『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(134)』『独 VWの排ガスデータ捏造事件ー「ポルシェ一族の長年の支配構造がこの超大企業を真にグローバル化できず、不完全なガバナンスのままでいた」
2015/09/28
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(134)』
『独 フォルクスワーゲン の排ガスデータ捏造問題ー
『今回の事件は、ポルシェ一族の長年の支配構造が、
VWという超大企業が真にグローバル化できず、不完全な
ガバナンスのままでいることを示します。
VW、オーナー一族と主導権争いか 急いだ体制刷新
http://digital.asahi.com/sp/articles/ASH9V5DLFH9VULFA00H.html
<F氏のコメント>
この朝日記者は、ロンドンに居ながら日頃、独の代表企業VWの勉強もしていませんし、今回の違法ソフトのメカニズムも分かっていない様に思います。
ご承知の様に、VWはヒットラーが国民車を作る様指示したポルシェがスタートです。
有為転変、現代になりVWとポルシェは合併しますが、ポルシェ一族に議決権株式の過半を握られています。
ここに、図体だけは大きいのですが企業統治の前近代性を生む大きな原因があります。事あるごとに田舎者の村長が、特に役員人事で口を出します。
今回の事件は、ポルシェ一族の長年の支配構造が、VWという超大企業が真にグローバル化できず、不完全なガバナンスのままでいることを示します。唯我独尊のドイツ人気質という欠点が露呈しています。例えば、ディーゼルエンジンのスタンダードはドイツにある、とVWとポルシェのトップは信じていると思いますよ
VWの今回の新CEOに、相変わらずポルシェのCEOが就任している。これではVWの大改革は出来ないな、と皆心配している訳です。
要するに、この記者は本件については、取材に汗を流していない。世界の自動車排ガス環境技術の修羅場の勉強もしていません。
各媒体を渉猟して、ただ拾って書いているだけです。本当に困ったものです。
VWの役員人事で、過去VWのCEOとポルシェの大株主との争いは枚挙に暇がありません。
ポルシェ一族所有の議決権付きVW株を放出させるにはメルケルでも難しいのでは?
独フォルクスワーゲンの排ガス不正-「ごまかし」はこうして暴かれた
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV6OMU6K50YC01.html
欧州では「ごまかす」必要すらない、排ガス検査のための小細工は合法
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV6QZY6K50XX01.html
車の排ガス試験で「抜け穴」要求、独仏英がロビー活動か 文書流出
http://www.afpbb.com/articles/-/3061227
VW「違法のおそれ 4年前に社内で指摘」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150927/k10010249741000.html
VW不正、ドイツで警告が無視された背景 政府と業界が癒着か
http://jp.wsj.com/articles/SB12598418299951774152004581257760919943914
独VW新CEOにミュラー氏、「信頼回復に尽力」
http://jp.reuters.com/article/2015/09/25/volkswagen-emissions-ceo-idJPKCN0RP25G20150925
VW、ディーゼル車不正の激震
王者転落でエコカー勢力図はどう変わる?
http://diamond.jp/articles/-/78907?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
関連記事
-
-
世界、日本メルトダウン(1034)–『朝鮮半島チキンレースの行方はどうなる!』★『北朝鮮攻撃は偶発的な軍事衝突以外にはありえない』●『中国流の「言葉の遊び」「空約束」外交にオバマ政権も日本外交も何度も騙されてきたが、トランプも同じ失敗の轍を踏むのか?』
世界、日本メルトダウン(1034) 『朝鮮半島チキンレースの行方はどうなるのか! …
-
-
日中北朝鮮150年戦争史(34)★ 歴史の復習記事再録ー 日清戦争敗北の原因「中国軍(清国軍)の驚くべき実態ーもらった「売命銭」分しか戦わない中国3千年の歴史は皇帝、支配者、共産党幹部の巨額汚職、腐敗政治で今の「習近平政権」も延々と続いている。
日中北朝鮮150年戦争史(34) …
-
-
百歳生涯現役入門(179)-『晩年の達人/渋沢栄一(91歳)④』★『不断の活動が必要で、計画を立て60から90まで活動する』●『煩悶、苦悩すべて快活に愉快に、これが私の秘訣です。』★『90歳から屈身運動(スクワット)をはじめ、1日3時間以上読書を続けていた』
百歳生涯現役入門(179)- …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(52)記事再録/日本風狂人伝⑳日本最初の告別式である『中江兆民告別式』での大石正巳のあいさつ
『中江兆民告別式』での大石正巳のあいさつ …
-
-
日本の「戦略思想不在の歴史」⑹『日本最初の対外戦争「元寇の役」はなぜ勝てたのか⑹』★『14万の元モンゴル軍の海上襲来を海戦などで撃退、再び台風襲来で「弘安の役』に勝利した』
『弘安の役』について詳述する。 弘安4年初頭での元軍の日本再征軍の編成は次のよ …
-
-
『オンライン動画講座/大阪自由大学読書カフェで三室勇氏が「デジタル化する新興国」(伊藤亜聖著)を読む(2021/09/11)』★『「イノベーション・ジレンマ」の日本は「デジタル後進国に衰退中』
世界競争力ランキング(IMD)で、1990年までは第一位をキープし …
-
-
★◎『2018年「日本の死」を避ける道はあるのかー『日本興亡150年史』(2)明治のトップリーダーはきら星のごとく
★◎『2018年「日本の死」を避ける道はあるのかー 『リーダー …
-
-
日本リーダーパワー史(541)サッカーアジア杯のUAE戦での敗北に『死に至る日本病』を考える①
日本リーダーパワー史(541) ①サッカーアジアカップの準々決勝U …
-
-
★『2017年は世界大乱、アジア激震の幕開け』-『トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』、「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際』(上)
トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際 …
-
-
『バガボンド』(放浪者、世捨て人)ー永井荷風の散歩人生と野垂れ死考 ② 『行動的なフランス知識人とまったくだめな日本のインテリ』
『バガボンド』(放浪者、漂泊者、さすらい人)ー永井荷風の散歩人生と …