前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

中国への旅―新旧中国の歴史・現在・将来への3Dの旅

   

中国への旅―新旧中国の歴史・現在・将来への3Dの旅
前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
「上海万博」も1カ月を経過した。ギリシャの金融危機に端を発したEU,アメリカの金融市場の混乱、その世界への波及、日本では鳩山民主党政権の普天間問題の迷走、経済・財政状態の低迷とくらべて、中国の躍進・超大国化が一層際立ってきた。
 

「上海の今を見なくては世界の変化はわからない。それも年に1回どころか3ヵ月に1回くらいは見てないと、そのスピードの変化についていけない」―と友人にたきつけられ,このほど、建設ラッシュにわく万博開催直前の上海と南京を旅してきた。
 

中国の現在進行形を知るために最もホットな爆発都市・上海。中国の歴史の都、日中関係の過去を知るための南京―を各5日間ほど滞在し、観察してきた。
 
まず、上海に飛び陸路5時間ほどで最初に南京を訪れた。
南京は北京、西安、洛陽と並ぶ中国四大古都のひとつ。中国3世紀の歴史以降は、東呉、

宋、斉、梁、南唐、明などの10の王朝がここに都を定め、近代では、太平天国の革命政府が南京に置かれ、中華民国臨時政府の首都もここ南京だった。日本との関係は深い。
 

日本からの中国へのパックツアーには南京はあまり入っていない。ガイドブックにも北京、上海、大連などは1冊で出ているのとくらべると、南京の1冊本はないし、紹介している本も分量がいずれも少ない。

なぜか。70年余の前の南京事件による反日の空気が未だに根強いのではないかと、日本側が敬遠しているのではないだろうか、と思い、現地にいってそのあたりもじっくり見てみたいと思った。
 

それと、上海では何と言っても、見たいのがその経済開発・発展の中心地域。通称「バンド」と呼ばれ、100年前からの外国の旧共同租界だったエリア。その目の前の黄浦江を挟んで対岸の浦東新区には2008年夏に誕生した上海環境金融中心である。
 

ニューヨークのマンハッタンの21世紀版。超モダンな形をした492mの超高層ビル。94、97、100階建のビルがずらりと並んであり、経済大躍進のシンボリックで、コントラス(旧租界地の建物との比較)な風景を見ながら、日本との過去・現在・今後の関係も考えてみたいと思った。
 

南京では中山陵、中華門、夫子廟、烈士記念館、南京博物館、南京大虐殺遭遇同胞記念館、中国近現代遺跡博物館、太平天国歴史博物館などをくまなくまわり、日中戦争の戦跡後をたどりながら日中関係の歴史的なミゾ、ルーツ相互理解のための必要な条件などについて思いを巡らせた。
 

上海でも昭和12年(1937)の上海事変の戦跡後や魯迅、内山書店(内山完造)の旧跡、上海博物館、旧日本人街などをたどりながら、今後の日中関係に思いをはせた。今後のこの旅で見たこと、感じたこと、考えたことと、日々大量に流されているマスメディア、ネットでの最新中国情勢の分析を織り交ぜながらレポートしていきます。

 

この旅から帰り、もう一度、日中近代史を勉強しなおそうと思い、かんだの古本屋で、30年以上探しもとめていた「山座円次郎―大陸外交の先駆」長谷川峻著 時事新書 1967年)を見つけて大喜びした。

 
 

 - 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊶』「米ワシントンポストが<オバマ大統領のアジア歴訪を悩ませる日本発の危機>と報道」

『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊶』   ◎「米ワシントンポス …

no image
知的巨人たちの百歳学(110)ー『屋敷も土地も全財産をはたいて明治の大学者/物集高見、高量父子が出版した大百科事典『群書索引』『広文庫』の奇跡の「106歳物語」②『 物集高量に匹敵する言語学者といえば、諸橋轍次(99歳)だが、この大学者も奇行、変人的なエピソードが多いが、それは誤解である』

屋敷も土地も全財産をはたいて明治の大学者/物集高見、高量父子が出版した大百科事典 …

no image
日中北朝鮮150年戦争史(40)『北朝鮮が崩壊すると難民が日本に押し寄せる 「巨大なテロリスト」への臨戦態勢が必要だ(池田信夫)』●『北朝鮮の暴走は第二次朝鮮戦争の前触れだ 潮 匡人』●『アメリカ側の専門家5人が語る中国の覇権に向けた新展開』(古森義久)『 ポスト習近平」を巡る中国権力闘争は今が佳境(金子秀敏)』●『 中国がピリピリ、「花夫人」とは何者なのか 習近平政権下で強まる言論への規制』

日中北朝鮮150年戦争史(40)   北朝鮮が崩壊すると難民が日本に押 …

no image
日本の「戦略思想不在の歴史」⑸『日本最初の対外戦争「元寇の役」はなぜ勝てたのか⑸』★『当時の日本は今と同じ『一国平和主義ガラパゴスジャパン』★『一方、史上最大のモンゴル帝国は帝国主義/軍国主義/侵略主義の戦争国家』★『中国の『中華思想』『中国の夢』(習近平主義),北朝鮮の『核戦略』に共通する』

 日本の「戦略思想不在の歴史」⑤「元寇の役」はなぜ勝ったのか』 クビライは第一回 …

no image
人気記事再録『「新聞と戦争」の日本史』<満州事変(1931年)から太平洋戦争敗戦(1945)までの戦時期の新聞>

2009/02/10  「戦争と新聞」を検証する  講演録 1995年2月15日 …

『日本の運命を分けた<三国干渉>にどう対応したか、戦略的外交の研究講座③』『リーダーシップの日本近現代史』(56)記事再録/<国難日本史ケーススタディー④>林董(ただす)の『日英同盟論を提言ー欧州戦争外交史を教訓に』 <「三国干渉」に対して林董が匿名で『時事新報』に日英同盟の必要性を発表した論説>

2012-03-10 /<国難日本史ケーススタディー④>林董(ただす)の『日英同 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(262)/ 『明治陸軍の空前絶後の名将・川上操六参謀総長④『徳富蘇峰による人物評「細かいことに気のつく人は、大きいことには気がつかぬが、川上大将はよく大方針(日清戦争の勝利、日露戦争の準備)を定め、有能な人物を適材適所に用いて縦横無尽に活躍させて<坂の上の雲>を達成したリーダーパワーは傑出していた』

・ 2010/02/04 記事再録<クイズ『坂の上の雲』 明治陸軍の空 …

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(151)』★『わがメモアールーイスラエルとの出会い、Wailing Wall , Western Wall 』(嘆きの壁)レポート(1)

なぎさ橋通信(24年8月10日am700)   2016/02/15 …

no image
日韓レーダー照射問題にみる『異文化コミュニケーションの難しさ―『感情的』か、『論理的』かーが文明度の分かれ目』★『外交バトルの底に日中韓ケンカ作法の違いが見える』

  米中貿易戦争は軍事衝突に発展する可能性は!? トランプ大統領は20 …

『オンライン/日本の戦争を考える講座➄/ ★ 『 尾崎咢堂の語る<明治維新の変革とは、徳川幕府を倒した薩摩と長州とを征服者とし、日本国民全体を被征服者の地位に置き、これらの征服者はそれぞれ陸軍と海軍に立籠って勢力を争った結果が、昭和軍国主義への暴走となった。近代市民革命とは言えない。

  2012/03/17  日本リーダー …