『Z世代のための独ベルツによる「日中韓」500年史講座①』★「ヨーロッパ第一のアジア研究者ベルツによる500年の三国志と<日清・日露戦争はなぜ起こったのか>の理由について』
2024/06/13
「逗子なぎさ橋通信、24/06/13/am720]
クイズ『坂の上の雲』<日露戦争はなぜ起こったのか>記事再録
前坂俊之(ジャーナリスト)

李提督は日本の船団を捜し出し、撤退すると見せかけてしだいに沖へおびき出し、全滅させた。一方、陸上でも朝鮮の人々は当初の衝撃による無力感から立ち直り、伝統的な戦鞠精神を取り戻した。山岳地帯ではゲリラ戦で侵入者を苦しめ補給路を断った。中国も動き、援軍を送る一方で時間稼ぎのために日本軍の司令官と交渉を続け、数ヵ月間の休戦に漕ぎつける。料を迎え、母国との連絡を断たれた侵略軍は悲惨な状況に陥った。そこを不意に中国の大軍が襲った。激戦の末、日本軍は首都ソウルへの撤退を決意し、さらに南へ下がった。
二年半に及ぶ戦いの後、日本軍は半島の南東端に追いつめられる。最終的に中国の使節が秀吉に勅書をもたらすことで決着したが、そこに日本国王の称号を進呈すると書かれていたことが、中国皇帝と同格に扱われ、同等の称号で呼ばれてしかるべきだと考えていた秀吉を激怒させた。そこで新たに遠征軍が組まれ、一五九七年、朝鮮に上陸するが、二度と勝利を収めることはなかった。
朝鮮は一六〇〇年から一八七六年まで、中国を例外として外国に固く門戸を閉ざし、着岸を試みたヨーロッパ船をことごとく追い払った。しかし、こうして二〇〇年以上も鎖国を続け、外界の戦火を免れたにもかわらず、風ガは「同に回復しなかった。非力な国王たちは民衆の膏血を吸る怠惰で残忍な官吏を抑えきれず、外部からの刺激は完全に欠けていた。長い間、朝鮮についての情報はほとんど外国に届かなかった。十七世紀には何度もオランダ船が座礁している。乗組員は残酷に扱われることもあれば、親切な待遇を受けることもあったが、いずれにせよ厳しい監視下に置かれた。ある時、八人の遭難者が日本の長崎へ脱出し、そこからアムステルダムへ帰ることに成功した。そのうちの一人、ベンドリッグ・ハメルの書いた冒険と苦難の手記はヨーロッパにセンセーションを巻き起こした。
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