前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『リーダーシップ・無料電子図書館を読む』―宰相「伊藤博文公」(国民新聞編、1930年刊、94頁)

      2015/01/18

『リーダーシップ・無料電子図書館を読む』―

「知行合一」『文武両道』で鍛錬し、書を捨てて、
地球を旅して、世界を変えよう。

前坂 俊之(ジャーナリスト)

テキストブック①「伊藤博文公」―国民新聞編集局編(1930年刊、94頁)
http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=165

私はブログで「日本リーダーパワー史」なる連載を500回以上現在も継続中である。

現在の世界は各国ともリーダー不在であり、そのために混迷、混乱が続いている。各国国民も自国、他国、世界の歴史を知らず、戦争勃発の歴史を知らないために、この混迷が一層、増幅されている。

伊藤博文は日本では、初代総理大臣であり「開国の父」であり、元勲として明治の発展、興隆に尽くした第一人者だが、お隣韓国では「韓国併合」の推進者であり、伊藤を暗殺した犯人の安重根を「国父」として仰いでいる。この点で、日韓の歴史認識は基本的な部分に越えがたいパーセプションギャップがあるといえる。

http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=165&article_id=5261

この書は伊藤博文の没後(暗殺20年)を記念して昭和4年10月26日の東京市公会堂で開催された国民新聞主催の講演会の記録である。

序文で「伊藤博文は明治時代随一の元勲である。伊藤の先輩には三条実美、岩倉具視、西郷隆盛、木戸孝允、大久保利通らは、その生涯は比較的短く、その功績は明治維新の一局面に限定されている。この点で、伊藤公は60年の生涯全部を国家に尽誠し偉業を達成した点は特筆される。

伊藤公の生涯は明治史の全貌であり、明治史とは常に不即不離のものである、この講演会の講演者は当代一流の権威者であり、とっておきの秘話が公開されており、一個の「伊藤公外伝」として内外に提供する価値のあるもあるものと信ずる」
―と国民新聞編集局長、網野繁勝は書いている。

http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=165&article_id=5262

この中で注目されるのは、韓国統監として、伊藤が『韓国の司法制度の整備』に尽力した点である。当時の会議録などが紹介されており、興味深い。

http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=165&article_id=5263

伊藤博文公――目次

① 『憲法制定及条約改正に関し海外に反響せる公の声望』枢密顧問官子爵 金子堅太郎
② 『法典編纂と伊藤公』…………         …枢密顧問官男爵 宮井 政章
③ 『伊藤公と韓国司法制度』           枢密院議長男爵 倉富 勇三郎
④  『ハルピン遭難当時の回顧』          前ポーランド公使 川上 俊彦
⑤ 『伊藤公を憶ふ』                   衆議院議員 元田 肇
⑥ 『辱知四十年の回顧』                    子爵 渋沢栄一
⑦ 『挨拶』    公爵 伊藤 博邦

http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=165&article_id=5263

 

[amazonjs asin=”4062159090″ locale=”JP” title=”伊藤博文 近代日本を創った男”]

 - 人物研究 , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日中韓近代史の復習問題/『現在の米中・米朝・日韓の対立のルーツとしての中国・韓国の外交詐術は変わらない』★『記事再録/日本リーダーパワー史(705) 『日清戦争の引き金の1つとなった防穀令事件 <1889年(明治22)>』★『最後の最後の最後まで、引き延ばし、拒否戦術で相手をじらし土壇場にならないと妥協しないのは中国/朝鮮側の常套手段』

  2016/04/24  /日本リーダ …

no image
岩切徹が斬る昭和戦後芸能史>『美輪明宏こそ稀人』『三島由紀夫、川端康成、志賀直哉』『 吉永小百合の人気』

<岩切徹が斬る昭和戦後芸能史>   『美輪明宏こそ稀人、本物のアーティ …

no image
日本リーダーパワー史(732) 再録記事★『世界が尊敬した日本人』 自動車修理工からー代で〝世界のHONDA〃を築いた本田宗一郎

  日本リーダーパワー史(732)     再録記 …

no image
『米中新冷戦時代に突入しているが、中国の思想・行動パターン(中華思想)を理解するためには清国新聞『申報』で150年前の日中韓対立戦争史の論説を読むとよくわかる』★『前坂俊之HPで「申報」の検索結果は 153 件あるので見てください。』

●前坂俊之HPで「申報」の検索結果 153 件ある、ので見てください。 http …

『Z世代のための日本スリランカ友好史』★『 日本独立のサンフランシスコ講和条約(1951年)で日本を支持したジャヤワルデネ・スリランカ大統領』★『同大統領ー感謝の記念碑は鎌倉大仏の境内にある(動画)』

2014/11/30 記事再編集 瀬島龍三が語る『日本の功績を主張したセイロンの …

no image
「日中韓150年戦争史」(72)「朝鮮王朝が行政改革を行えば日本は東学党反乱を鎮圧にあたる』『ニューヨーク・タイムズ』

    『「申報」や外紙からみた「日中韓150年戦争史」 日 …

『50,60,70歳のための晩年長寿学入門(93)★『エジソン(84)の<天才長寿脳>の作り方①」★『発明発見・健康長寿・研究実験、仕事成功10ヵ条①』★『生涯の発明特許件数1000以上。死の前日まで勉強、研究、努力を続けた生涯現役研究者ナンバーワン』

     2015/01/01百歳学入門(93)再 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(103)記事再録/『日露戦争の勝利に驚愕したヨーロッパ各国』★『ナポレオンも負けた強国ロシアに勝った日本とはいったい何者か、パリで最高にモテた日本人』★『「あの強い日本人か」「記念にワイフにキスしください」と金髪の美女を客席まできてキスを求めたかと思うと、店内の全女性から次々にキスの総攻撃にあい、最後には胴上げされて、「ビーブ・ル・ジャポン」(日本バンザイ)の大合唱となった、これ本当の話だよ』

2017/06/16  /日本リーダーパワー史(826)『明 …

no image
  世界、日本メルトダウン(1029)ートランプ大統領、習近平の注目の米中会談が6日から始まった。『米国で北朝鮮攻撃が議論の的に、日本は備えを急げ ソウルは火の海に、日本も報復攻撃されることは確実』★『北朝鮮攻撃の日は近い?米国で崩れてきた前提とは 米中首脳会談は成果を出せるか(古森義久)。』

 世界、日本メルトダウン(1029)ー トランプ大統領、習近平の注目の米中会談が …

no image
日本リーダーパワー史(279)『日本沈没は不可避か』-鈴木大拙の一喝②感情的な行動(センチメンタリズム)を排せよ

  日本リーダーパワー史(279)   『日本沈没・崩壊は不 …