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<待望久しい日本最大の珍奇書一挙3冊復刻出版>ー福富織部著「屁」(おなら)「褌」(ふんどし)、「臍」(へそ)の珍三部作

   

地震・津波・原発放射能の『四重苦』の大襲来で世の中・不安・恐怖・意気消沈中だが、腹をすえ、褌を締め直して暗い気持は『へ―、ブッー、バリバリ、ブス』と笑って『大屁』で吹き飛ばせ!。爽快・スッキリ・気分・体調一新!自信もりもり・福来るよ。
               
前坂俊之(ジャーナリスト)

<待望久しい日本最大の珍奇書一挙3冊復刻出版>
福富織部著「屁」(おなら)「褌」(ふんどし)、「臍」(へそ)の珍三部作

100年に1度の地震・津波・原発で意気消沈している日本国民に告(コク)。

 
・「ブッー、ブリッー、ブスー」の大放屁の一発。腹を抱えて大笑い、地震神、放射能、貧乏神も不景気も鼻をつまんで一目散に退散、退散!。「不況」を克服、日本を「富強」にするには笑いが一番。みんな一緒に大笑い。笑う門には福来る。『地震』に『自信』をつけて、原発を大放屁の一発で、臍茶で吹き飛ばせ!
 
誰がこいたか幻の屁書、日本最大のジョーク集の福富織部(ふくとみ おりべ)著「屁」(おなら)「褌」(ふんどし)、「臍」(へそ)の三部作の復刻です(大空社)
 
 
事実、古今東西このつかみ所のない屁に並々ならぬ関心を示した者は多数おり、あのエレキテル平賀源内も「放屁論」を書いている。屁に関する本を挙げればきりがないが、名奇書としていたるところで語られる福富織部「屁」("おなら"と読む。双文館/1926年初版)がまず筆頭にあげられることだろう。
 
 
新聞、説話集、落語などありとあらゆるものから屁に関するエピソードを集めた屁の集大成作品である。屁」の謝辞には責め絵師の伊藤晴雨や「滑稽新聞」でおなじみ宮武骸骨も一文を寄せている。

 
①●『屁』〔威光館、1929・昭和4年発行〕屁をめぐる話題を多数の文献から博引。風俗・文芸・笑い・逸話の宝庫

[主な内容]語源・科学・古今名人・平賀源内の傑作・悲喜劇・随筆・物語・童話・伝説・落語・笑話・情話・狂歌・都々逸・川柳・童謡・俗謡・名流屁くらべ・屈に関する言葉の解・放屁講談・最期ッ屈・河童の屁・屈の神さま・まじない・屈から見た幕末側面史・屁から見た明治大正側面史e民衆 民俗 日常生活 風習 奇習 服装 老若男女 社会通念 笑い 遊び 逸話 伝説 文芸 ことば

 

②●『臍』」〔苗里閣書房、1929・昭和4年発行〕日本史上の(臍)にまつわる喜怒哀楽を語源から多種創作(小説・講談・小咄・随筆・俳句・戦中など)まで存分に開陳。さながら「臍百科」
[主な内容]へその語源・へその意義・異名・起源・へその愚痴(新聞、俳人、民謡)・宙とへその関係・小咄と笑話・へその奇跡・講談・創作・樫諺(臍を噛む・月酎こ徹す・へそを曲げる・臍をかためる・臍をすえる・へそくり・
臍で茶をわかす/木下藤吉郎・池田光政・光秀・宗五郎)臍の教訓(佐藤紅線・平田篤胤)・俳句・滑稽諷刺のおへそ・臍の讃美(村上浪六・横井也有・紅緑)/「昭和の黄表紙臍茶沸兵衛日記」(倉島たんろう)     福富織部著

 

 

③●(揮)〔香蘭社、1933・昭和8年発行〕「材料蒐集の格別な力量」(三田村 鳶魚・序)。上代から現代の日本人の生活・服飾・風俗史を(揮)で一望
 
[主な内容]字音と解義・上代・万葉・種類・鬼の褌・生地と色彩・女の褌・角力・衛生から見た赤い褌・浴樺論(三田村鳶魚)・樺物語・川柳・随筆・狂歌・狂詩・名文狂文・戯曲・伝説・珍聞笑話・異国さまざま・逸事逸話<福富織部著>
 
 
福富織部こと松木実には「褌」(ふんどし)、「臍」(へそ)という珍書3部作がある。

 
佐藤清彦による名著『おなら考』(文春文庫、1998年)があるが、佐藤の新聞記者らしい『調査レポート 奇書『屁』幻の著者を確定する』なる文章がある。この中で、佐藤の追及力で、フランス・ロミに匹敵する福富の正体が明らかになっている。
佐藤の文章によると、
福富は本名・松木実で、明治二十五年一月、新潟県広神村に生まれ。

小学校を出ると飛び出して上京、転々と職を変え、筆一本で生活。処女作『屁』を世に送ったとき、松木は数えで三十五歳。『屁』の売れ行きは悪くなかった。そこで、続いて翌年『褌』を出す。

「とにかく勉強が好きで毎日、朝から晩まで上野図書館に籠もりっきりでした。『臍』については、内務省の検閲で一部削られた。三部作はそれなりに売れたとはいっても、貧乏生活が続く。

 

四十歳で筆を折り、改造社に入社した。こうして、福富織部は、いまでも一部の好事家、愛書家に愛されているいわゆる「織部三部作」のみを残して、姿をかき消してしまった。改造社から河出書房へ移ったのは、昭和十年ごろ。

河出書房では、学芸部長を勤めたあと、昭和二十九年に取締役に。三十二年三月、河出書房が倒産した。昭和三十七年二月に死亡とある。


 

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