近現代史の復習問題/記事再録/日本リーダーパワー史(498)-『 2018年は明治維新から約150年、大東亜戦争(アジア太平洋戦争)から73年目を前に― <日中韓の対立激化を戦争へ発展させるな!>
2014年5月13日/ 日本リーダーパワー史(498)
2018年は明治維新から約150年、大東亜戦争(アジア太平洋戦争)から73年を前に―
<日中韓の対立激化を戦争へ発展させるな!>
★日本の「憲政の父」・尾崎咢堂のデジタル本『敗戦の反省』(1946年)を読む↓
http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=102
『敗戦の反省』(第76議会の失態)
http://book.maesaka-toshiyuki.com/book/detail?book_id=102
著者:尾崎行雄述 | 発行年月:1946年02月
大東亜戦争(アジア太平洋戦争)がどうして起こり、1945年8月に日本は敗戦、亡国したのかー最長の国会議員の立場から、体験、関与した事項を列挙して国民の悔悟、反省を求める―「大正の末年以来、わが国官民が明治の成功に心酔助長して、犯した誤りは内政に外交にすこぶる多い」と具体的な事件をあげて述べている。「憲政の神様」-尾崎咢堂翁の遺言ともいうべきもので、政治家だけではなく、国民必読の『アジア太平洋戦争』論である。
日本リーダーパワー史(82) 尾崎行雄の遺言「日本はなぜ敗れたかー原因は封建思想の奴隷根性」
http://www.toshiyukimaesaka.com/wordpress/?p=2744
(以下は4年前に執筆した文章です。大きく変わる世界、大して変われない日本の落差を感じます)
来年(2011年)は清朝が倒れ、中華民国が作られた辛亥革命(1911)からちょうど100年、真珠湾攻撃(1941)から70年目になります。日米中の関係を考えると、ひとつの節目の年ですよね。徳川幕府を明治の志士たちは倒して、明治維新を実現しこの国のかたちを変えた。そして軍人が宰相、リーダーたちが明治の発展の礎を築いた。ところが彼らの息子の世代が太平洋戦争で日本を潰し、明治の遺産を台無しにする。その後、なんとか立ち上がって経済復興を遂げますが、今度は太平洋戦争世代の息子たちが、平成不況で公的債務が約1000兆円という借金大国に膨らみ、いまは幕府崩壊、太平洋戦争敗戦に続く第3の国家破産を迎えつつあるのです。
この原因を考えてみますと、私は日本は「オウンゴール国家」(自滅国家)、近代的な民主主義国家ではなく、封建的官僚支配リーダー不在国家とおもいます。その底には克服できていない日本病がほぼ60年ごとに再発する、国家戦略の不在の日本とブレーキのきかない国家体制と思想のない日本人の複合脱線、沈没の感じがします。
憲政の神様・尾崎行雄は第一回総選挙から60年間、議員生活を続け一貫して日本の軍国・膨張主義に反対して、憲政擁護を高く掲げて、亡国に突き進む日本に警告を発し続けてきました。
太平洋戦争の敗戦後、1947年(昭和22)に尾崎は『民主政治読本』日本評論社 1947年刊)を出版して、「なぜ、日本は敗れたのか」を分析して、日本病を指摘しています。
① 政治の貧困。日本人が、立憲政治の運用をまちがへたことである。
② 日清・日露の両戦争に勝って、急に世界の1等国の仲間入りをすることができたので、すっかり有頂天にのぼせ上り、
日本人ほどえらい人間はないと過信した。
③ 日本人の心のそこに、今なは根づよく、こびりついている封建思想と奴隷根性
いま第3の国家破産に直面した原因を考えてみると、この尾崎の指摘した日本病が再び蔓延してきてやられてしまったという気がする。いまこそ、成長戦略や興亡学、失敗学の研究以上に危機突破学、破綻食い止めの戦略こそ真剣に考えるべき時である。以下の尾崎の日本敗戦学は大いに参考になる。
関連記事
-
-
『オンライン講座/日本を先進国にした日露戦争に勝利した明治のトップリーダーの決断力②』★『2011/ 3/11から2週間後に書いた記事- いまリーダーは何をすべきかー「海軍の父」山本権兵衛 から学ぶ』★『山本権兵衛は歴代日本宰相のーのベスト3に入るリーダーパワーを発揮した『坂の上の雲』の真の主人公>
2012/05/27   …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評⑮ 「非核三原則」守り抜く覚悟―「核の傘」偏重の冷戦構造を見直せ
池田龍夫のマスコミ時評⑮「非核三原則」守り抜く覚悟―「核の傘」偏重の冷戦構造を見 …
-
-
百歳学入門(170)長崎でシーボルトに学び、西洋の植物分類学をわが国に紹介した伊藤圭介(98歳)ー「老いて学べば死しても朽ちず」●『植物学の方法論ー①忍耐を要す ②精密を要す ③草木の博覧を要す ④書籍の博覧を要す ⑤植学に関係する学科はみな学ぶを要す ⑥洋書を講ずる要す ⑦画図を引くを要す ⑧よろしく師を要すべし』
百歳学入門(170) 長崎でシーボルトに学び、西洋の植物分類学を わが国に紹介 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(750)「新しい的「GDP600兆円」はどこから出てきたのか?~もはや崖っぷちギリギリのアベノミクス」●「TPP大筋合意:新時代への船出ー(英エコノミスト誌2015/10/10)
日本メルトダウン脱出法(750) 新しい的「GDP600兆円」 …
-
-
最高に面白い人物史①人気記事再録★「日本人の知の限界値」「博覧強記」「奇想天外」「抱腹絶倒」―南方熊楠先生の書斎訪問記(酒井潔著)はめちゃ面白いよ①
2015/04/29   …
-
-
日本リーダーパワー史(144)国難リテラシー・66年前の『大日本帝国最期の日』昭和天皇・政治家・軍人はどう行動したか②
日本リーダーパワー史(144) 国難リテラシー・6 …
-
-
「国難日本史の歴史復習問題」ー「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、インテリジェンス⑦」◎「ロシアの無法に対し開戦準備を始めた陸軍参謀本部の対応』◎『早期開戦論唱えた外務、陸海軍人のグループ『湖月会』はどうしてできたか。』★『山座円次郎の外交力』
「国難日本史の歴史復習問題」ー 「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパ …
-
-
終戦70年・日本敗戦史(121)日清戦争1ヵ月前の新聞報道を読む④「清国流の詐術にひっかかるな」と国民新聞は主張
終戦70年・日本敗戦史(121) <世田谷市 …
-
-
日本リーダーパワー史(142)大津波を私財を投じた堤防で防いだ浜口悟陵(国難リーダーはかくあれ)
日本リーダーパワー史(142) 大津波を私財を投じた堤防で防いだ …
