速報(58)『日本のメルトダウン』●(小出裕章情報2本)『★IAEA(国際原子力機関)という組織』『ゼオライトとバーミキュライト』
速報(58)『日本のメルトダウン』
●(小出裕章情報2本)『★IAEA(国際原子力機関)という組織』
『ゼオライトとバーミキュライト』
『ゼオライトとバーミキュライト』
●『【福島原発】6/1/水★IAEA(国際原子力機関)という組織について』
http://www.youtube.com/watch?v=Ul8jBfD0HaY&feature=player_embedded
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要約
・(IAEAの調査団が来日して福島第一原発事故の調査中で、報告書の案が出た。日本政府の対応について、よく組織化されているとしている。IAEAとはどんな組織か、そしてこれをどうとらえるか?)IAEAには二つの役割がある。一つは核兵器が現保有国以外に広がらないようにすること。もう一つは原子力の平和利用をどんどん広げること。
・(IAEAは原発をどんどんつくろうという立場か?チェック機関ではない?)原子力は核と基本的に同じで、IAEAは原子力をやりながら裏で核を進めているということを監視する役目だが、監視しながらも原子力による金儲けを担保する役目だ。原子力は国際政治の中でも舵取りが難しかったが、IAEAは二つの顔を持ちながらうまくやってきた。
・(IAEAの報告書の素案には厳しさが足りない。平和利用の観点から言うとしても、もっと厳しいことを言ったほうがいいと思うが?)IAEAの事務局長が日本人だから甘くなったという面があるのではないか。
・(報告書には、津波の危険を過小評価していたと書くようだが、津波だけが悪かったというのは妥当か?)もちろん地震そのものも悪かったのだが、IAEAは津波が悪かったということにして、日本で原発を作りたいということ。
・(想定外の津波が来たのだから仕方ないと言いたい?)そうだ。
・(津波の危険を過小評価していたということをIAEAが報告書の柱にするならば、将来の日本の原発政策に影響大きい?)地震国の日本で原発が動いていること自体が問題なのだが、IAEAはそのことを問題にしたくない。津波のせいだけだということに押し込めたいと思っている。
・(IAEAの案では保安院の独立性を求めている。保安院については?)経産省や原子力委員会が原子力を推進、維持する組織。安全かどうかを監視するのが安全委員会。ここは実際は何の力もない。実際のチェックは保安院がするが、それも経産省のもとにある。
・(推進する経産省の傘下の保安院がチェックしている。IAEAさえ保安院は第三者でなく問題だと言っている。どうか?)こんな異常なことは日本だけ。
・(放射能測定の方法について、原子力安全委員会が、各機関の測定結果にばらつきがあり、現在のやり方では限界があると言い出した。測定する機械も、測定の高さもバラバラだと言う。どの数値を信じるべきか?)1時間あたり何マイクロシーベルトという数字がよく出ているが、その測定は好き勝手にやられていた。ある場所は1メートルの高さで測定し、別の所では60メートル。比較する意味がない数字を並べていた。
・(でもその数値が避難など人生の分かれ目になるが?)避難をするかどうかについては、地表面に降り積もった放射性物質の測定値が明らかになっており、それが大切。バラバラな測定値には重きを置くべきでない。
・(新聞に掲載されている地域ごとの何マイクロシーベルトには意味がない?)単なる目安だ。
・(地表の数字はどうすれば知ることができる?)文科省自身が測定している。30キロを超えた飯舘村の汚染は、今中哲二さんと仲間のグループが丹念に調べて実態を公表した。その翌日に文科省は自分たちも調べていたといってデータを出してきた。彼らは詳しいデータを持っているはずで、どの市町村、どの集落が強い汚染を受けているかをしっかり公表した上で対策に役立てないといけない。
・(心ある科学者が被曝覚悟で事故直後に現地に入っていることでやっと真実に近付いている?)日本の国というのはそういう国だ。
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011年5月31日2011年5月31日(火)、MBS(毎日放送)ラジオ「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。
番組案内
2011年5月31日【火】
チェルノブイリから福島第1原発を考える
チェルノブイリから福島第1原発を考える
今夜は医師で、チェルノブイリ原発事故の被災者の支援を続ける振津かつみさんに、福島第1原発事故についてご意見を伺います。
振津さんは、“福島”の事故直後、現地入りし、住民の支援も行ってきています。チェルノブイリ以上の汚染に驚愕し、放射能の影響を受けやすい子供たちへの心配は日々、高まるばかりだといいます。チェルノブイリを見てきた医師の視点から、福島事故をどう見るのか、話を聞きます。
京大の小出先生には今夜も、最新の原発関連ニュースについて、解説していただきます。
録音
【福島原発】5/31/火★海洋汚染について
要約
・(2号機で新しい試みが始まった。使用済み燃料プールで循環する冷却装置を31日夕方から試運転し、20時に本格稼動した。期待できるか?)分からないが、良かったと思う。
・(2号機ではプールからの蒸発で作業できなかったが?)2号機だけは爆発による建屋の損傷がないため、蒸気が出ると充満してしまうから、今回冷却装置ができてよかった。
・(冷却装置は難しいと思っていたが簡単だった?)2号機は爆発がおきておらず、まずはそこからということだろう。これからどんどん難しくなる。
・(これまで原子炉建屋からタービン建屋に汚染水が漏れているが?)それとは関係ない。2号機はサプレッションチェンバー(圧力抑制室)に大きな穴があいていて、水がそこからあふれてタービン建屋にもれており、使用済み燃料プールで循環冷却ができたとしても、タービン建屋への汚染水の漏れには関係ない。
・(リスナーからグリーンピースの海洋汚染調査について質問。原発から50キロ離れている地点の海藻からキロ当たり1万ベクレル超の放射性物質が検出された。これをどうとらえるか?)普通は1キロあたりでは検出できない。これはとてつもない汚染。私ははじめから海の汚染を調べるためには海藻を調べるのが第一と言ってきた。海藻は逃げられないため汚染がよくわかる。海の汚染は、まず海藻、次に貝類、最後は魚を調べる。どうして海藻のデータを公表しないのかこれまで不思議に思ってきた。魚から調べれば値は小さく見える。
・(水産庁は放射性物質は魚に蓄積しないと言う。海洋学者は蓄積するという。政府の言うことは本当だろうか?)私は海洋学者ではないが、濃縮すると思う。魚は回遊性のため、事故後すぐに濃度が高くなることはない。本来は海藻から調査すべきだった。
・(グリーンピースがまず海藻から調べているのは科学的?)そうだ。
・(日本政府はグリーンピースの調査にいい感触をもっていないようだが?)そんなことを言うなら、さぼらずに政府自らやるべきだ。
・(離れた地点の海藻で1万ベクレルというのはどう考えたらいいか?)今後海藻、わかめ、ひじきは猛烈な汚染が出てくる。
・(汚染は高くなる一方か?)そうでもない。放出される量と生き物の代謝のバランス。ただ膨大な量の放射性物質が出ているため長期に渡って汚染は続く。
・(調査結果の公表を続けるべき?)それを公表すると多くの人は食べたくなくなる。すると地域の漁業は崩壊してしまうだろう。
・(2号機3号機の外にシルトフェンスを作っているが効果は?)多分ない。
・(6月2日から新たに浄化装置を稼働させ、ゼオライトにセシウムを吸着させるそうだ。効果は?)私はバーミクライト(バーミキュライト)がいいと思う。これは、ありふれた安価な土壌改良材だがセシウムにはいい。ゼオライトもやらないよりはいい。ただ今現在のセシウムを全部捕まえようとすると、どちらにしても大した効果はない。
・(汚染水が海へ出たことで皆が大騒ぎしたが今はそういう報道はない。出ていないのか?)もちろん出ていて、毎日海に流れている。9万トンの汚染水はトレンチ、タービン建屋、立坑にたまっている。これらすべてはコンクリ構造物で、地震でできた亀裂から必ず常に漏れている。地下にしみて海に流れていると思う。
・(その値はデータとして出されていないが?)調べていない。ピットの水を止めようとしたが、あれは見えていたもので、その濃度を測れば計算はできた。今は地下経由で流れており、評価ができない。一刻も早く汚染水をトレンチ、地下、立坑から取り除かないといけない。
・(海上から定点観測は出来るはずだが?)していない。沖合での定点観測でもいいし、日々調べることが必要。だが、東電や政府としては海の汚染を認めたくない、小さく見せたいということだろう。
全体文字起こし
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