前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

<F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(210)>『カタールの天然ガス輸出先は第1位が日本で全体の約21%』★『イランシンパのカタールを、テロリスト支援国家の役割から全面的に手を引かせる事が今回の国交断絶の主目』★『コラム:瀬戸際のカタール、事態収拾に元首交代も選択肢』●『国交断絶、小国カタールがここまで目の敵にされる真の理由』★『カタール、LNG契約交渉で日本側に強硬姿勢 権益排除も』●『イラン、日本への液化石油ガス輸出を停止=通信社』

   

 <F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(210)>

『カタール天然ガス輸出先は第1位が日本で全体の約21%』

 『イランシンパのカタールを、テロリスト支援国家の役割から全面的に

手を引かせる事が今回の国交断絶の主目』

< F氏のコメント>

今回のカタールとの国交断絶は、この布石が最終的にトランプ政権の思惑通りになるか?は分かりませんが、イスラエル側(ネタニャフ首相、クシュナー上級顧問など)と綿密に検討されたものと想定されます。

ネタニャフは以前から、ハマス(パレスチナ、ガザ地区)がある限り、パレスチナとの和平交渉は成就しない、何故ならハマスは、ファタハ(パレスチナ、ヨルダン川西岸地区)と異なりイスラエルの存在を認めていないから、と言い続けています。

ハマスの組織力を壊滅させる事がイスラエルの悲願、国軍が戦車隊を派遣して甚大な被害を与えても直ぐ復活。ハマスの大きな後盾が多額の資金提供を続行するカタールでした。

イランと相談しながら、と言われています。 イスラエルとパレスチナの和平交渉前進には、ハマスの決定的な弱体化と壊滅が必須であり(ネタニャフの年来の主張)、今回のカタール鎖国政策の目的の一つがここにあります。

カタールの手足を奪った結果としての兵糧攻めの効果がハマスの白旗となるかは、イラン、シリア、レバノンからのパレスチナ支援ルートも同様に断ち切れるかどうかに掛かっています。

三ヶ国はカタールルート崩壊の挽回に必死になる筈です。

もちろん、イランのシンパとして、テロリスト支援国家の役割から全面的に手を引かせる事が今回の国交断絶の主目的ですが。

今回のカタール断交がハマスの弱体化と方向転換をもたらし、イスラエル、パレスチナの和平交渉がトランプ政権下で前進するかどうか見ものです。

Palestinian expert: Hamas might end up biggest loser in Qatar dispute

http://www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Palestinian-expert-Hamas-might-end-up-biggest-loser-495066

コラム:瀬戸際のカタール、事態収拾に元首交代も選択肢

https://jp.reuters.com/article/qatar-breakingviews-idJPKBN18Y0B5

湾岸諸国の外交問題、2022年カタールW杯開催にも影響?

http://www.afpbb.com/articles/-/3130952?cx_tag=pc_rankday&cx_position=4#cxrecs_s

国交断絶、小国カタールがここまで目の敵にされる真の理由

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/06/post-7754.php

イラン、日本への液化石油ガス輸出を停止=通信社

http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2016/06/171509.php

カタール、LNG契約交渉で日本側に強硬姿勢 権益排除も

http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2017/05/193451.php

カタール断交、背後にロシアの偽ニュース工作か 米捜査当局

https://www.cnn.co.jp/world/35102372.html

 - 戦争報道, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
★10最重要記事再録/日本リーダーパワー史(812)『明治裏面史』 ★ 『「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、インテリジェンス㉗『日本最大の国難・日露戦争で自ら地位を2階級(大臣→ 参謀次長)に降下して、 全軍指揮したスーパートップ リーダー児玉源太郎がいなければ、日露戦争勝利は なかった ーいまの政治家にその胆識はあるのか?』★『トランプ米大統領の出現で、世界は『混乱の時代』『戦国時代に逆戻りか」 に入ったが、日本の国民にその見識 と胆力があるのかー問われている」

                                         …

no image
『日米戦争の敗北を予言した反軍大佐/水野広徳③』-『その後半生は軍事評論家、ジャーナリストとして「日米戦わば、日本は必ず敗れる」と日米非戦論を主張、軍縮を、軍部大臣開放論を唱えるた』★『太平洋戦争中は執筆禁止、疎開、1945年10月に71歳で死亡』★『世にこびず人におもねらず、我は、わが正しと思ふ道を歩まん』

日米戦争の敗北を予言した反軍大佐、ジャーナリスト・水野広徳③  &nb …

no image
片野勧の衝撃レポート(42) 太平洋戦争とフクシマ⑮悲劇はなぜ繰り返されるのか「ビキニ水爆と原発被災<中>(15)

   片野勧の衝撃レポート(42) 太平洋戦争とフクシマ⑮ …

no image
日本リーダーパワー史(691) 『中国/朝鮮行動学のルーツ⑥』『中国紙『申報』 からみた「中国が行っている冊封の儀と 属国の国力強化について」(1884(明治17) 年2月9日付)

日本リーダーパワー史(691) 『中国/朝鮮行動学のルーツ⑥』130年前の『中国 …

no image
日本リーダーパワー史(739)『大丈夫か安倍ロシア外交の行方は!?』(歴史失敗の復習問題)『プーチン大統領と12/15に首脳会談開催。★『「ロシャに対しては、日本式な同情、理解で 仕事をしたら完全に失敗する。 ロシャは一を得て二を望み、二を得て三を望む国であり、 その飽くところを知らず、このようなものに実力を示さずして 協調することは彼らの思うままにやれと彼らの侵略に 同意するのと同じことだ」 (ロシア駐在日本公使・西徳二郎)』

 日本リーダーパワー史(739) 『大丈夫か安倍ロシア外交の行方は!?』 (歴史 …

no image
池田龍夫のマスコミ時評⑧ 「公正・客観的視点に立った論評を」「鳩山論文」を曲解した〝過剰報道〟を再検証

池田龍夫のマスコミ時評⑧   「公正・客観的視点に立った論評を」「鳩山 …

no image
☆(お勧め記事)渡辺幸重の原発レポート④-『最悪のシナリオから考えるー日本海溝投棄の疑問・提言(2)』

渡辺幸重の原発事故レポート④   『最悪のシナリオから考えるー日本海溝 …

no image
『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』㉗「長崎事件に対しての英側の見解」(英「ノース・チャイナ・ヘラルド」)

     『中国紙『申報』からみた『日中韓150年 …

no image
日本リーダーパワー史(941)~「ノーベル賞とジャーナリズム」★『社会を根本的に変えるのは科学技術の進歩とイノベーション』★『最も必要な教育とは科学教育であり、論理的な思考力である』

日本リーダーパワー史(941) ノーベル賞とジャーナリズム 今年のノーベル生理学 …

日本リーダーパワー史(694)(再録)-150年、日中友好、対立、戦争の歴史裏面史ー 「五百年に一人しか出ない男」ー日清貿易研究所を設立した荒尾精

日本リーダーパワー史(694) (再録)-150年、日中友好、対立、戦争の歴史裏 …