日本経営巨人伝⑪馬越恭平ーーー東洋一のビール王、宣伝王・馬越恭平『心配しても心痛するな』
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本
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馬越恭平翁伝
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昭和10
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大塚栄三
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馬越恭平 1844-1933
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(解説)前坂俊之
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00.09
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13,500
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大空社
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第二弾として、明治三十七年(一九〇四)には日本で初めて「ビヤホール」を銀座に開店した。ビヤホールは馬越の作った和製英語である。また馬越のスタミナの秘訣は、居眠りすることで、居眠りの名人だった。重役会に臨んでめんどうなことになると、居眠りを始めた。
本当に眠っているかと思うと、そうではない。チャンと要領をつかんでいて、知らん顔をしていた。万一、自分に不利益なことや、
会社に不利益なことに気づくと、直ちに目を覚まして発言し、ツボをはずさなかったので他の重役たちは驚いた。
睡眠時間は四時間で、猛烈なビジネスの合間に〝居眠りの天才〃といわれるように、どこでも睡眠をとて、スタミナを回復した。
そして、夜の部では大尽遊びで遊蕩ざんまい。
①信仰心を養うこと。 「日本人は概して信仰心がないが、信仰心を養うことが最も必要である。宗教は何宗でもいいから、
必ず信仰心を養成し、各自、安心立命の信念を固くしなければならぬ。
少壮者の心持で愉快に活動している。
いかなる大事でも正心誠意、私心をはさまず、心を配すれば必ず局面打開の道があるものである』
本書は大塚栄三著『馬越恭平翁伝』(馬越恭平翁伝記編纂会、昭和十年、非売品)の復刻である。馬越の伝記としては、これが唯一のものだが、実業界での足跡と同時に茶人としても知られていた馬越の業績については、親交のあった高橋義雄が巻末に執筆している。明治、大正期の経済界の巨人としての馬越の全貌を的確に記述した伝記として研究者には大いに参考になる一書である。
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