前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

池田龍夫のマスコミ時評(119)●『原発政策―原発直下に活断層の恐怖(11/26』 ●「世界エネルギー展望2014」の会見動画(11/12)

      2015/01/01

 

    池田龍夫のマスコミ時評(119

 

●『原発政策―原発直下に活断層の恐怖(11/26 


                 

池田龍夫(ジャーナリスト)

 

 

 1122日午後10時すぎ、長野県北部に震度6弱の地震が発生。白馬村や長野市で7人が重軽傷を負うなど計41人が怪我をした。特に白馬村で43棟、小谷村で4棟が全壊。両村の南北約20㌔で「神城断層」に沿うように余震が続いている。幸い長野県には原発がなかったが、北に刈谷柏崎原発、南に浜岡原発があり、警戒を怠ってはならない。

御嶽山噴火に続く自然災害の猛威に身が縮む思いだ。こんな折、原子力規制委員会は1119日、敦賀原発直下の断層を改めて「活断層」と認定する報告書案を決めた。日本原電は敦賀2号機再稼働を求めていたが、再検討でも認められず廃炉の運命だ。原発敷地内の断層については、東北電力東通(青森県)、関西電力美浜(福井県)北陸電力志賀(石川県)

高速増殖炉もんじゅ(福井県)にも活断層の疑いが強まっている。

 

川内原発は規制委承認を受けたが・・

 

川内原発(鹿児島県)は認可を得たものの、活断層の危険性を指摘する声が強く、再稼働には至っていない。 

 福島原発事故から3年8カ月、復興への道のりは遅々としており,まだ20万人もの人が帰宅困難という。安倍晋三政権は「アベノミクス」を争点に1214日衆院選挙を打ち出したが、原発や集団的自衛権などの重要課題はそっちのけ。道理なき解散・無駄遣い解散との批判が高まっている。

 

 「原発がベースロード電源」を改めない安倍政権

 

 全国に48基ある原発は現在1基も再稼働していない。化石燃料や節電で夏冬を3年半余乗り切っており、「原発ナシ、自然エネルギーの活用」の声がますます高まってきた。ところが安倍政権は、地震列島の日本に「原発がベースロード電源」と称して電力計画を推進する時代遅れ政策にこだわっている。

(いけだ・たつお)毎日新聞ОB。

 

 

 

11/12日に、国際エネルギー機関(IEA)が発表した
「世界エネルギー展望
2014」の要点について、
マリア・ファンデルフーフェン事務局長が
日本記者クラブで会見、説明した。>


 - IT・マスコミ論 , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『AI,人工知能の最前線が最もよくわかる授業➀』-第2回AI・人工知能EXPO(4/4、東京ビッグサイト)でのピカイチのプレゼンー『SIGNATEは「国内唯一・最大のAI開発コンペティションサイト」★『モノゴコロのバーチャルアーティスト・IAのステージはスゴイよ!』

第2回AI・人工知能EXPO(4/4)でのピカイチのプレゼンー『SIGNATEは …

『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ⑫』ポルトガル・リスボン旅行日記①』★『リスボンの繁華街も閑古鳥が泣いている』★『ポルトガルの民謡、FADOに聞き惚れる。しかし、我が一行の他、2組だけでガラガラ(12/14)』

2012/12/21  『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ⑫』記 …

no image
『Z世代のための日中韓外交史講座』㉓」★『第一次トランプ暴風で世界は大混乱、日本も外交力が試される時代を迎えた。日清戦争の旗をふった福沢諭吉の「外交論」を紹介する」』★『外交の虚実』『時事新報』1895年(明治28)5月8日付』★『虚々実々の手段をめぐらし、百難を排して、国の光栄・利益を全うするは外交官の仕事。充分に任務を果たせるのは実に朝野一般の決心如何にある』

    2017/02/23 /日本リーダーパワー …

『リモートワーク/鎌倉フィッシング』(2020/5/14/am6)ー鎌倉沖で巨アジ(40センチ)を釣る』★『筋トレ、リラックスカヤックで健康バッテリーを充電!』

 『日本の最先端技術見える化動画』 鎌倉カヤック釣りバカ日記 『リモートワーク鎌 …

『米中日のメディア・ジャーナリズム比較検討史』★『トランプフェイクニュースと全面対決する米メディア』★『習近平礼賛の中国共産党の「喉と舌」(プロパガンダ)の中国メディア』★『『言論死して日本ついに亡ぶ-「言論弾圧以上に新聞が自己規制(萎縮)した昭和戦前メディア』

  2020/07/22  『オンライン …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(66)●「IPS細胞移植、臨床応用」の大誤報(10・14)●「復興予算」の勝手な流用は許せない(10・13)

  池田龍夫のマスコミ時評(66)   ●「IPS細胞移植、 …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(79) 「国会事故調の提言を生かせぬ怠慢(4・17)「普天間飛行場」 早期返還の望み断たる(4/14)

  池田龍夫のマスコミ時評(79)    …

★5「英国のEU離脱の背景、歴史の深層を読む』 (ジャーナリストディープ緊急座談会)梶原英之×前坂俊之

★5「英国のEU離脱の背景、歴史の深層を読む』 (ジャーナリストディープ緊急座談 …

no image
日本リーダーパワー史(530)「何よりダメな日中韓の指導者―安倍首相も「成熟した大人のグローバルリーダーシップを磨け」

   日本リーダーパワー史(530)   「安倍自 …

no image
記者クラブの歴史と問題点

1 前坂 俊之 (静岡県立大学国際関係学部教授) Ⅰ ある記者クラブでの体験 新 …