日本リーダーパワー史(761)-『日韓朝歴史ギャップの研究」●『金正男氏暗殺は正恩氏の指示 北朝鮮専門家ら分析』★『朝鮮暗殺史の復習問題ー福沢諭吉、犬養毅、玄洋社らが匿った親日派の朝鮮独立党・金玉均を上海に連れ出した暗殺事件が『日清戦争の原因』ともなった』
2017/02/16
日本リーダーパワー史(761)
北朝鮮の金正男暗殺事件がまた起きた。
『北朝鮮』(旧朝)の歴史は血で血を洗う権力闘争、粛清の歴史である。
日清戦争も『金玉均暗殺が発火点となった』②
女2人はベトナム人か=金正男氏殺害容疑で警察―マレーシア紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170215-00000080-jij-asia
金正男氏殺害 、工作員が暗殺か 北朝鮮、遺体返還を要求
http://mainichi.jp/articles/20170215/ddg/001/030/002000c
金正男氏暗殺は正恩氏の指示 北朝鮮専門家ら分析
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2017/02/15/0800000000AJP20170215001600882.HTML
[速報]韓国情報機関「中国が金正男の身辺保護していた」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/02/15/0200000000AJP20170215002500882.HTML
エスカレートする正恩氏の恐怖政治 体制脅かす可能性も
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/02/15/0200000000AJP20170215002300882.HTML
北朝鮮独裁者、「身内殺し」の系譜
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6978.php
日本リーダーパワー史(760)―『北朝鮮の金正男暗殺事件がまた起きた』● 『北朝鮮』(旧李朝)の歴史は血で血を洗う権力闘争、粛清の歴史である』★『 日清戦争勃発は親日派の「朝鮮独立党」首領の金玉均暗殺が発火点となった』
http://www.maesaka-toshiyuki.com/longlife/23178.html
。日清戦争の発火点の130年前の金玉均暗殺事件をふりかえる②
その後、陸奥外相は金玉均の遺体が朝鮮本国へ送られた事実を確認すると、朝鮮国王、閔一族が旧慣習に従って死体に残虐な刑罰を加えると、①国際間の信用をなくす②日本国内の感情を刺激するとして、大鳥朝鮮公使を通じて、朝鮮駐在の各国公使と協力して『金玉均の遺体に刑罰を加えることを中止する』よう朝鮮政府に勧告させた。
3月14日、京城(ソウル)外交団の首席だった大鳥公使は外交団会議を招集し、日本政府よりの朝鮮国王に対する勧告に参加するよう要請した。しかし、ロシア代表のウェーベルは『金玉均は朝鮮国の重大犯人であるから、その処刑は朝鮮国王の権限に属し、外交団の勧告は内政干渉となる』として反対した。
結局、外交団では決議に至らず、各国公使が個人の資格で、罪人の死屍に斬刑にする朝鮮古来の慣習は、朝鮮の国際信用を著しく害する事実を、非公式に朝鮮国政府に説明するということになった。
会議が終了すると、大鳥公使は直ちに督弁交渉通商事務・趙秉稷に会見し、金玉均の死体に再び刑罰を加えることのないように勧告した。
しかし、趙督弁は朝鮮古来の刑律があることを主張して勧告を拒絶した。そしてこの日、楊花津において刑が執行された。金の遺体は、ばらばらに寸断され、首と四肢は、獄門台に梟(さらされ)た。その他の体は、寸断されたま漢江に捨てられた。
朝鮮政府は梟首(きようしゅ)の場所に、「謀殺大逆不道 罪人玉均ハ当日揚在津頭不得時凌処斬」と記した死刑宣告の高札を立てた。朝鮮では最高の惨刑で、日本ではすでに明治以降に廃止になった梟首刑が存続していた。
『日韓文化衝突、ギャップ』が日清戦争の発火点に
朝鮮国の習慣ではこのような大罪人の処分については、何人をも口を出すことは許されず、もし寛減すべしなどの議を唱えれば、たちまち同罪の刑に処せられた。
16日の夜、官吏が出張して来て現場を片付け、胴体は河中に投げ捨てられ、首は京畿道竹山に移して曝し、片手及び片足は慶尚道に回し、他の手足は咸鏡道に送り、各道各府各郡で曝すこととなった。
しかも、これだけでは済まない。その大逆罪は妻子供、親族、友人、親族9等に及ぶという残虐、苛烈なものであった。
金の実父は甲申事変以後10年の監禁刑を受けてたが、金の遺体が到着するや、銃殺刑となった。母と娘は毒をあおって自殺、弟は捕らえられ獄死した。
現在の北朝鮮はこの旧刑罰慣習をかたくなに守って、金正恩体制を維持するために粛清、残虐な処刑、大量虐殺を続けているのは、この中世から続けている『中国流の残虐非道な旧刑罰観』によるものである。
このため、杉村濬臨時代理公使は朝鮮外務督弁・趙秉稷に面会して、その残虐刑の現状を尋ね、屍体に加刑することに忠告しだが、趙督弁は反論した。
「およそ人を刑するのに、その罪親族まで及ぶ、は今の開明諸国では行わないことは、本官もよく知っている。しかし、わが国は五百年来、明律(中国明代の法律)を遵用して来ているので、大逆無道と名づけられた大罪人は、罪親族に及ぶことは法律上において動かすことができない。国民一般もこれを当然と信じている。故に寛大に取り扱うことはできない」と答えた。
杉村は「貴国の法律を曲げてもこれを寛大に処分されたいと希望するものではない。私がかつて取り調べたところでは、明律の謀反大逆の条に、妻女まで絞殺すべしということは見当たらない」と、重ねて申し入れた。
「本官は司法当局者ではないが、わが司法官は決して法に逆らって人を殺すことはないだろうと確信する。」と趙督弁 は答えた。
だが、日本側では、この金の遺体凌辱という無残な最期が報道され、『朝鮮、清国を撃て』との世論が爆発した。
玄洋社、大井憲太郎らの自由民権運動家、対外強硬論者は一致して「清朝同罪論」の国論が沸騰。5月20日、浅草本興寺で営まれた葬儀には、政治家の参列者も多く、一般参列者も含め大盛況の葬儀となった。
いったん青山の外人墓地に祀られた慰霊碑は玄洋社のメンバーが朝鮮にわたり、金のさらした刑台から遺髪を持ちかえり、本郷駒込の真浄寺に新たな墓を作った。
金玉均の暗殺と残虐刑は日本民衆の間にも広がっていた清国と朝鮮への敵意をさらに増幅し、長崎事件以来の清国の横暴に対する堪忍袋の緒が一挙に切れて、爆発したのである。
終わり
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