F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ⑨』『“中国の次期ニューリーダーの不可解な不在”』(ニューヨーク・タイムズ(9/11)
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ⑨』
『“中国の次期ニューリーダーの不可解な不在”』
(ニューヨーク・タイムズ9/11)
(ニューヨーク・タイムズ9/11)
Communist Leader’s Absence Sets Off Rumor Mills in China
( F氏コメント )
1. 中国の次期最高指導者に就任予定の習近平氏、この2週間公衆の面前にその姿を見せていない。しかもクリントン米国務長官など外国要人との会見を数件ドタキャンしており、外務省からもその説明が全くないところから、世界的に多くの憶測を呼んでいる。
2. インターネット上でも、心臓発作等の健康不安、肉体的傷害、政治的謀略など諸説が飛び交っている。
NYTの筆者は、来月に迫る18回共産党大会の主要人事、特に政治局常務委員の最終選考や官僚組織の人選などまだ未決事項が残り、その決定を急ぐあまり、外国要人との接見等、外交問題を後回しにしている、のではと推定している。
3. 更に筆者は、公式の権力移行日程が決まっている中で、新体制への実際的なスムーズな移行が遅滞しているのは、常務委員入りが有力であった薄煕来の失脚の影響もあり、常務委員会メンバーの人数、人選を巡って胡錦濤派、江沢民派の暗闘が続いていると見ている。
4. いずれにしても、中国の一党独裁政権下、権力の移行時期になると、現在でもまだ、血なまぐさい過去の交代の歴史から脱却できていない中国政治の現状を憂え、巨大国家中国の自覚を促している。
『“China’s Presumptive New Leader Is Mysterious Absent”』2012/09/10 NYT by IAN JOHSON
“ 中国の次期ニューリーダーの不可解な不在(欠席) ”
北京 ― 中国の次期ニューリーダーが、不可解にも公式会見の場に姿を現さないことは、中国共産党の安定を誇示すると思われていたこの一年を、一寸した恐ろしい年に変えつつある。
過去数週間に亘り、ニューリーダーのXi Jinping(習近平)氏 は、外国高官との公式会見を少なくとも3件すっぽかしている。その中には先週水曜日のHillary Rodham Clinton国務長官や月曜日のデンマーク首相が含まれる。今のところ、当局は彼の欠席について説明する事を拒んでいる。
インターネット上でも、59才のXi氏の健康が、肉体的又は政治的な理由で、悪化しているという猛烈な憶測記事が飛び交っている。
ある外交官達は言う、Xi氏が水泳かサッカーをしている際に肉離れを起こしたと聞いていると。あるメディアのレポート、これは一度取り消されたが、それによると、Xi氏は軍関係者が、復讐を企て彼に危害を加えるか殺そうとして、自動車事故に遭い怪我をした、と言う。また、北京で有力なコネを持つ政治アナリストがインタビューの中で、Xi氏は軽い心臓発作に襲われた、と言う。
実際の理由がどうであれ、Xi氏の何ら説明のなされない欠席は、中国の10年に一度の権力の移行が行われる直前のため,取り分け目立つものになっている。それは又、スムースな権力の移行が、中国人民と全世界に対し安定のシグナルを送るという共産党の希望を壊して来た過去の災いの繰り返しを増やす事となる。
『F国際ビジネスマンのワールドニュース・ウオッチ⑧』
★『書評『ニューヨーク・タイムズ東京支局長マーティン・ファックラー氏の
『「本当のことを」伝えない日本の新聞』(双葉新書,840円)を読む』
『「本当のことを」伝えない日本の新聞』(双葉新書,840円)を読む』
関連記事
-
-
日本メルトダウン(932)『株価上昇を狙う日銀の政策に問題はないか》●『中国で日本式スーパー銭湯が大ブームになっている 年間100万人が殺到する上海』●『コラム:2016年後半、さらに悪いことが起きるのか』●『Appleの国内サプライヤー向け支出額は約3兆円 71万超の雇用を創出ーAppleと日本は互いに重要な顧客だ。』
日本メルトダウン(932) 株価上昇を狙う日銀の政策に問題はない …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(258)/ 「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が報道した「日韓併合への道』の真実㉖ 「日本は朝鮮を吸収との言」ーハルバート氏,すべて良好とのラッド教授の意見に反論』★『償いなき略奪。日本が条約に違反し製品を無開税で輸入している証拠を握る
2018/01/12「 英タイムズ」「ニューヨーク・タイム …
-
-
『2014年世界・政治経済ウオッチ⑩』「アメリカなき世界に迫る混沌の時代」◎『日本は弱い、その自覚がなければ中国に負ける」
『2014年ー世界・政治・経済ウオッチ⑩』 …
-
-
日本リーダーパワー史(736) 明治維新150年『明治極秘史』②『日露戦争の勝因は!―空前絶後の名将・川上操六参謀総長 のインテリェンスー田中義一(後の首相)をロシアに 派遣,徹底調査を命じ、田中は名前を変えてダンスを習い、隊付となって上流貴族と親友となって秘密情報を入手、ロシア革命のレーニンにも接触した。②
日本リーダーパワー史(736) 明治維新から150年、『明治極秘史 …
-
-
『オンライン/渋沢栄一講座』★経済最高リーダー・渋沢栄一の『道徳経済合一主義の経営哲学に学べ』<晩年は社会慈善公益事業に財産を還元せよ>
日本リーダーパワー史(88回) 2010/08/20&n …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(316 )★『コロナパニック/国際舞台で戦う方法⑥』★『上原浩治投手からグローバル リーダーの必勝法を学ぶ』ー「プロは結果を残さなければ責任をとる」
2013/10/20 日本リーダー …
-
-
『Z世代への遺言』★『『2009/1/21/オンライン最終講座・静岡県立大国際関係学部教授・前坂俊之(65歳)最終講義』★『ガラパゴス日本の没落』★『『グローバリズムで沈没中の<ガラパゴス・ジャパン>は2030 年、生き残るか』』
国際コミュニケーション論・最終講義(15回)2009 /1/21 前坂俊之 …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(34)ー「浜岡原発停止」契機に自然エネルギー政策の促進を」
池田龍夫のマスコミ時評(34) 「浜岡原発停止」契機に自然エネルギ …
-
-
<日本最強の外交官・金子堅太郎①>『ルーズベルト米大統領をいかに説得したかー驚異のディベート・テクニック①』
<日本最強の外交官・金子堅太郎①> ―「坂の上の雲の真実」ー 『ルーズベルト米大 …
