前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

待望の明治史巨弾・1月発売『日露インテリジェンス戦争を制した天才参謀・明石元二郎大佐』(初現代訳『落下流水』全文

   

 

『日露インテリジェンス戦争を制した天才参謀・
明石元二郎大佐』新人物往来社、1600円)
―帝政ロシア破壊工作報告書を読み解くー
                   前坂俊之
               (静岡県立大学名誉教授)
 
初の現代訳『落花流水』一挙掲載―ヨーロッパを股にかけた大謀略
「明石工作」の全容を記した極秘文書。小説より面白いスパイ報告書。
 

目 次

まえがき
第1章 ヨーロッパ列強の世界侵略でアジアは餌食に
ヨーロッパ的世界観のなかのアジア
スペインとポルトガルの世界支配
植民地大帝国イギリス
ヨーロッパ列強に蚕食されるアジア・アフリカ
ロシア・北欧各国も植民地帝国主義は同じ
 
第2章 ロシアの大膨張と南下政策
ロシアの南進本能
ロシアの飽くなき膨張の軌跡
列強に狙われた〝老帝国″清国
日本の朝鮮進出
壬午事変と甲申事変
 
第3章 西欧列強の中国・朝鮮争奪会戦
迫りくるロシアの脅威
極東の覇権へ暴走するロシア
日清戦争の勃発と三国干渉
ロシア、満州に居座る
日本を支持した国際メディア
日露開戦前夜の動き
 
第4章 陸軍参謀本部の父・川上操六のインテリジェンス
モルトケ戦略で陸軍を大改革
川上操六が抜擢した俊英たち
インテリジェンス部門の拡大と充実
受け継がれた川上イズム
 
第5章 明石工作全文『落花流水』(現代訳)を読み解く
 
明石謀略戦の概略と背景
日露戦争の勝敗を決定づけた男
ロシア革命グループへの工作
 
『落花流水』(明石元二郎大将遺稿)
第一節 ロジアの歴史
第二節 ロシアの土地および農制、州部会「ゼムストヴォ」
第三節 虚無主義、無政府主義、社会主義の起因、学説、活動
第四節 ロシア国内の不平党(反政府党)の類別
第五節 今日まで継続する諸運動に関係ある主なもの次の通り
第七節 結論
第八節 鶏鳴狗盗記―間諜(スパイ)および諜報勤務
第九節 奇談一束
 
第6章 『明石工作』と日露インテリジェンス
「暗号戦争」では敗北続き
協力者シリヤクス
明石とレーニンの接点
智慧が戦争をコントロールする
諜報は外国の新聞からも
 
第7章 日露戦争最大の勝因は日英軍事インテリジェンス
日英軍事協商の背景
日英軍事協商と諜報の全面協力体制
巡洋艦「日進」「春日」の回航
「ドッガーバンク事件」を起こしたバルチック艦隊
児玉源太郎のインテリジェンス戦争
素早かった海軍の取り組み
 
第8章『明石工作』の現代への教訓
日露戦争にみる戦争終結のタイミング
インテリジェンスなき太平洋戦争
徳富蘇峰と尾崎行雄の敗戦分析
「日本沈没」-明治のトップリーダーに学ぶこと
 
参考文献
 

 - 現代史研究 , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『 2025年は日露戦争120年、日ソ戦争80年とウクライナ戦争の比較研究④』★『長岡・児玉の「有坂砲」の移設、砲撃で二〇三高地占領、旅順陥落を実現した』★『レーニンは「ヨーロッパの全新聞が難攻不落の折り紙をつけた旅順港要塞を、ちっぽけな、今まで誰からも 馬鹿にされていた日本がわずか8ヵ月で攻略した。いざ、学ばんかな、日本人に!」と絶賛した』

2016/01/17  日本リーダーパワー史(643)、日本国難史にみ …

no image
日本リーダーパワー史(646) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(39)日清戦争勝利後の小国の悲哀・日清講和条約後の 「三国干渉の真の首謀者は何と陸軍の恩人『ドイツ』だった。

日本リーダーパワー史(646) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(39)   …

『Z世代のための明治大発展の国家参謀・杉山茂丸の国難突破力講座⑨』★<日本最強の参謀ー「杉山茂丸」の経済雄弁術⑦』★『細かい数字を百年の国策に取り交ぜ、談論風発、相手を煙幕に巻く』★『 その六尺近い巨体を擁し、堂々人を圧する魁偉なる容貌と、どこまでも相手を魅了せずにおかない長広舌は、まさに座談の雄者(下村海南)』

2014/03/06  日本リーダーパワー史(481)記事再録編集 ① …

no image
日本リーダーパワー史(971)-『若き友人からのオランダ通信』★『寛容性の国オランダと外国人労働者の受け入れに大騒ぎする日本』★『「皆んな違って当たり前」がオランダの常識、「皆んな同じでないと困る」のが日本』★『「寛容性」とは自身とは違う意見や信念を受け入れようとすること。ただし、それを同意したり認めたりするとは限らない』

『オランダと日本』 オランダ・ロッテルダムで働いていた若き友人のA君から3月末で …

no image
日本リーダーパワー史(589)『陸軍工兵の父』上原勇作陸軍大臣の誕生と上原閥の形成ー明治の山県閥、大正の上原閥が陸軍を壟断(ろうだん)し、昭和陸軍の暴走の要因ともなった。

日本リーダーパワー史(589)  『陸軍工兵の父と言われる』-上原勇作陸軍大臣の …

Z世代のための日本戦争史講座』★『東京裁判で検事側証人に立った陸軍の反逆児・田中隆吉の証言①』★『1941年12月8日、真珠湾攻撃前後の陸軍内、東条内閣の動向を克明に証言している』 

  2015/05/17    …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(241)/★『1945年(昭和20)8月、終戦直後の東久邇宮稔彦首相による「1億総ざんげ」発言の「 戦争集結に至る経緯,並びに施政方針演説 』の全文(昭和20年9月5日)

    2015/12/10 &nbsp …

「オンライン・日本史決定的瞬間講座⑨」★「日本史最大の国難・太平洋戦争敗戦からGHQ「日本占領」と「単独講和」を乗り越えて戦後日本の基礎を築いた吉田茂首相の<国難逆転突破力>④』★『76歳でこんどこそ悠々自適の生活へ』★『1963年(昭和38)10月、85歳となった吉田は政界から完全に引退したのです』★『最後までユーモア精神を忘れず』★『享年八十九歳。戦後初の国葬で送られた』』

  こんどこそ悠々自適の生活へ 1954年(昭和29)12月、「造船疑 …

no image
1951年(昭和26年)とはどんな時代だったのか ー講和条約、日米安保条約、独立から再軍備の「逆コース」

1951年(昭和26年)とはどんな時代だったのか   <講和条約、日米 …

『リモート京都観光動画』/『日本史大事件の現場を歩くー『敵は本能寺にあり』、織田信長死す(1582年6月21日)』★『★京都『本能寺』へぶらり散歩ー寺町界隈には歴史と伝統の『老舗』が並ぶ』

  日本史大事件の現場を歩くー『敵は本能寺にあり』、織田信長死す(15 …