前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

百歳学入門(96)「史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>❹ 未来へのビジョンを持つ、将来に信仰を持ちなさい、前進しない

      2018/11/23


 
百歳学入門(96

史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>❹

前坂俊之(ジャーナリスト)

 

<以下の出典は雑誌『サライ』1991919日号、特集・エジソン流学問のすすめ>

 

 

⑧発明家の生涯には助産婦がいなくてはならない。
よきライバルを持て。

⑨エジソンの人種偏見のない、リベラルな性格で、日本人を愛した。

➉「私たちは失敗から多くを学ぶ。特にその失敗が私たちの
全知全能力を傾けた努力の結果であるならば」

⑪未来へのビジョンを持つ、将来に信仰を持ちなさい、前進しなさい 

臨終の言葉           「将来に信仰を持ちなさい。前進しなさい。

私は人々のためにするだけのことはした。

もう思い残すことはない。

ブルーに輝いた美しい国の人々が待っている。さようなら」

 

⑧発明家の生涯には助産婦がいなくてはならない

敵も味方も多かったエジソンだが、最大の味方は自動車王・ヘンリー・フォードだった。フォードは21歳でエジソン照明会社の主任技師になり、50歳のエジソンに出会った。

フォードがガソリン自動車を製作したのを知ったエジソンは、フォードにしつこく説明を求め、自動車開発の可能性について議論した。最後にエジソンは

「君の勝ちだ。根気よくやりなさい。電気自動車は発電所の側に置かねばならないし、蓄電池は重すぎる。蒸気自動車もうまくいかない。君の自動車は完備している。」と折り紙を付けた。

 この日以来、ふたりの友情は30年以上、エジソンの死ぬ日まで続く。フォードは自分の本社のあるディア・ポーンにエジソンの記念館を建てたほどである。 

一方、エジソンのライバルの筆頭といえば、グラハム・ベルだろう。

電話を先に発明したのはベルだったが、彼の電話は話すのと開くのが同じ口からなっていた。

そして人の声に必ず弱い電流が流れ、聞き取りにくかった。しかし、エジソンの電話では開くのと話すのが別々の口で、電流の弱点もなく、長距離にも耐え

られる長所を備えていた。

エジソンとベルの電話の競争はヨーロッパでも展開されたが、エジソンの圧倒

的勝利に終わっている。

⑨エジソンの人種偏見のない、きわめてリベラル。許可されたのは日本人

 1905年から6年間、エジソン研究所に勤務した日本人技術者に岡部芳郎がいた。当時のアメリカの有色人種に対する偏見には根強いものがあったが、エジソンは、

「彼は私の秘密の研究所にも出入りを許している唯一の研究員と、岡部の才能を高く買っていた。そこにエジソンの人種偏見のない、きわめてリベラルな一面が見える。

松下幸之助はそんなエジソンを一番尊敬し、大きなエジソンの銅像を、本社内に建立、周囲より一段と高くそびえている。

エジソンは独学で6か国語を話した。研究のために外国の文献を読むには、他国の言語に習熟する必要があったのだ。

「エジソンは一度読んだら、まるで写真に撮ったようにその文を覚えてしまった」との証言がある。

➉「私たちは失敗から多くを学ぶ。特にその失敗が私たちの
全知全能力を傾けた努力の結果であるならば」

 

 エジソンはアインシュタインとも親しかった。研究に失敗した時も彼らは落胆せず、「私たちは失敗から多くを学ぶ。特にその失敗が私たちの全知全能力を傾けた努力の結果であるならば」という前向きの考え方を共有していたからである。

 しかしエジソンは、一方でアインシュタインに対してライバル意識も持っていた。当時、物理学界で議論の的だったエーテルの研究に着手し、このように語っている。

「空間、時間、幾何学についての発見は出来ても、彼はエーテルについての権威ある見解は未だ発表していないさ」

⑪未来へのビジョンを持つ、将来に信仰を持ちなさい、前進しなさい

60才になったエジソンにある記者が質問した。

「いつになったら研究をやめるんですか」

70歳にでもなれば、ハイカラなボタンのついたチョッキでもきてみよう。75歳になったら、トランプを覚えて、80歳になると女性と馬鹿話でもしてみようか』

85歳を超えたら、朝晩、きちんと礼服を着て食堂に出る。それで90歳になったなら…いや、待て待て、私は30年以上先のことは考えないようにしているんだ」

とエジソンはジョークを交えて答えた。

歳とることにはまったく無頓着に、若い時の全身発明家の情熱を持続した。

70歳代になったエジソンには、周囲から研究の時間を16時間に減らすようにと何度も勧められたが、仮眠をとっては、起きていおる間は働くというやり方は生涯変わらなかった。

 多くの逸話を残したエジソンだが、未来予測としてこんな言葉を残している。

「これから先の科学文明において、人類最大の友は太陽で育った植物である」。未来戦争は兵士が登場しない科学兵器によって取り行なわれるであろうと言った彼の、自然と調和して生きろという勧めだ。

100年後の現在、広がりつつある「植物工場」「ロボット兵器」「無人飛行機」をすでに先取りしていたのである。

彼は死者からの使いを伝える占い板に注目し、科学的な心霊研究に着手している。

晩年には経営から身を引くが、研究所にこもり死者との交信の実験(霊界との通信機の研究)を続けた。1931年(昭和6年)1018日、848ヵ月でその偉大な生涯を終えた。

彼の臨終の言葉は

「将来に信仰を持ちなさい。前進しなさい。私は人々のためにするだけのことはした。もう思い残すことはない。ブルーに輝いた美しい国の人々が待っている。さようなら」

 

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究 , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(92)『日本のメルトダウン』『原発事故処理「最終的には数十年単位」 首相が見通し,10年後に燃料取り出し>

速報(92)『日本のメルトダウン』   『原発事故処理「最終的には数十 …

no image
日本メルトダウン脱出法(599)●「誰も触れたがらない“「社会保障改革」●『安倍政権が“火遊び「日本歴史のごまかし」 (NYタイムズ)

     日本メルトダウン脱出は可能か(599) …

no image
日本メルトダウン脱出法(832)「日本は「構造改革」から逃げてはいけない」●「欧州諸国の関心は、日本より中国へ」●「起業家がデンマーク人の働き方に学ぶ4つのこと」●「コラム:マイナス金利でも円安進行は期待薄=山田修輔氏

 日本メルトダウン脱出法(832)   日本は「構造改革」から逃げては …

no image
知的巨人の百歳学(154)/記事再録★日本リーダーパワー史(98)『幽翁』伊庭貞剛(79歳)『大住友精神を作った禅による経営哲学(リーダーシップ)ー『 リーダーは『熟慮・祈念・放下・断行』せよ』★『 有害なのは青年の過失ではなく、老人の跋扈(ばっこ)である』★『〝晩成〟はやすく〝晩晴″は難し』

 2010/10/19日本リーダーパワー史(98) 『幽翁』伊庭貞剛・ …

『『Z世代への昭和史・国難突破力講座㉘』★『本田宗一郎(84歳)が画家シャガール(97歳)に会った時のいい話』★「物事に熱中できる人間こそ、最高の価値がある」★『私は生きていく大きな自信をもったのは貧乏な家に生まれたからだ』★『貧乏はクスリ、人生も企業も、一度貧乏とか不況とかを克服すると一層強くなる』

2015/03/11 / 百歳学入門(105)の記事再録 スーパー老人 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(36)記事再録/『東西冷戦の産物として生れた現行憲法』★『わずか1週間でGHQ(連合軍総司令部)が作った戦後憲法草案①』★『「マッカーサー憲法」草案は4日から10日までのわずか1週間の超スピード作業でつくられ、十二日に印刷されたが、この間、厳重な機密保持が成功して、日本側には一切知られることはなかった。』

    2013/01/04 &nbsp …

『Z世代のための百歳女性学入門③」★『ギネス天女姉妹からの応援メッセージ』★『蟹江ぎん(108)、きん(107)さんの元気長寿10ヵ条など』

  2011/06/27  百歳学入門(26) 記 …

知的巨人たちの百歳学(139)植物学者・牧野富太郎 (94)『草を褥(しとね)に木の根を枕 花を恋して五十年』「わしは植物の精だよ」

 知的巨人たちの百歳学(139) 『一億総活躍社会』『超高齢社会日本』のシンボル …

『Z世代のための昭和史の謎解き』『憲法第9条と昭和天皇』ー<憲法9条(戦争・戦力放棄)の最初の発案者は一体誰なのか>「マッカーサーによって押し付けられたものだ」、「GHQだ」「いや,幣原喜重郎首相だ」「昭和天皇によるもの」―と最初の発案者をめぐっても長年論争が続き、決着はいまだついていない。

2019/09/17  『リーダーシップの日本近現代史』(3 …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(34)ー「浜岡原発停止」契機に自然エネルギー政策の促進を」

池田龍夫のマスコミ時評(34)   「浜岡原発停止」契機に自然エネルギ …