「Z世代はチャットGPT大学をめざせ!」★『2023年はチャットGPT元年①』★『わずか2カ月間で1億2千万ユーザーを獲得、動画SNS(交流サイト)「TikTok」を超えて世界最速のペース』★『グーグルに変わって知の世界の王者になる!』
「Z世代はチャットGPT大学をめざせ!」①
2022年11月末に登場した対話型AI「チャット GPT 」はネット界に旋風を巻き起こし、インターネットの覇者・検索エンジン「グーグル」(占有率92%)とシリコンバレーを揺るが一大脅威となりつつある。
スイスの投資銀行であるUBSは2月1日に発表したリポートで、ユーザー数が1月31日時点で1億2300万人に達したと推定した。ChatGPTの公開は2022年11月30日で、わずか2カ月間の出来事だ。人気の動画SNS(交流サイト)「TikTok」でさえ、ユーザー数が1億人を超えるのに9カ月、写真共有アプリ「インスタグラム」は2年半を要したという。UBSは「これほど速いペースで拡大した消費者向けアプリケーションは、過去20年間で記憶にない」と分析した。
https://gigazine.net/news/20230203-chatgpt-fastest-growing/
これは「オープンAI」(人類に利益をもたらす友好的なAIの普及・発展を目指す米国の非営利法人)が開発した多言語対応の自然言語生成型AI(人工知能)「チャットGPT 」だ。
そのチャット画面で対話文を文字・音声入力などで質問すると、即座に人間が書いた文章と見分けがつかないほど高精度で読みやすい文章で回答してくれる。
この「チャットGPT」はマイクロソフトが100億ドル(約1兆3000億円)を投資して共同で開発したスーパーコンピュータ(毎秒数千兆回の演算能力)で、GPTが持つ1750億個のビッグデータ(世界中のデジタル化された書籍、ウィキペディアの記事、Webサイト、SNS,チャット、ネット情報、コンピュータープログラムなど、膨大なデジタルテキスト量)を調査分析、自動学習してスキルを高めていくシステムを構築した。
この結果、あらゆる質問に対応しており、学校の宿題、テストにも答案を作り、論文や調査レポート、新聞記事や小説も、評論も詩も書き、絵も画像も音楽も作曲、テキスト、画像、音声、その他のメディアを生成できる生成型AI(人工知能)=本物そっくりな偽物を作るロボット=を作り上げた。
現在はグーグルはネットを支配する検索キングだが、「チャットGPT」は「次世代の検索エンジン」となる可能性が出てきた。
グーグルで時間をかけて情報を検索して文章を書くよりも、「チャットGTP」(先生)に質問すれば一発で答えをだしてくれる超便利で時間短縮のシステムなのだ。
そのため、「チャットGPT」は米国でリリースされて6日間で約100万人のユーザーを獲得。ユーザーの雑学的な質問に答えたり、アイデアを説明したり、試験問題などあらゆるものに解答して人気が爆発した。
今ではAI、専門職の30%が活用-とくに、マーケティング関係の専門家(37%)、技術者(35%)、コンサルタント(30%)などが「メールの下書きや調査、会議メモの要約など調査業務の万能ロボット助手として活用している」(ブルームバーグ1月20日付)と報道。爆発的に普及していることを示している。
学生にとっては「チャットGPT」は悪用しやすいツールと言われ、「宿題のレポートを書いてくれる」、「外国語の学習に役立つ」などと利用が拡大してきた。
このため、ニューヨーク、ロサンゼルス教育局などは「チャットGPT」が宿題のカンニングの道具となり、学生の思考力を低下させる」としてアクセスを禁止。科学者団体の機械学習に関する国際会議でも「チャット GPT」を使って論文を書くことを禁止するなど大きな論争を呼んでいる。
王者グーグルはかつて「女性や有色人種に対する偏見を含んだ情報を提供したり、ヘイトスピーチなどの有害な言葉を生成した」と批判されて、ブランドイメージに傷がつくとして先行していた「チャットAIボット」の開発から手を引いた経緯がある。もし「チャットAIボット」が成功すれば同社の売上高の8割を占めるデジタル広告が大幅にダウンする点も危惧したのである。
一方、後塵を拝したマイクロソフトは雌雄30年、このグーグルを抜く次世代検索サイト「チャットGTP」に100億ドル(約1兆3000億円)を投資して勝負をかけてきた。
日本でもすでに「チャットGPT」のサービスは開始されており,大きな反響をよんでおり、いろんな識者がその精度、正確性をチェックしている。
野口悠紀雄氏(経済評論家)は「玉石混交のネットで集めたデータを単に並べただけで読みやすくした文章が多い。正確で論理的な論文作成は出来ていない」と「電子版現代ビジネス」で語っている。
また小林雄一氏(ジャーナリスト)は「本当に“人間の仕事を奪う”レベルなのか…? 」と、試すために「「浦島太郎」や「白雪姫」のようなお伽話のフォークロア(民間伝承)風の怪奇小説を書くように「チャットGTP」に指示した」(上掲電子版)という。
私はこの完成した怪奇小説を読んだが、古代インドを舞台にした怪奇・幻想的で奇想天外のストーリーに魅了された。今後は「チャットGPT」を活用した世界的なヒットコンテンツが続々できるだろうと予感した。
確かに、「チャットGTP」は能弁なロボットだが、誤情報の発信マシンでもある。インターネットに蓄積された天文学的なデータには不正確な情報、フェイクニュース、差別、偏見が大量に含まれているのでそれを見分ける読解力が利用者には求められる。ただし、インターネット・グーグルの検索精度、質量もこの30年間でギガ、テラ、ペタ、と超増加、進化したように、「チャットGPT」も日々学習していくので正確性は向上していくのは間違がいない。
マイクロソフトは1月23日、「チャットGPT」などを手掛ける「オープンAI」に、今後数年間で数十億ドル」を追加投資すると発表した。高度なAI技術の商品化や、スーパーコンピューターの開発と運用などを進める方針。「市場では、チャットGPTを利用することで、ウェブ検索でトップシェアを誇るアルファベット(グーグル)の牙城を崩すことが可能がある」との見方が出ている。
つづく
関連記事
-
-
日本リーダーパワー史(849)-『安倍首相の「国難突破解散」は吉と出るか、凶と出るか、いずれにしても「備えあれば憂いなし」③ 』★『戦後の日本人は「最悪に備える」態度を全く失ってしまった。』★『「ガラパゴスジャパン」(鎖国的、伝統的、非科学的、非合理的な日本思考)から脱さなければ、未来(希望)の扉は開けない』★『明治維新、倒幕の原因の1つとなった宝暦治水事件』
日本リーダーパワー史(849) 安倍首相の「国難突破解散」の判断は吉と出るか、 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代興亡史』(232)/『ロボット大国日本のAIロボットはどこまで進化したか』★『今から5年前の「2015国際ロボット展」(動画5本再録)と比較してみよう』ー石川正俊東大教授、FUNAC,THK,KAWASAKIのロボット展示ブース、プレゼンを見た』
2015/12/05   …
-
-
日本リーダーパワー史(834)(人気記事再録)『明治維新150年』★『日露戦争勝利の秘密、ルーズベルト米大統領をいかに説得したかー 金子堅太郎の最強のインテジェンス(intelligence )⑥』★『シベリア鉄道のおどろくべき秘密』●『ドイツ皇帝からの親書を金子が読む、大統領は親友だから見せないが、話すよ』●『日本海海戦勝利にル大統領 は大喜びして、熊皮を明治天皇に プレゼントした』
<日本最強の外交官・金子堅太郎⑥> ―「坂の上の雲の真実」ー 『日本海海戦勝利に …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(43)『原発事故収束の険しさ訴えた「世界会議」の意義』『原発事故被害、なお続く「家族離散」』
池田龍夫のマスコミ時評(43) 『原発事故収束の険しさ訴えた「世界 …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(112)●『平和憲法」の理念を崩してはならない』(6/23)幣原とマッカーサーの回顧録を読んで―
池田龍夫のマスコミ時評(112)   …
-
-
『世界/ 日本メルトダウン(913)』ー『英国EU離脱で日本は英国以上に厳しくなる』●『イギリス離脱決定で深まる「EU崩壊」の危機 ー「離脱の連鎖」が広がる懸念』●『コラム:EU離脱へ、英国が切った「空手形」』●『英国がEU離脱なら、仏から移民流入させる─仏経済相=FT』●『コラム:大英帝国分裂か、EU崩壊は杞憂=唐鎌大輔氏』
世界/ 日本メルトダウン(913) 英国EU離脱で日本は英国以 …
-
-
『Z世代のためのオープン講座』★『2022年の世界情勢はどう変化したのか(上)』★『米中間選挙の結果は?下院は共和党、上院は民主党が維持へ』★『トランプ氏が機先を制して出馬表明』
前坂俊之(静岡県立大学国際関係学部名誉教授) 202 …
-
-
TOKYO PACK2018(東京国際包装展)-大成ラミック(TAISEIPACK)の高速自動充填機「DANGAN-G2」のプレゼンテーション
日本の最先端技術『見える化」チャンネル TOKYO PACK201 …
-
-
『2022年よさらば!鎌倉材木座ウインドーサーフィン』-冬の嵐のキラキラ海で波と遊ぶサーファーたち、見るだけで太陽光・波動発電で体内バッテリーがアップする』★『鎌倉材木座・由比ガ浜海岸は健康・スポーツ・長生きロングビーチ、高齢者の健康ランドだね』
鎌倉材木座ウインドーサーフィン(2022年12月24日pm100)-冬の嵐のキラ …
-
-
★『オンライン百歳学入門動画講座』★『鎌倉カヤック釣りバカ人生30年/回想動画記』/『母なる鎌倉海には毎回、大自然のドラマがあり、サプライズがあるよ!
私も今年はどうやら古希(70歳)らしい、ホント!、ウソでしょうと言いたくなるよ。 …