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日中北朝鮮150年戦争史(19 )世界史『西欧列強の植民地争奪合戦』 の中での日清戦争勃発〈1894年)②【福沢諭吉の開戦論】李鴻章・袁世凱の属国朝鮮の支配、教唆の証拠が明白なる以上、我が国は躊躇すべきでなく直ちに開戦せよ』

      2016/08/17

  日中北朝鮮150年戦争史(19 )

世界史『西欧列強の植民地争奪合戦』

の中での日清戦争勃発〈1894年)ー

『ヨーロッパ列強(英、仏、独、ベルギー、

ロシア)のアフリカ、アジ

分捕り合戦の同時進行」②

日清戦争を『世界植民地争奪合戦』の中で

考えてみると、よりよくわかる。

 

7,2 駐日イギリス代理公使オーコ―ンナー、陸奥宗光外相に日清間の調停を申入れる。12、清国、イギリスの調停案を拒否。

駐清代理公使小村寿太郎、今後不測の事態が起きても日本には責任はなく、すべて清国に責任があると清に通告する。17イギリス、再び調停をはかる。21、不調に終わる。

7.10 大鳥公使,実行期限を付した内政改革案を朝鮮政府に提出.7.16朝鮮政府,日本軍の撤退が先決と回答。

7・16 日英通商航海条約・付属議定書・付属税目調印(領事裁判権廃止・関税率引上げを実現).8.27公布〔勅〕,7.17施行.

7・17 宮中で大本営会議を開く。樺山資紀を海軍軍令部長とする。中牟田 倉之助は解任される。

7・19 海軍、常備艦隊および西海艦隊で連合艦隊を組織する。司令長官伊東祐亨。

「常備艦隊」司令長官・伊東祐亨本隊(伊東司令長官直率)(松島)(厳島)(橋立)(高千穂)(千代田〉(比叡)(扶桑)

第一遊撃隊(司令官・坪井航三)(吉野)(浪速)(秋津洲)

報知艦〈八重山)

艦隊付属艦(筑紫)(磐城×愛宕)(摩耶)(鳥海)(天城〉

艦隊付属船人山城丸)(近江丸)

艦隊付属水音艇〈小鷹)(第7号)〈第12号)(第13号)(第22号)(第23号〉

「西海艦隊」司令長官・相浦紀道ー(金剛)(天龍)(大島)(大和)(赤城)(高雄)(武蔵)

 

7.20 大島公使,清・朝鮮宗属関係の破棄その他を要求する最後通牒を朝鮮政府に提出(7.22を回答期限とする).

7.23 日本軍,京城の朝鮮王宮を占韻.朝鮮軍を武装解除.国王,日本側の圧力により,大院君に国政総裁を命ずる.

7,23  連合艦隊,佐世保を出動

 

7、24【福沢諭吉の開戦論】

今日に至りて押問答は無益なり、一刻も猶予せず、断然支那を敵として我より戦を開くにしかざるなり。これまで我が国が平和の方針を取りたるは、支那が我に対して未だ直接の損害を加へざりしがためなれども、今日はしからず、

李鴻章・袁世凱の輩があらゆる手段を尽して韓廷を教唆したるその証跡の明白なれば、我が国はこの際なんの躊躇する所かあるべき、直ちに開戦を布告して、以て懲罰の旨を明らかにすると同時に、かの支那人をして自から新たにするの機を得せしむるは、世界文明の局面において大利益なるべし。〔時事新報〕

7.25 大院君,清・朝鮮宗属関係の破棄を宣言し,牙山の清国軍撤退を大鳥公使に依頼.

7・25 豊島沖海戦。日本の巡洋艦(吉野)(秋津洲)(浪速)、朝鮮豊島沖で清国艦隊と交戦し、巡洋艦(済遠〉を撃退、砲艦(広乙)を撃沈、(操江)を捕獲、また清国兵一千人を輸送中のイギリス籍輸送船(「(こうしょうごう)」)を撃沈する。

「二十五日午前七時、朝鮮豊島近傍に於て我が軍艦に対し、清国軍艦より砲撃したるを以て我が軍艦よりもこれに応戦したる未、敵艦操江号を捕獲し、清兵千五百人を載せたる運送船一般を撃ち沈めたり、清艦広乙号は朝鮮東岸に、靖遠号[実際は済遠]は清国に向ひ遁走せり。」〔「東京日日新聞号外〕

高陞号)撃沈が伝えられたイギリスでは世論が憤激するが、八月三日にケンブリッジ大学教授ウェストレーキが、六日にオックスフォード大学教授ホルランドがタイムズ紙に()は戦時に交戦国の兵士を運送中であったと見解を発表したことによって、沈静化する。

7,27 朝鮮で政府に代わる軍国機務処が設置される。総裁金弘集。全議員には親日派が多く就任する。

7,29 陸軍少将大島義昌が率いる混成旅団、朝鮮成歓で清国軍を破り、占領する。

7,30牙山も占領する。

「二十九日朝三時間戦、激戦五時間の後、我が軍全勝を以てことごとく成歓駅の敵塁を抜きたり。支那兵二千八百余人にして、死傷五百余人、我が軍の死傷将校五名、下士卒約七十名、敵は狼狽、全く分散して洪州の方向に潰走せり。けだし群山付近より朝鮮船に乗るつもりならんか。分捕。軍旗数旗、大砲四門、その他山のごとし。なは進撃して牙山の根拠を奪えり。」〔国民新聞-8月4日〕

7,31  清 国総理衛門、小村寿太郎公使に国交断絶を通告する。

7,31  陸軍戦時給与規則・海軍戦時給与規則を定める。

8,1 日本、清国に宣戦を布告する。

 

●< 国外の植民地事件の年表>

7.4 ハワイ臨時政府,ハワイ共和国成立を宣言.8.7米国,共和国を承認.

7.23 李鴻章,英船4隻を雇い,牙山に2000人派兵.7.24 清の援兵1700人,牙山に到着.

7.23 朝鮮,大院君ふたたび政権をとる.

7.27 朝鮮,軍国機務処を設け,内政改革に着手(甲午更張).

 

8.1 日清両国,宜戦布告(日清戦争).

8.2 朝鮮国王,各国公使に援助を要請.

8.7 英国,日清戦争に中立を宣言.8.ロシアも中立を宣言.

8.20 李鴻章,朝鮮国王から援助要請の密電をうける.

8.- アルメニアで反トルコ蜂起.9月,トルコ,蜂起を弾圧.

9.1 独・ポルトガル間に協定調印.ドイツ領東アフリカとモザンビークの境界を画定.

9.19 上海華盛紡織総廠操業開始.

9.25 英国,ケープ植民地とナタール間のポンドランドを併合

ケープ植民地https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0

ポンドランド

https://kotobank.jp/word/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-135212

10.6 英国,独・仏・露・米に極東への共同干渉を提案.米・独の反対で失敗

10.15 ユダヤ系の仏軍参謀将校ドレフユス,スパイ容疑で逮捕される(ドレフユス事件の発端).

12,22 終身禁固の判決.

10.26 ドイツ宰相カプリヴィ辞任.後任にホーエンローエ相.

10一朝鮮 東学農民軍,再蜂起し,日本軍に抗戦.

ll.I ロシア皇帝アレクサンドル3世没.ニコライ2世即位(1917.3.15退位).

11.4 恭親王,英・米・独・仏・露の公使に,朝鮮の独立,賠償支払を条件に,日清戦争の休戦調停を要請.

11.10 マダガスカル,フランスの保護領化要求の最後通牒を拒否.フランス,全面的武力征服を開始.’95年2月,1万5000人の軍隊上陸を開始.

11.一孫文,ハワイで興中会を組織(入会者20人余).

11.- セシル・ローズ,トランスバールを訪問し,関税同盟参加を勧告.クリューゲル,これを拒杏 ローズ,反クリューゲル運動支援を開始.

この年、レーニン《人民の友とは何か》を出版。

 - 戦争報道, 現代史研究 , , , , , ,

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