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終戦70年・日本敗戦史(72)「新聞界一致で「米英撃滅国民大会」開催」「米英撃滅・屠れ米英、我等の敵・進め一億火の玉だ」

      2018/02/07

 終戦70年・日本敗戦史(72) 

大東亜戦争開戦の「朝日,毎日などの新聞紙面から」ー

「後楽園で新聞界一致して「米英撃滅国民大会」を開催」ー

「米英撃滅」「屠れ米英、我等の敵」「進め一億火の玉だ」

社説 帝国の対米英宣戦 長期の困苦に堪える覚悟を」〔昭和16年12月9日 朝日〕

宣戦の大詔ここに換発され、一億国民の向かうところは巖として定まったのである。わが陸海の精鋭はすでに勇超して起ち、太平洋は一瞬にして相貌を変えたのである。

帝国は日米和協の道を探求すべく、最後まで条理を尽くして米国の反省を求めたにも拘わらず、米国は常に謬れる原則論を堅守して、わが公正なる主張に耳をそむけ、かえってわが陸海軍の支那よりの全面的撤兵、南京政府の否認、日独伊三国条約の破棄というがごき、全く現実に適用し得べくもない諸条項を

強要するのみならず、英、蘭、重慶等一連の衛星国家を駆って対日包囲攻勢の戦備を強化し、かくてわが平和達成への願望はついに水泡に帰したのである。.

すなわち帝国不動の国策たる支那事変の完遂と東亜共栄圏確立の大業は、もはや米国を主軸とする一連の反日敵性勢力を東亜の全域から駆逐するにあらざれ

ば、到底その達成を望み得ざる最後の段階に到達し、東条首相の言のごとく、「もし帝国にして彼等の強要に屈従せんか、帝国の権威を失墜し、支那事変の完遂を期し得ざるのみならず、ついには帝国の存立をも危殆に陥らしむる結果となる」がごとき重大なる事態に到達したのである。

事ここに到つて帝国の自存を全うするため、ここに決然として起たざるを得ず。一億を打って一丸とした総力を挙げて、勝利のための戦いを戦い抜かねばならないのである。

いま宣戦の大詔を拝し恐おく、感激に堪えざるとともに、粛然として満身の血のふるえを禁じ得ないのである。一億同胞、戦線に立つものも銃後を守るものも、一身一命を捧げて決死報国の大義に殉じ、もって宸襟を安んじ奉るとともに、光輝ある歴史の前に恥じることなきを期せねばならないのである。

敵は豊富なる物資を擁し、しかもよってもって立つところの理念は不達なる世界制覇の恣意である。従ってこれを撃砕して帝国の自存を確立し、東亜の新秩序を建設するためには、戦争はいかに長期に亘ろうとも、国民はあらゆる困苦に堪えてこの「天の試煉」を突破し、ここに揺るぐとしろなき東亜恒久の礎石を打ち樹てねばならぬのである。

宣戦とともに、早くも刻々として捷報を聞く。まことに快心の極みである。御稜威のもと尽忠報国の鉄の信念をもって戦うとき、天佑は常に皇国を守るのである。いまや皇国の隆替を決するの秋、一億国民がいっさいを国家の難に捧ぐべき日は来たのである。

 「米・英か対日宣布告」〔昭和16年12月10日 大阪毎日(夕刊)〕

〔上海本社特電八日発〕 日米間に戦争状態が存在する旨の米国上下両院の共同決議は八日、議会を通過した。上院は満場一致で下院を通過した同決議を可決し、直ちにルーズヴエルトの署名を得べく、これをホワイト・ハウスに送附した。

〔ブエノスアイレス八日発同盟至急報〕 八日午後二時五十分、ブエノスアイレスに達したワシシトン電によれば、ルーズヴェルト大統領は八日午後零時半(日本時間九日午前二時半)、米国は日本と戦争状態に入った旨宣言した。

〔ブエノスアイレス八日発同盟〕 ワシントン来電によれば、米議会が八日可決したフナリー議員起草にかかる対日宣戦決議文、左の通り。

日本帝国政府と米国政府との間にすでに戦争状態が存在する事実に鑑み、米国上下両院は日米両国間に戦争状態の存在する旨をここに公式宣言し、大統領に対し日本帝国政府との戦争遂行のため、米国陸海軍の全兵力ならびに政府のあらゆる資源の使用を指示し、その権限を付与する。しかして米議会は今次の紛争を成功的終結に導くため、全国のあらゆる資醇を提供することを誓約す。

〔ストックホルム八日発同盟〕 チャーチル英首相は八日午後、下院で英国の対日宣戦布告を声明、八日正午、対日宣戦正式通牒を日本大使館あて手交した。

重慶政府も日・独・伊三国に宣戦布告〔昭和16年12月11日 東京日日(夕刊)〕

〔上海十日発同盟〕 上海で傍受したマニラ放送によれば、重慶側は九日午後十一時、日、独、伊三カ国に対し宣戦を布告したといわれる。

 後楽園で「米英撃滅国民大会」を開催〔昭和16年12月11日 中外商業(日経)(夕刊)〕

 「米英撃滅すべし」

たぎりたつ1億赤誠の熱意をここ小石川後楽園球場に凝集して、都下八大新聞、通信社主催米英撃滅国民大会は十日午後一時開会した。この朝、帝都は皇軍比島上陸の飛報にわきたち、雨を衝いて殺到した市民の数は一万余、白衣の勇士、さては油にまみれた職場から飛んで来た産業戦士、学校から駆け付けた学生、若い婦人等々、どの顔にも必勝の固い決意が造lって、開会前、既に固い国民の決意がひしひしと会場を圧した。

中央センターポールには「米英撃滅」「屠れ米英、我等の敵」「進め一億火の玉だ」と赤く大書した大旗がいやが上にも観衆の興奮をそそる。

定刻午後一時、海軍軍楽隊が割れるような拍手に迎えられて入場、国民儀礼の後、陸軍報道部長大平秀雄大佐、海軍報道部第二課長平出英夫大佐が赫々たる戦況報告を行えば、期せずして起こる一万余名の拍手の嵐が強く高く会場の空を掩って行った。

次いで東日(毎日新聞)社費・徳富蘇峰氏、老躯をひっさげて壇上に起ち、「興亜の暁鐘」と題して熱血の獅子吼をすれば、朝日主筆・緒方竹虎氏また「皇威、太平洋を掩う」、読売社長・正力松太郎氏「敵国撃滅の底力」、報知社長・三木武夫氏「亜細亜の攘夷完遂の秋」と題して次々に熱弁をふるい、弁士の一挙手一投足にワーッワーツという歓声が会場を圧し去った。

次いで本社田中都吉社長起ち、別項のごとく力強い宣言をなせば、都社長福田英助氏、決議文を朗読、国民主幹田中斉氏の発声で聖寿万歳、同盟社長古野伊之助氏の発声で皇軍万歳の声は、遠く太平洋のかなたにも響けと雨空を衝いて帝都の空をどよもした。

ああ撃たんかなの秋いたる。いまこそ国民前進の朝、海軍軍楽隊演奏の愛国行進曲が荘重に、ただ荘重に会場を流れ出せば、一万余の市民これに和して合唱、必勝の固き誓いを交わし、午後三時頃盛況樫に終了した。

宣言

英米両国の企図する世界制覇の野望は、つとに東亜に向かってその鋒鋩を露わし来たり、今や我が指標とする東亜共栄塵の確立とは絶対に両立すべからざるに到れり。彼等はひとり伝統的権勢と絶大なる金権とを挟んで来たり臨むに止まらず、彼等が飽くなき鶏梟の慾を逞しうせんがため、経済封鎖に相次ぐ包囲陣容を以ってするに至っては、不戦の下、我に自然の屈服を強いんとするものなり。この非礼、この暴慢、いささかも仮存する所以を知らず。この天人ともに許さざる彼等の罪悪に対して一大鉄槌を加え、国家の生存権と国威の確保を全うするは、我が大和民族の一大使命にあらずしてなんぞや。

神州正大の浩気発揚するところ、太平洋上乾坤一都、彼等を絶滅せずんばやまざるなり。たとい戦争長期に亘るも、またたとい敵機の来襲あるも、皇国一億の団結は断じて微動だもする事なく、百錬鉄石の決意は誓って我が目的を貫徹せざればやまざるべし。これ聖旨に応え奉る所以にして、また実に臣道を実践する所以にあらずや。全国民また吾等と感銘を斉しうするを疑わざるなり。敢えて天下に宣す。

決 議

畏くも大詔を拝す。開戦の大義ここに厳たり。国民の操志またすでに不抜なり。一億同胞は感奮勇躍、忠誠勇武の陸海軍とともに鉄石一丸、決死報国の大義に殉じ、誓って米英の驕傲を粉砕して皇国の大業を完遂し、以って聖旨に対え奉らんことを期す。    右、決議す。

昭和十六年十二月十日   米英撃滅国民大会

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