日本リーダーパワー史(220)<明治の新聞報道から見た大久保利通①>『明治政府の基礎を作った』
2015/01/01
前坂俊之(ジャーナリスト)
同年八月十八日の西京の騒ぎより長州征伐の頃も、西郷隆盛、坂本龍馬と共に長州の木戸公に説いて薩長の和議を結び、慶応三年に西郷隆盛とともに長州へ行って謀事を通じ、京都へ参られて時を伺われるうち、徳川慶喜公が将軍職を辞し政権を天朝へ奉還して王政復古となる時に致されて参与となられ、明治元年の正月鳥羽伏見の戦争にも力をつくされ、同月十五日に 主上は御元服遊ばされ西京が少しく穏やかになったとき、
翌三年岩倉公に附いて鹿児島へ行かれ旧主を説いて上京を勧め、また木戸公と共に廃藩置県の事に尽力され、明治四年の六月大蔵卿に任ぜられて海陸軍を拡張する事を建白され、同年十一月岩倉具視公が欧米各国へ行かれるとき、木戸、伊藤、山口の三氏と共に副使となって洋航され、翌五年に帰朝のうえ、条約改正の事を建白され、
また今度の東下は重任ゆえ一層奮発して関八州と奥羽の残賊を鎮定するように大総督宮をも補けろという趣きの御沙汰があり、同年十月十九日鎮将府を廃されたときも本官にて東京在勤を命ぜられ、明治二年柳原右少弁が勅使となって鹿児島へ趣く時差藤になって下向され、同年二月十三日主上が御兼行についてお後より東下を仰せ付けられ(あとは追々)
同年八月十二日この御用を免され、同年十月八日特命全権副使として欧米各国へ参られ、明治五年三月二十四日に帰朝され、同年五月十七日御用にて米国へ参られて翌六年五月二十日帰朝され、同年十月十三日に参議に任ぜられ、同年十一月二十九日に内務卿兼任を命ぜられ、明治七年二月九日御用にて九州表へ出張され、同月十日に佐賀の暴動を鏡静のために出張され、同月二十八日鎮静について酒肴を賜り、同年三月一日に東伏見二品親王が賊徒征討総督となって進発されたについて、公へ御委任になって兵事に係わることは総督の権内に属すという事をお達しになり、
明治九年四月には霞が関のお邸へ 主上が行幸に成って「段の栄誉を得られ、また去年鹿児島の暴動につき西京へ趣かれたときは在行所に留って木戸君と共に征討の事に力を尽され、西南の賊の処置も追々時があいてきたゆえ八月二日に東京へ帰られ、十一月の二日に勲一等を叙せられて旭日大綬章を賜わり従三位に叙せられたほどのお方にて、実に先日の御難はお気の毒な事で有ました。さてこれからは同公を切殺した島田一郎その外の者の話しや大久保公についての話しは
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