自衛隊の動向、係争当事者である中国、米国の動静について、調査結果の要点が整理、報道されている。
- . 主題は、日米関係を中心とした日本の集団的自衛権の法制、明文化の早急な動き、自衛隊の戦力増強に向けた転換と軍備の急ピッチな拡充、日米の共同作戦能力の一層の強化と体制の拡大など、今の安倍政権の、日本の軍事力の強化を中心とした安全保障政策と実力行使が、日本の平和、日米関係の安定、延いては東南アジアの秩序の回復を本当にもたらすものとなるのであろうか?ということである。
- 安全保障体制の維持強化を保障する一つは、最前線の実力部隊であることは論を待たない。本件では、那覇基地の航空自衛隊パイロットが、操縦カンを握る手の甲が緊張で白くなる程の試練の中で毎日耐え忍んでいるが、中国軍機の操縦技術も年々向上し、一触即発という万一の事態を懸念する程になっている、と言う。
- 筆者は、中国の2015年の軍事支出、前年比10、1%, 1450億㌦に象徴されるように、早晩、日米の軍備と均衡するのは時間の問題とし、抑止力としての戦力の強化は極めて重要としながらも、安倍政権の集団的自衛権を含む軍事力中心への依存体制のみでは、自衛隊第一線の不慮の接触事故など、遠からず限界が来るとして、日中間の政治的、外交的関係改善に優先度を上げて全力投球するよう強く提言しているのが注目される。
http://mobile.nytimes.com/2015/03/09/world/in-a-test-of-wills-japanese-fighter-pilots-confront-chinese.html?_r=0
” 意地の張り合いの中で、日本人の戦闘機パイロットは
中国人パイロットと対峙している ”
by Martin Fackler nytimes.com 2015/3/8
この島嶼群上空の主導権争いは、アジアにおけるパワーバランスを変える、より大きな戦闘の代理戦争の様相を呈している。ここでは中国は昔からのライバルである日本の一世紀に亙る優位性を覆し始めている。中国の軍事計画当局者は、係争中の島嶼群を含めて沖縄諸島を、中国の防衛のための”第一列島線”と呼んでいる、これは結局、米国と日本が長い間支配してきた日本の西部海域を中国がコントロールしたいと言う事を意味している。
低成長の続く日本は、中国の急速な軍事支出の膨張には対抗出来ない事に気付いているので、中国が係争中の島嶼群を強奪したり、勿論、日本の他の島嶼にも何らかの計画をさせない様に、自衛隊の配置を変えようとしている。安倍氏の政府が取り組んでいる法律の変更は、日本の自衛隊を、攻撃されている同盟国の助勢のために、今まで以上に自由に動かしたいということであり、米国にとってより完璧な軍事パートナーに日本を変えさせる一層大きな戦略の役割を果たしたいと言うことである。
日本の最大の強みは、海上自衛隊、MSDFである。イージスレーダーシステム等の高度な装備を有して、日本人は、恐らくイギリス艦隊を別にすれば、アメリカ艦隊と完璧に切れ目なく活動できる実力を有する唯一の艦隊を持っている、とアメリカ軍の司令官は言う。日本の防衛予算は2015年で4兆9800億円、420億ドル、前年比2.8%上昇したが、一方中国の軍事支出は同年で10,1%の上昇、推定1450億ドルである。
昨年12月までの9ヶ月間で、パイロットが外国機の侵入を阻止する為にスクランブル出動した回数は379回であり、これは2010年の同月間比の6倍に跳ね上がっている。
関連記事
-
-
世界も日本もメルトダウン(962)★『ポピュリズム跋扈の中、日露急接近で世界史は動く 米国が最も恐れる対米独自外交路線に安倍は踏み切れるか』●『コラム:北方領土問題で急接近するロシアと日本』●『 パックンのちょっとマジメな話 盛り土は気になるけど、北方領土もね』●『米国には「二重投票」する有権者が百万人! 大統領選のインチキ暴く』●『 未来の電子社会に影を落とす過去の冷戦、 米大統領選の電子投票システムもハッキングされる? (英FT紙)』●『ノルウェーの巨大ファンド:国富を使わない方法 (英エコノミスト誌)』●『ついにスマホブームは終わるのか? 今年の世界出荷台数、ほぼ横ばいとの見通し』
世界も日本もメルトダウン(962)★ ポピュリズム跋扈の中、日露 …
-
-
「国家情報局、来年7月設置調整ー国家情報局の歴史研究」★『空前絶後の名将・川上操六の日本の軍人トップリーダー養成はなぜ失敗したか<陸軍大学校の失敗例>★『東条英機の父・東條英教のケーススタディー』
逗子なぎさ橋珈琲テラスより「日本戦略講座」 /2011 …
-
-
日本リーダーパワー史(925)人気記事再録『戦時下の良心のジャーナリスト・桐生悠々の戦い②』★『権力と戦うには組織内ジャーナリストでは不可能とさとり、フリージャーナリストとして個人誌「他山の石」(いまならSNS,ブログ)で戦った』★『言論機関は今、内務省と陸軍省の二重の監督下にある。私たちは『三猿』の世界に棲む。何事も、見まい、聞くまい、しやべるまいむ否、見てはならない。聞いてはならない。しやべってはならない「死の世界」に棲まされている』★『「言論の自由を圧迫し、国民をして何物をもいわしめない。これが非常時なのだ」』★『「畜生道に堕落した地球より去る」と 69 歳で壮絶死』
2010年1月26日 日本リーダーパワー史(34) 日本リーダーパワー史(34 …
-
-
★『リクエスト再録記事 (2013/02/14 )』宮崎滔天ー―尖閣問題で軍事衝突が危惧されている今こそー100年前の中国革命(辛亥革命)の生みの親・宮崎滔天に『日中両国民』は学ばなければならないー
2013/02/14 に執筆 ―尖閣問題で軍事衝突が危惧されて …
-
-
日本メルトダウン(927)『日本の政治:国会支配の行方 (英エコノミスト誌)』●『関東で地震が頻発、直下型大地震の前触れか? 「伊豆・相模地域は警戒を」と埼玉大・角田教授』●『日本軍と共謀した毛沢東を、中国人はどう受け止めたか?』●『ここは世界遺産か、それとも「聖なるスーパー銭湯」か~あまりにも残念な「熊野古道」の現状』
日本メルトダウン(927) 日本の政治:国会支配の行方 (英エコノミスト誌 20 …
-
-
『オンライン/スクープ映像(6分間)』★『古都鎌倉のど真ん中で、黄金色のカワセミの魚釣りの撮影に成功(2020年12月20日午後2時)本覚寺横の滑川で、夷堂橋から撮影す
スクープ映像/鎌倉のど真ん中で、黄金色のカワセミの魚釣りの撮影に成功(2020年 …
-
-
『オンライン講座・吉田茂の国難突破力⑨』★『歴代宰相の中でも一番、口の堅い吉田じいさんは公式でも突っけんどんな記者会見に終始して、新聞記者と個人的に会談したケースは少ない。『総理番記者』は『新聞嫌いの吉田ワンマン』取材用に誕生した」●「伊藤博文の大磯邸”滄浪閣“を買取り、自邸の『海千山千楼』に改築した
2016/02/09 日本リー …
-
-
日本リーダーパワー史(764)―『さらば!「東芝」の150年歴史は「名門」から「迷門」、「瞑門」へ』● 『墓銘碑』経営の鬼・土光敏夫の経営行動指針100語を読む』③『社内の人間の顔をたてるよりも、社外への会社の顔をつぶさぬことを考えよ』★『賃上げは生産性向上の範囲内で」ではなく「賃上げを上回る生産性向上を」と考えよ』
日本リーダーパワー史(764) さらば!「東芝」の150年歴史は「名門」から …
