前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

記事再録/知的巨人たちの百歳学(126) <カルピス創業者・三島海雲(96歳)の健康法> ①『必要な金はどこからか自然に湧いて来る ②一に散歩、二に日光浴、三に食養生。 ③早朝散歩と日光浴を毎日欠かさず実行。 

   

 2012年8月8日 /百歳学入門(44) 
 
 
<カルピス創業者・三島海雲(96)の健康法>
 
必要な金はどこからか自然に湧いて来る
一に散歩、二に日光浴、三に食養生。
早朝散歩と日光浴を毎日欠かさず実行。

 

 
                                          前坂俊之(ジャーナリスト)
 
 
<三島海雲 (みしまかいうん)18787219741228 九十六歳>
 
 
八十歳を過ぎても元気いっぱいで、1日 10時間の睡眠と8時間を健康維持に当て、健康法を実践していた。
① 日光浴…・一年中、夏は朝、直射十分、冬は木蔭などで3,40分日光浴を続ける。また、拡大鏡を使って
お灸の要領でへソのまわりを高温で焼く。
② ローヤルゼリーの服用
③ 生活……野菜、果実、海藻、牛乳などのアルカリ性の食品を多く食べる。
④歩行禅…朝食前に4000歩、夕方も三3000歩以上歩く。足が弱ると脳の働きも弱る。
⑤手足の温浴…・朝、昼、夕の食前に、手足を四〇度ぐらいの温湯で十二、三分間温める。

 

 
 
三島海雲は大阪府下の貧乏寺に生まれた。西本願寺文学寮に学んだ縁から北京東文学舎に招かれ、ここで奈良の山林財閥・土倉庄五郎の五男五郎を知り日華商会を創立する。
 
以後一三年間、大陸中国にわたりの日華・日モンゴルの友好を念じながら、雑貨商、牧羊、養蜂などいろいろな事業を試みたものの、辛亥革命で無一物となり帰国した。
 
この間に軍馬買付けのため内蒙古入りしたとき、蒙古の上流階級の人びとが
牛乳の脂肪クリーム(ヨーグルト、酸乳)を食べているのを見た経験を生かして企業化に取り組んだ。
 
最初は「醍醐味」、蒙古の牛乳クリームをそのまま栄養食品としたもので製造には成功するが、マスプロ化できないことと、脱脂乳の始末に困って失敗。次は乳酸菌入りキャラメル「ラクトー」、これも商品に欠点はなかったが、宣伝費不足のために失敗。最後に原料を逆にして、脱脂乳を醗酵させて砂糖とカルシウムを加えた「カルピス」を創業(大正八年)した。
 
まもなく第一次大戦後の不況に襲われた。ドイツの芸術家が猛烈なインフレで困っていると聞いて商標をドイツで懸賞募集する。賞金八〇〇円(八〇〇兆ドイツマルク)応募作晶は国内で展覧即売するというこの催しは爆発的人気をよんでカルピスの知名度を一気に高める。
 
大正一二年九月一日の関東大震災には、東京恵比須の工場はさいわい被害をまぬがれたため、欝災地は水道が止まったと聞いて在庫のカルピスを全部トラックに績んで被害者に無料で配った。「全く奉仕のつもりだったが、これが大歓迎、大感謝を受けて、あれから一生カルピス党というファンをつくった」うえ、新聞に報道されて一躍「カルピスは全国ブランド」となった。となる。
 
三島はこの経験から商品広告よりも企業イメージ広告に力をいれて、イベントを次々に開催、伝書バトレース、日比谷公園での公開囲碁大会、宮城道雄の琴演奏会などを連発し「宣伝PRの天才」といわれる。
 
①本願寺文学寮で杉村楚人冠から「自然は裸であるが何物にも驚かない」というエマーソンのことばを教わった。大無量寿経には「有田有憂、有宅看憂」 (田を持てば田を憂い、家を持てば家を憂う)とある。人のこころの憂いは所有欲から生ずる。自然のよう人間でありたいーを理想とした。
 
② エマーソンは「物理学の法則も心理学の法則も同じである」という。四五
度の角度で入って来た光線は四五度で反射する。人のこころもこちらが打算を離れて接すれば相手も同じように応じる。阿含経には「すべての効果ある行為は私欲を離れた根から生ず」とある。
 
③三島は「必要な金はどこからか涌いて来る。事業は金がなくてはできないが、正しい確たる裏付けのある事業には必ず金は自然に入って来る」という。
④最後に「私の事業は人さまの好意と援助で発展した。今度は私が報いる番だ」と、昭和三八年にカルピスの全持株を手離し、学術振興の三島財団を設立した。
 
 
三島海雲の独特の健康法、養生法
 
幼時から病弱で、闘病生活を余儀なくされたので、若いころから「健康をいかに保つか」に人一倍気を配り、独特の健康法を編み出した。
それは「天行健」(てんこうけん)と呼ぶもので、天体の運行のように時間を守り、規則正しい生活を送れば、商売は繁盛し、身体は健康になるという考えかた。五十歳を過ぎて自身もこれを実践した。
食品関係の創業者にはグリコの江崎利一(九十七歳)、日清食品の安藤百福(九十六歳)、カゴメの蟹江一太郎(九十六歳)と長寿者が多いが、健康法を一番熱心に研究し、実践したのは三島である。
健康長寿の秘訣を問われると「一に散歩、二に日光浴、三に食養生」と答、え、とくに早朝散歩と日光浴を毎日欠かさず実行することを勧めた。「散歩をなさい。足が弱ると、脳の働きや腰の力まで弱る。頭と足をできるだけ働かす日常生活を送ること」と答えた。
 
八十歳を過ぎても元気いっぱいで、1日 10時間の睡眠と8時間を健康維持に当て、健康法を実践していた。
④ 日光浴…・一年中、夏は朝、直射十分、冬は木蔭などで3,40分日光浴を続ける。また、拡大鏡を使ってお灸の要領でへソのまわりを高温で焼く。
⑤ ローヤルゼリーの服用
⑥ 生活……野菜、果実、海藻、牛乳などのアルカリ性の食品を多く食べる。
④歩行禅…朝食前に4000歩、夕方も三3000歩以上歩く。足が弱ると脳の働きも弱る。
⑤手足の温浴…・朝、昼、夕の食前に、手足を四〇度ぐらいの温湯で十二、三分間温める。

 

 
 

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
ニューヨーク・タイムズで読む日本近現代史 ②明治維新にアメリカ人が見た中国、インド、日本人のカルチャーショックを比較する

<『ニューヨーク・タイムズ』で読む日本近現代史 の方がよくわかる②> &nbsp …

『日本・世界最先端「見える化」チャンネル   第3回国際ドローン展(4/20)』ー『ロームの<ドローン産業の未来を支えるI0Tソリューション>』★『JUAVAC ドローン エキスパート アカデミーのドローン女子』(動画20分あり)

日本・世界最先端「見える化」チャンネル 第3回国際ドローン展(4/20)ー ●『 …

『 Z世代のためのス-ローライフの元祖・熊谷守一(97歳)の研究講座②』★『文化勲章のもらい方ー文化勲章は大嫌いと断った「超俗の画家」の熊谷守一(97歳)と〝お金がもらえますからね″といって笑って答えた永井荷風〈当時72歳〉』

  2019/08/09 知的巨人の百歳学(156 …

no image
速報(318)研究会「TPP」本間正義 東大大学院教授、加藤隆俊国際金融情報センター理事長、田中明彦JICA理事長の会見

速報(318)『日本のメルトダウン』     ●『研究会「T …

 日本リーダーパワー史(794)ー 「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、 インテリジェンス』⑪『ロシアのクロパトキン陸相が敵前視察に来日した影響』●『 恐露病とクロパトキン来日疑惑が日本側に疑心暗鬼を生んで露探事件が起きた』

 日本リーダーパワー史(794)ー 「日清、日露戦争に勝利」 した明治人のリーダ …

no image
『ガラパゴス国家・日本終戦史』➂再録、3年前をふり返れ>2011/08/14)敗戦の8/15>「野田に決まった民主党総裁選の無惨、じり貧』

   1年間連載開始―『ガラパゴス国家・日本終戦史』➂ &n …

日本リーダーパワー史(672)日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(54)「日清、日露戦争勝利の陰で川上操六、田村怡与造、児玉源太郎と三代歴代参謀総長(次長)はそろって日本救国のために殉職(過労死)した。

 日本リーダーパワー史(672) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(54)   …

『リーダーシップの日本近現代史』(332)記事再録★-勝海舟(76歳)の国難突破力―『政治家の秘訣は正心誠意、何事でもすべて知行合一』★『すべて金が土台じゃ、借金をするな、こしらえるな』★『1千兆円(2012の時点)を越える債務をふくらませた政治を一喝、直ぐ取り組めと厳命)

2012/12/04 /日本リーダーパワー史(350)記事再録 ◎明治維新から1 …

no image
『リーダーシップの世界日本近現代史』(285)/★『新型コロナウイルス戦争について歴史的に参考にすべき日本インテリジェンス(常在戦場の胆力)』江戸を守った山岡鉄舟の国難突破力④ー『常在戦場の胆力、まず走りだしてから考えろー』

 福島原発事故から3ヵ月後 2011/06/20  …

no image
速報(413)『ピューリッツァー賞、温家宝前首相の蓄財報道のNYタイムズに』●『英エコノミスト誌の日本:革命の兆し』

    速報(413)『日本のメルトダウン』 &n …