前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

「わが80年/釣りバカ日記回顧録(1)」★『2011年3月11日から約1ヵ月後の『Spring in KAMAKURA SEA』』と『老人の海』=『大カサゴにメバルに大漁!ー<だけど『沈黙の春』よ>』

   

『地球環境異変・海水温の上昇で鎌倉海は海藻、魚の産卵場所がなくなり「死の海」『沈黙の春』と化している。

 

 
前坂 俊之
    (ジャーナリスト)
 
福島原発事故から40日余―
放射能漏れを一向に止められない。大きな余震が毎日続く。怖い、ホラー映画の24時間連続テレビ上映状態よ。
小さい時分から他動性症候群、家にじっとしていられない性分のワシも、3・11以降から表にもあまりでず、『日本のメルトダウン』を食い止めろの原稿を毎日毎日、12時間以上もパソコンと睨めッこし、ウオッチして書いていると、目はかすみ、肩はこる、腕立て100回連続でやっても、肩こりはなおらん。
 
津波も恐ろしいので、カヌーにもいかず、材木座、由比ヶ浜の散歩にもいかず、原発のサラなる水蒸気爆発、海洋汚染がこわくて気分は
全く鬱、鬱、スッカリ、原発恐怖、地震恐怖症になってしまった。よし、科学的にもう一度勉強しなおそうと、図書館に行っても、関連本はすべて
貸し出し中で、1冊もない。頭にくるね。そんなわけでストレス300%、夜も不眠症になってしまったよ。            

3月末にリタイアした相棒のカヌー・サーフィン達人の川越ちゃんが「瀬戸内海でカヌーを広めたい」と、故郷の広島県福山市にかえって、
2週間ぶりに帰ってきた。
『そんなもん。海に出りゃ、一発で吹き飛ぶ。何しとる。津波も来るときは,沖に向かって全速力で大波を突っ切りゃいいのじゃ』と一喝されて、
目が覚めた。3月29日以来、3週間ぶりに4月22日午前8時から2人で、鎌倉材木座から1人乗りででたのよ。
 
           

 

 

 

 

 

 

 

和賀江島沖ではしゅんのヒジキが今年は少ない。寒かったせいかね。キスをねらって、逗子市小坪港沖の砂地を流すことにする。
今日はどんより天気で、お天とうさんは顔を出しませんね。自然エネルギが一番いいのにね。

てなわけで、2人で1時間ほど流すが、ピくともせん。ただし、パドルを100、200回とこいで、広い海をスイスイいってると、
体のこりが徐々にとれて、ストレス発散。しかし
時々、地震、津波が襲ってきわせぬかと、地元の津波警報の広報逗子でヒヤヒヤで遠くの大波を警戒する

 

      

 

 

 

 

 

 

『バカ!、腰ぬけめ!アホ!、来たときは来た時のこと、先のことは心配してもしょうがねえ、出たとこ勝負の腹を固めろ」ーと自分を叱る。丹田に力を込めて深呼吸じゃ。

「なるようになる。心配するな」の一休の教えを腹にたたき込んで、「矢でも鉄砲でも、津波でも何でもきやがれ」―と段々強気になってきたからあら不思議ね。これこそ、自然の癒しじゃよ。ごっつあんですばい。

遠くで、やっていた川越ちゃんが手招きをしている。筋肉パドル300回で、急いで駆けつけると、カワハギの30㎝、
オオカサゴ28センチを上げているではないか。すごいぞ、川越ちゃん、リタイア祝いだね。

 
             

 
早速、彼のカヌーにつないで、係留して、コマセをまいて、カワハギ狙いに転向したのじゃ。
第一投で、思い切りしゃくってアミコマセを振ると、ピクピク引いているではないか。なんじゃいね。
イワシかな。上げると青アジのチビちゃん、続けて2匹(15センチ)きた。

 そういえばイワシが水面をはねて、空からはカモメ、トンビ、ワシの集団がねらって乱舞しているな。

季節は巡って来る。桜もすでにちり、
海もシラス、イワシの新学期、
元気のいい幼稚園生のイワシちゃんの
デビュタントじゃな。こいつわ、可愛いよ。
ホント、みてると飽きないしね、
生命の息吹を大海のなかで
、かたまってメダカのように群れてイワシが
泳ぐのをカヌーで水面30㎝ほど
の近くから見ると、これまた感動ものだよ。

 
 
 
放射能というこの生命のDNAを破壊するものを原発バカタレが出し続けていることは、生命、地球、自然への犯罪行為、殺人行為だよ。
海も魚も植物も動物も、人間以外は全くの被害者、電気を湯水のごとくつかっている現代人、とくに先進国のわれわれの犯罪行為だよー
ケシカラン、とんでもないことをやらかしてしまったのじゃ。
ーなどなど腹が立ってきて、原発アレルギー、ストレスがまたまた爆発してきたよ。ごめんね、イワシくんよ。
 
 
 

てなこと、怒っているよと、今度はサオがガンガン引いている。上げると、重い、なかなか上がらん。慎重にあげると何と沖メバル(20-25センチ)が、3匹も鈴なり。

入れ食いとなり、今度はオオカサゴ(28センチ)、カワハギ(20センチ)と次々に釣れたね。キスはこない。例年、連休から連れ出すので、まだこれからよ。

午後11時半にきりあげた。今日は大潮。カヌーで帰ったきた材木座海岸は和賀江島と陸続きほど大きく引いている。

広大な砂地があらわれたが、1匹のカニもヤドカリもフナムシ、ウミウシもいない。恐怖にがたがた身震いした。
「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)そのもの。
春になっても、生命の輝きは全く砂浜から消えている。30年前から材木座海岸で遊び、散歩し、観察しているが、30年前には干いた砂浜は
ヤドカリがうじゃうじゃいたものだ。ふんずけないように注意したものよ。
カニもにげまわり、生命にあふれていた。今は死の海に。シーン。この変化を知っているのはわれわれ、年よりどもだけじゃ。
原発を日本中の海岸に作ったのも、われわれ年配者の責任―カヌーをその砂地を引き上げて、持ち帰る足取りは重く、心は沈んだ。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 – 湘南海山ぶらぶら日記 

 - 人物研究, 健康長寿, 湘南海山ぶらぶら日記, 最先端技術『見える化』動画

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
★新連載<片野 勧の戦後史レポート>②「戦争と平和」の戦後史(1945~1946)②『婦人参政権の獲得 ■『金のかからない理想選挙』『吉沢久子27歳の空襲日記』『戦争ほど人を不幸にするものはない』 (市川房枝、吉沢久子、秋枝蕭子の証言)

「戦争と平和」の戦後史(1945~1946)② 片野 勧(フリージャーナリスト) …

日本リーダーパワー史(877)★『目からウロコの歴史証言/「憲政の神様」「議会政治の父」の尾崎咢堂(行雄)が「日中韓、北朝鮮の150年対立・戦争の歴史ルーツを語る』

日本リーダーパワー史(877) 尾崎咢堂(行雄)https://ja.wikip

no image
日中韓異文化理解の歴史学(2)(まとめ記事再録)『日中韓150年戦争史の原因を読み解く』(連載70回中、21ー35回分)★『申報、英タイムズ、ルー・タン、ノース・チャイナ・ヘラルドなどの外国新聞の報道から読み解く』●『朝鮮半島をめぐる150年間続く紛争のルーツがここにある』★『「 日本か朝鮮を狙うのは有害無益な ことを論ず」(申報)』●『 西欧列強下の『中国,日本,朝鮮の対立と戦争』(英タイムズ)』●『 長崎事件を語る」 (日本は国力、軍事力で中国には全くかなわない)申報』

『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』 ㉑「 日本か朝鮮を狙うのは有害 …

no image
明治史の復習問題/日本リーダーパワー史(83) 近代日本二百年で最大の英雄・西郷隆盛を理解する方法論とは・(上)」★『西郷隆盛はどこが偉かったのか』(下)<政治リーダーシップは力より徳>』尾崎行雄の名講義

日本リーダーパワー史(83)   近代日本二百年で最大の英雄・西郷隆盛 …

『Z世代のための「国際連盟論」講座』★『世界が尊敬した日本人(33)』 ☆『「世界の良心」とたたえられた 国際司法裁判所所長・安達峰一郎』

  2015/11/26    …

平田カメラマンの『鎌倉サクラだより』(4/2)人出の多い有名寺は敬遠、近くの妙本寺で花見、ここが最高!

 湘南海山ぶらぶら日記 平田カメラマンの『鎌倉サクラだより』(4/2日) &nb …

『日本リーダーパワー史』(1235)『トランプ次期大統領、石破首相の内憂外患』★『トランプ政権始動ー閣僚人事で報復、復讐か!』(11月15日までの情報分析です)

トランプ次期大統領、石破首相の内憂外患 前坂俊之(ジャーナリスト)  米大統領選 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(164)記事再録/『袁世凱の政治軍事顧問の坂西利八郎(在中国25年)が 「日中戦争への原因」と語る10回連載』●『万事おおようで、おおざっぱな中国、ロシア人に対して、 日本人は重箱の隅を小さいようじでほじくる 細か過ぎる国民性が嫌われて、対立がエスカレーとし戦争に発展した』

       2016/09/13日中韓 …

『オンライン/2022年はどうなるのか講座➅』★『2022年は明治維新から154年目。日本興亡史は77年サイクルで、1回目の亡国が1945年の太平洋戦争敗戦。それから77年後の現在、再びデジタル敗戦、経済敗戦で後進国に転落中だ』 ★『野口悠紀雄は2030年頃日本がOECDから“脱退”する(先進国から後進国)になっても不思議でない、と警告』

2017/01/11の記事再録 日本リーダーパワー史(755)、『日本興亡学入門 …

no image
『オンライン講座/東京五輪開催での日本人の性格研究』★『 緊急事態宣言下の五輪―開催も地獄、中止も地獄』★『あと40日余の東京五輪はますます視界不良に包まれている』★『 日本人には何が欠けているのか?論理の技術、科学的思考法だ。西欧の近代合理主義と中国文化圏(古代中華思想)を分ける方法論の違いは、中国・日本の教育制度は.ただ記憶力だけを重視している』

前坂 俊之(ジャーナリスト) 6月9日、東京五輪開催、経済対策、新型コロナ問題な …