日本リーダーパワー史 (21) 中国建国60周年のルーツ・中国革命の生みの親・宮崎滔天にこそ学べ①
前坂 俊之
「過去二十五年の乞食(こじき=ホームレス)生活中、その半分を高等乞食で暮らし、その他を軽便乞食で暮らし、この二、三年はまた高等乞食に戻った」。任侠に生き、革命浪人を自負した滔天は自身を乞食生活と自嘲気味に書いたのである。
その中間にいるのが「軽便乞食」であり、志のためにやむを得ず金もうけをおこなう、彼のように浪花節をやりながら、目的を達成しょうと狙っている者たちのことであった。周囲の人々はみな「西南戦争の指導者の一人として戦死した長兄・八郎のようになれ」と口を揃えた。このため物心もつかぬうちから、滔天は官のつく人間は泥棒か悪人で、賊軍とか謀叛(革命)は大将や豪傑が行なうものとの考えを叩き込まれた。
「九州のルソー」に例えられた人物で、明治政府を激しく批判し、西南の役では西郷軍に身を投じた。
このように滔天が中国革命を目指すきっかけは、宮崎家の家風、兄たちの強い影響があった。十九歳の時、郷里の荒尾にある四ツ山という小さな山の上で民蔵、弥蔵、滔天の三兄弟と近所の青年たち六、七人が集まり、数日間にわたって日本とアジア、世界をどうするか、天下国家を論じ尽くした。関連記事
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